2016年9月15日、 北ユラン地域のアービーブロ (Aabybro) に新しく設立された学校の公式の開始のため姿を現したデンマーク王室メアリー王太子妃。
2016年9月21日、NY訪問初日メアリー妃は、 グランドセントラルステーションにある北欧グルメマーケット“Great Northern Food Hall” を訪れ、 女子とその両親らによって組織された“Deliver Good for Investments in Girls and Women to Achieve the SDGs” で彼らと意見を交わしました。
【Deliver for GOOD】はジェンダーレスかつ持続可能な目標(SDGs)のためのキャンペーンで、数十年の女性への継続的な支援で社会への高い還元を目的に12の目標を柱に活動しmす。
その中にあるのは「(出産後)母子の健康と栄養の改善」「避妊の妊娠、出産にかかわる健康への需要」「性的な健康の権利と保護」「包括的な公共医療サービスへの保証」「女性への暴力および有害な習慣を減少させる」「教育のレベルを公平に保証」「女性の経済へのエンパワーメントを押し上げる」「女性の政治的な参加」「土地、クリーンなエネルギー、水、および衛生などの資源へのアクセス」「女性投資家に投資し気候変化に取り組み環境を保存」「女子と女性のためのデータ収集と問題改善」「女子と女性のために持続可能な資金調達とパートナーシップ」などで、実現するため政治的、金融など様々な方法で女性的地位などの後押しのため投資します。新しいキャンペーンは、マルチセクタパートナーと同盟国を動員し、グローバル、そして各国レベルで具体的な行動をするため思想家らとキャンペーンのテーマを探究し、一体化したアプローチを模索しました。
また訪問したフードホールは、世界のベストレストランにも選ばれた、デンマークの超有名レストラン「Noma」の共同創業者、Claus Meyer さんによるもので、北欧の美しいグルメを集めています。Claus Meyer さんはフードビジネス以外にも The Melting Pot Foundation という財団を運営し、デンマークの刑務所などで料理を教える活動もしており、ニューヨークでも、ブルックリンの Brownsville に NPO のレストランと料理学校を立ち上げようとしているそうで、これは ローカルの人たちの食への意識を高めるためだそうです。
人材開発や食育の意味もあり、その場所で取れる新鮮な野菜や食材を使って料理することを教え、レストランではそんなシェフたちのつくる料理を安く提供するというようなコンセプトとなるのだとか。
メアリー王太子妃はツアーの後にClaus Meyer とデンマーク首相ラース・ロッケ・ラスムセンLars Løkke Rasmussenと食事をされたそうです。
2016年9月25日、メアリー妃は2016 Carlsberg Foundation Research Awardsカールスバーグ財団研究賞に出席されました。毎年科学と人文科学研究の功労者に賞が与えられます。
世界4位のデンマークのビール醸造会社及びそのブランド名カールスバーグ(デンマーク語ではカールスベア)。デンマーク王室御用達であるこの会社は芸術や研究に理解もあり、ニイ・カールスベルグ・グリプトテク美術館なども設立、コペンハーゲンにある人魚姫の像は王立劇場で観たバレエ「人魚姫」に感激した2代目社長のカール・ヤコブセンが1913年にコペンハーゲン市に寄贈したもの。またスポーツの協賛もしています。元素の周期律の理論などでノーベル賞を受賞したニールス・ボーア(1885~1962)は1952年、ボーアはスイスのジュネーブにあるヨーロッパ連合原子核研究機関(CERN)の創立に助力しましたが敷地は コペンハーゲン市が寄附、經常費は政府が出し、ビール会社カールスバーグの設立した Carlsberg Foundation も多額の寄附をしたことで研究所は発展します。
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