日記のようなです・ます調だと私には本の感想は書きづらいので、読書日記だけ文体が変わります。ご容赦を。


本屋大賞を受賞した『みをつくし料理帳』シリーズの高田郁による傑作時代小説。


銀二貫 (幻冬舎時代小説文庫)

大坂の寒天問屋の主が仇討ちに出くわし、少年の命を銀二貫で買う。その少年は寒天問屋に奉公することになり…という物語で、少年の成長を描く。

とにかく面白い。読み始めたら止まらず、帰宅の電車の中で読んでいて最後のページまで駅のホームのベンチで読みふけってしまった。しかも電車の中や駅で涙が止まらなくなり、非常に困った。

『みをつくし料理帳』はほんわかとしてとても大好きなシリーズだが、軽妙でコミカルな会話が多いせいかどこかライトな雰囲気もある。それに比べこの『銀二貫』は断然読み応えあり。お店者・職人の少年の成長を、当時の時代背景と絡めてさわやかに描くところは澤田ふじ子にも通じるところがある。(上方が舞台だからというわけでもないが。)

平岩弓枝や北原亜以子など大御所の時代小説は心にしみじみ響くものが多く、また安心して読めるが、このように次世代も確実に現れてきているのだなあと思うと時代小説の未来は明るいか。などど書くと偉そうだが、一人の時代小説好きとしては将来も面白い時代小説が読めそうでひたすら嬉しい。

主人公には深く感情移入でき、温かくすがすがしく、読後感もとてもいい。特に最後の4行はなんとも言えない。読み終えてただ涙、涙。
マンドリン教室のおさらい会があと3週間と迫ってきました。

今日は当日ギターの伴奏をしてくださる方と合わせ稽古でした。

いやー、ひどかったです。私が。
指がちゃんと動かなかったり、どこで入るかわからなくなったり。

でも私の悲惨な演奏でも、ギターが入るとそれなりに聞こえる目

ミスも意外に目立ちません。
これ、押さえるべきところだけ押さえれば何とかなるんじゃ・・・なんてふてぶてしいことを考えてしまいました。

ギターの方には、珍しく音に力があるね、と言われました。
はい、音が大きいだけなんです。
先生にも迫力があると。
はい、勢いだけで弾いてます。

そもそもマンドリンを始めた動機の半分くらいは、ストレス解消のためでした。
曲に入り込んで(へたでも)いい気持ちで弾けば、かなりすかーっとするんですよ。
そのせいかなあ?

あとは元々の性格かも…。

『しゃばけ』シリーズの著者による文庫最新刊。

こころげそう (光文社時代小説文庫)

『しゃばけ』シリーズは一時夫婦してはまったんですが、巻を重ねるごとに冷めてきてしまいました。
それが良さでもあるし、そのおかげでそれまで時代小説を読まなかった人たちにまでアピールできたとは思うのですが、余りにコミック的というか結局はキャラクター小説なのだなあと感じてしまったのです。

北原亜以子や宇江佐真理、山本一力が大好きな私にとって、やっぱり時代小説に期待するものは江戸の空気と人情。そのせいで『しゃばけ』シリーズは物足りなく感じてしまい、『まんまこと』もどうも軽いとイマイチだったのです。

この『こころげそう』は、幽霊が出てきたりというところは今までの畠中恵らしいのですが、ストーリー自体は一番楽しめました。あれ?という箇所もありますが、単なるかわいらしい・ほのぼのとしたキャラクターだけでなく、人の心の複雑な揺れなども書かれていてこの著者のものでは今までで一番読み応えあり。難を言えば、主人公が毎回おっとり世間知らずなところでしょうか。『しゃばけ』では大店の箱入り息子、『まんまこと』でも名主の息子とそれでおかしくなかったのですが、今回は孤児の下っぴきということで異和感が。今後、別のタイプの主人公のものが読んでみたいです。

もう畠中恵は買わなくてもいいかな、なんて思っていたんですが、これなら次も買うかなー。