「『日本では芝居を十八時間も観るそうで私は驚いていますよ』 下位(春吉)氏と私も驚いた。それが日本についてただ一つの女史の知識だった。」

吉屋信子はグラツィア・デレッダがノーベル文学賞を受賞した四年後に、ローマの家を訪ねました。吉屋の通訳を務めたのは、当時ローマ在住で、ガブリエーレ・ダンヌンツィオやベニート・ムッソリーニと親交があった、下位春吉でした

デレッダは吉屋に尋ねます。あなたが懸賞小説に当選した小説の題は何だったの? 吉屋が『地の果てまで』と答えると、彼女は「おお、詩的な言葉」と応えたといいます

それもそのはずです。それははからずも、デレッダの小説に頻繁に使われる言葉だったからでした


via イタリア文学館
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