Princess Diana in New Zealand 1983.
1997年に不慮の事故でこの世を去ったダイアナ妃。没後20年にあたる今年、イギリスでは年間を通してさまざまなイベントが開催されます。妃の遺志を継いだチャリティ団体「ダイアナ・アワード」は、ポジティブな社会作りに貢献した若者を表彰する国際アワードや、アプリの新設に加えて、「ナショナル・カインドネス・デー」という記念日を制定。
これは生前のダイアナ妃の慈愛に満ちた生き方に敬意を表して、他者のために行動することの価値を伝えることが目的としています。
一連の企画にはダイアナ妃の弟、アール・チャールズ・スペンサーが携わっているほか、ウィリアム王子とハリー王子もイベントをサポート予定。
ケンジントン宮殿のリビングルームで、彼女の女官であり私設秘書である、アン・ベックウィズ−スミスと仕事をするダイアナ妃
ケンジントン宮殿のリビングルームでデザイナーのデイビッド・エマニュエルとエリザベス・エマニュエルに囲まれて、次の旅行のために衣装のデザインと生地を検討するダイアナ妃。
ウィリアム王子とハリー王子は最近、若くして母親を亡くした苦悩を明かしたばかり。
2017年1月11日、ウィリアム王子は妻のキャサリン妃と共に親や近親者を亡くした子供達や家族を支援する英ロンドンの「Child Bereavement UK」センターを訪問し、子供達と交流。ウィリアム王子は、「強い怒りを覚え、それについて語ることがとても難しかった」と、15歳で母親を亡くした当時怒りを覚えた時期があった心境を吐露。
父親を6年前に亡くした9歳の少女との会話で「僕に何が起きたか知っているかい? 僕は15歳の時にママを失ったんだ。弟は12歳だったよ。パパのことを誰かと話したりするかな? お話することはとても重要なんだよ」と、滅多に話さないダイアナ妃について少女に優しく話し、自分の感じていることを誰かに話す大切さを教えたそう。
ハリー王子もについて『タウン&カントリー』誌に、「初めてアフリカに来たのは1997年。母親の死の直後、父親に荷物をまとめるように言われ、すべてから逃れるためにアフリカに来たんだ」と当時を振り返り、自身のチャリティ活動に母親が生涯を通じて取り組んだ人道支援活動や慈愛の精神が与えた影響を語っています。