今年で即位60年になる1926年4月21日生まれのエリザベス女王は1952年2月6日、ケニアに滞在中に父ジョージ6世王死去の報を受け25歳で即位。翌53年6月に戴冠式を行いました。フィリップ殿下とは結婚64年目に。
チャールズ皇太子は1948年11月14日生まれ。アン王女は1950年8月15日生まれ。
アン王女が生まれて2年後に母はイギリス女王となりました。アンの兄・チャールズが生まれた直後に祖父のジョージ6世は特旨によってエリザベス王女の子女たちには王子・王女の身分と王室の一員である「殿下」の称号が付与されると定めました。
ヴィクトリア女王は63年7か月の在位。エリザベス女王の母である「クイーン・マザー」エリザベスは1900年生まれ、2001年に享年101歳でウインザー城で薨去されています。
エリザベス女王の公務が忙しく、父エディンバラ公(フィリップ)の意向で、教育係から厳しい教育を受けたチャールズ。大人しく、気の弱いタイプだったとか。
生粋の王族として教育を受けているチャールズさんには、「歯磨きのチューブを絞る使用人」がいると報じられています。
兄とは違い、お転婆であったアン王女は1970年にカミラ夫人の元夫であるアンドリュー・パーカー・ボウルズとの交際が伝えられるも、短期間で破局。とても勤勉率直な方でさまざまな慈善活動や数々の公務をこなす「ハードワーカーな王族」といわれています。
プリンセス・ロイヤルとプリンス・オブ・ウェールズ
子供時代に手に入れられなかった、愛情あふれる母親像を女性に求めていたのでしょうか。
Prince Charles sketching. November 1988.
王室に入る数日前「あなたが人間らしく過ごせる最後の日かもしれない」と側近に言われたダイアナ・スペンサー。英国王チャールズ2世とジェームス2世を祖先としている貴族とはいえ、冗談を言ったり、喜怒哀楽など感情を素直に表現するダイアナは王室や宮廷には歓迎されませんでした。
ダイアナ元妃は「王室は男の子を産む処女が欲しかっただけ。」 と自分を卑下しましたが、悪質な待遇を受けながらも公務に貢献しました。実際にチャールズは結婚前からの不倫を認め「ダイアナを1度たりとも愛したことはない」と全国放送で語りました。
愛する夫人と再婚し、還暦を迎え表情も穏やかになりました。
ブラジルでダンスをするプリンス・オブ・ウェールズ。
仮面夫婦でも一緒に過ごした時間...
ハリー王子はダイアナ元妃没後10年追悼式で「世界一の母」と表しました。22歳の時、米NBCに 「母の死について考えない日はない。母との私的な思い出が残っているのはたいへん幸運なこと。 たとえ母が酷評されても、私的な思い出はそのまま残ると思いたい。」 ウィリアム王子も「母はどんな小さなことでも心をこめて行っていた。」 と語っています。
2012年3月、エリザベス女王(85)即位60周年を記念しての外交訪問を行っていたヘンリー王子(27)は「女王はフィリップ殿下がいなければ公務を果たすことができないだろう。王子であることはいいことだけではない。常に責任が付きまとう。僕は27歳で、王室メンバーとしてふさわしいといわれる、その役割を喜んで担ってくれる人を探さなきゃいけない。」と昨年クリスマスの手術を受けた祖父や未来の花嫁の存在も語っております。
2008年にもアフガニスタン任務が発覚、即時帰国となり「王子である為に多くの機会を得ると同時に失ってもいる」と語っていましたね。
鳥の親子を観察するプリンス・オブ・ウェールズ。