現在、私が注目している、若き英語教育者の正頭英和先生の新刊を読んでみました。

 

 

 

正頭先生は、私が尊敬する静哲人先生の愛弟子でいらっしゃることからもわかるように、英語教育へのパッションと好奇心に満ちた、非常にエネルギッシュな先生です。

 

今回読んだテスティングに関する本は、かつて私が読んだ静先生のテスティングに関する本に通じるところが多々あり(当たり前ですが)、多くの刺激を得ることができました。

 

私は半年間英語教育の世界から完全に離れていましたが、導かれるかのように、再び教育者として復活しました。

 

初心に戻って英語教育へのパッションを子どもたちに届けていこうと決意したそのときに、京都で正頭先生とのご縁をいただくことができました。

 

さて、テストに関してですが、現在ご縁をいただいている新たな教育の場では、私がかつて経験したことがないシステムが導入されていて、なんと私個人がテストを作成することがほとんどなくなってしまいました。

 

自分でテストを作らないのは、時間的にはかなり楽になるわけですが、自分がかかわる生徒たちについて、自分が測りたい技能をはかることができないことに、正直違和感を感じています。

 

また、テストを作らないことで、テスティングに関するリテラシーが枯渇してしまう危険性も感じています。

 

そのこともあって、今回この本を読んで、テスティングの知識をアップデートしたいと思いました。

 

この本から今回新たに学んだ内容をメモしておきます。

 

1. テスト返却方法を改善する

 

・必ず一人ひとりにんコメントを添えて返す

 

生徒との個々の関わりが持て、生徒のやる気を引き出せる非常に大切な時間だと考えます。先日、答案返却のときに、生徒一人一人に声をかけたところ、生徒達がちょっとした緊張感と笑顔を示してくれました。

 

 

2.  単語に関して育てたい3つの能力を見極める

 

生徒が「単語が苦手です」と言ってきたら、それは

①発音ができないのか

②つづりができないのか

③意味がわからないのか

 

ということをまず判断してあげる。

 

その判断のもとに、それぞれの生徒にとって最善の学習方法をアドバイスしていくことにします。

 

 

3. 生徒が夢中になる「間違い探し」活動を、取り入れる

 

この活動をより効果的にするために、生徒たちの日々の誤りをファイルにストックしておいて、それを材料として使っていくことにします。

 

 

これからは、これまで私が学んできたテスティングの理論を日々の授業での実践に結びつけて、そこでの気づきを、このブログや書籍などでお伝えしていこうと考えています。

 

 

★私のホームページはこちらです。

 

先日、大阪で私の人生のメンターに再会することができました。

 

実に2年ぶりの再会でした。

 

1年半ほど、まったくメンターとの接触がなかったのですが、今年の1月から久しぶりにオンライン上でメンターのお話を聞くことになりました。

 

オンライン上でも有意義な学びはできたのですが、リアルでお会いすることで、メンターの「気」を全身で感じ取ることができ、オンラインの数倍の気づきやひらめきが湧き出てきました。

 

メンターと個人的に話すこともでき、この2年間の私の様々なチャレンジについてご報告したところ、ねぎらいの言葉をかけてきただき、あたたく包み込んでくださいました。

 

一旦教職を離れてしまったけれども、再び教育の場に戻った私に、

 

「こっちが合っているよ」

 

と言っていただけました。

 

メンターは、一瞬で私が本来向かうべき方向に気づいてくださったのです。

 

これまでメンターから教わったこと、信じてもらったこと、勇気付けてもらったことを、これからは私がメンターの立場になって、私の助けを必要としてくださる方々にお返しする番なのだと確信した日になりました。

 

 

★ホームページはこちら

私は数年前に、ダン・アリエリー教授の著書を読み始めてから、行動経済学に興味を抱くようになりました。

 

アリエリー教授は、人はなぜそのように行動するのかを、非常にわかりやすくおもしろい例を使って説明してくれています。

 

今回読んだ以下の本には、私が学びを深めたいと思っている、「お金と感情」がテーマになっていて、目から鱗の内容がぎっしり詰まっていました。

 

 

 

 

この本は、テレビで放送された白熱教室を文字おろししたものです。

 

 

 

 

何が人の良い行動を妨げているのかをきちんと考えることには大きな意味がある。

 

最近、授業に集中できない一部の生徒たちのことが気になっていましたが、この原因について、この本から次のような大きなヒントを得ることができました。

 

 

・人は周囲に同調するものだ。

 

・同調が一番起きやすいグループの人数=12人

 

・人が置かれる状況というのは、それ自体が大きな力を持っている。人は状況次第で悪いほうに転んでしまうから、そうならないように十分注意を払うべきだ。

 

 

12人という数字を見て、最近落ち着きがない生徒の人数が、だいたい12人近くになっていることに気づきました。

 

かつてはおとなしかった生徒たちが、落ち着きのない生徒たちに同調しそうな予感がしているので、今のうちになんらかの対処が必要です。

 

特に環境を変えることで、生徒が本来とるべき行動と、実際の行動とのギャップを埋めることができると考えます。

 

さっそくより良い行動への障害となっているものを探すことにします。

 

この本は、人に良い行動を促す世界を作るには、どのようにすればいいのかを深く考えさせてくれる良書でした。

 

 

★ホームページはこちら