2016年2月26日、ウィリアム英王子とキャサリン妃は4月インドとブータンを訪問すると英王室が発表しました。夫妻が両国を訪問するのは初めて。
写真は2016年2月24日、パトロンを務めるPlace2Beの関係でエジンバラにあるCatherine's Primary Schoolを訪れたキャサリン妃。
ブータンは8世紀にチベット仏教がもたらされ、ブータン社会で大きな役割を果たすようになりました。17世紀にチベットから亡命してきたチベット仏教ドゥック派の高僧シャブドゥン・ソガワン・ナムゲルが国を統一し、近代ブータンの基礎を作りました。シャブドゥン没後再び混乱になったブータンを1885年、ウゲン・ワンチュクが統一し、イギリス、インドと友好関係を構築、1907年初代国王となり、ここに世襲君主制が始りました。
というのもブータンはインドと中国という大国に挟まれた立地にあり、生き残りのため独立を保ちながらイギリス帝国の保護下に入るとともに、当時勢力を拡大していた清の脅威を排除することに成功。
政治的・経済的にはイギリス帝国・インドとの結びつきを強化し、心の拠り所である宗教は強いチベットへの帰属意識を残すという現在のブータンとほぼ同じ状況がこの時点で確立されました。
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