1997 Mother Teresa and Diana
マザー・テレサとダイアナ元妃は生前に親交があった(1997年6月18日、写真:ロイター/ アフロ)
英国のダイアナ元妃が交通事故で悲劇的な最期を迎えたのは1997年8月31日のことでした。36歳という若さでの非業の死についてマザーは「若すぎる死です。神さまのやりかたがわからない」と語っています。
この面会時に2人が交わした言葉や、手紙などは公表されていませんが、死後、世界各国で開催されたダイアナ展『Diana, A Celebration』には、93年にマザーがダイアナに贈ったという祈祷書が展示されており、2人の親交の深さを物語っています。
2人が、交流を始めたのは1991年。同年、ロンドンで開催される某授賞式で面会しようと、マザーがダイアナ妃に手紙を送ったのが、始まりだったと伝えられている。マザーが体調を崩したため、この面会は叶わなかったが、翌年2月、ダイアナ妃が、イタリア・ローマの労働者階級地区にあるマザーの修道院を訪ねたことで、2人は初対面を実現。
インドのコルカタにてマザー・テレサが開設したホスピスで、末期患者に声をかけるダイアナ妃は印象的です。
最後にふたりがあったのは1997年6月。アメリカ、ニューヨークのブロンクスにある修道院施設に滞在していたマザーを、ダイアナが訪問したことで実現した
1997年6月18日後ダイアナはホワイトハウスでヒラリー・クリントンに面会。
事故発生から6日後、1997年9月6日にロンドン・ウェストミンスター寺院で行われた葬儀では多くの人が涙しアメリカからは、当時のファーストレディー、ヒラリー・クリントンと国際政治学者ヘンリー・ キッシンジャーも出席。