白いウエディングドレスを世界に広めたと言われるヴィクトリア女王。。夫婦生活は大変円満で9人の子供に恵まれ模範的なものであるとイギリス国民の理想とされていました。そしてヨーロッパの祖母。
「銀糸で刺繍した重々しいドレスとベルベットのマントという王室の伝統に従わず、オレンジの花を飾った白サテンのドレスに身を包み、髪にはオレンジの花輪とホニトンレース（イギリス、デボンシャ－州のホニトンで主に生産されるボビンレ－スのこと）のベールを被った｣と新聞や雑誌は大々的にとりあげました。
子供達をヨーロッパ諸国の王族と婚姻させ、その子孫の多くがヨーロッパ各国において重要な地位を占めたことから、晩年には「ヨーロッパの祖母」と呼ばれるようになりました。
ヴィクトリア女王・・・父はハノ－ヴァ－朝第3代国王ジョ－ジ3世の4男ケント公エドワ－ド
母はドイツのザクセン・コ－ブルク公の娘
1819年生～1901年没
在位1837年～1901年 64年の在位は最長（現在）
夫・アルバ－ト公・・・・・ザクセン・コ－ブルク・ゴ－タ公エルンスト1世の次男
正式名：フランシス・チャ－ルズ・オ－ガスタス・アルバ－ト・イマニュエル
1819年生～1861年没
2人はいとこ同士の関係でしたが、初めて出会ったのは1839年10月にアルバ－トがイギリスを訪れた時、結婚する1年前で出会って4ヶ月で結婚することとなりました。
地味で真面目なアルバートはドイツ育っており、英国の「女王の夫」になることに結婚当日まで戸惑いを持っていました。
一方ヴィクトリアは幸せいっぱいで結婚式当日の朝、｢愛する方、ご機嫌はどうです？。私はゆっくりと休みましたので、この上ない気分です。空模様はひどいけれど、きっと雨もあがるでしょう。愛する私の花婿様、用意がすみましたら、知らせてください。あなたの忠実な ヴィクトリアＲ（女王の意Regina）｣と手紙を送っています。
Queen Victoria and Prince Albert, 1854.
女王になるべくして女王になったわけではないヴィクトリア。アルバートは多忙な公務に追われる彼女をあらゆる面で支えました。政治上での発言権がなかったアルバートですが、結婚直後にヴィクトリアと内閣が女王の侍従女官の任免について、意見の食い違いのため関係が良くない状態の際は両者が妥協できる案を提案し円満に解決しました。女王は公務、政治における相談役としてアルバートを信用し、公私ともに支えあうようになりました。
ヴィクトリアも慣れないイギリスで、（規則正しく、落ち着いた生活を送りたいとおもいつつ）女王の夫として深夜まで続く宴会に出席し、社交的な公務をこなしていた夫を気遣い、夫婦の会話はドイツ語で。イギリス南部のワイト島にあるオズボ－ン宮殿をよく訪れ静かな夫婦の時間を持っ作りました。また夫の意思を尊重し、ドイツの習慣であったクリスマス・ツリ－を飾り、クリスマスを祝っては彼の寂しさを取り除きました。
1860
Queen Victoria wearing mourning clothes at Balmoral, Scotland, 1863
Queen Victoria of Great Britain, 1873
Queen Victoria holds Prince Edward (later King Edward VIII) at his christening - 1984
ヴィクトリア女王、息子エドワード7世の妻・アレクサンドラ・オブ・デンマーク（右）、その息子ジョージ5世の妻メアリー・オブ・テック（本当にアレクサンドラ女王は年を取らない...）
Queen Victoria and her Indian servant Abdul Karim,1893
Queen Victoria and Princess Beatrice （娘ベアトリスと）
【映画】 ヴィクトリア女王 世紀の愛
19世紀、18歳で即位しイギリス女王となったヴィクトリアと、その夫アルバートとの絆や愛を描くドラマ。「プラダを着た悪魔」のエミリー・ブラントがヴィクトリアを熱演。
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国王の姪で王位継承者であるヴィクトリア（エミリー・ブラント）を操り、権力を手に入れようと画策していたこの時代。ヴィクトリアの母親ケント公爵夫人（ミランダ・リチャードソン）も夫の死後、個人秘書ジョン・コンロイと深い仲にあり、彼の言うままに娘に摂政政治を認めさせようとします。
しかし、母から自由になりたいヴィクトリアは拒否。
ヴィクトリアの叔父でベルギー国王のレオポルドは、甥アルバート（ルパート・フレンド）をドイツから呼び寄せると、次期女王の夫としてヴィクトリアの元に送り込みます。2人は一目で惹かれ合い、ヴィクトリアは彼が手紙を書くことを許します。
国王の誕生パーティで現首相メルバーン卿（ポール・ベタニー）はヴィクトリアの亡父を褒め、彼女に取り入ろうとします。同じパーティーで国王は宴のスピーチで、ケント公爵夫人を罵倒。ヴィクトリアを悪い影響から引き離し、王位を渡そうとします。
メルバーンがヴィクトリアの個人秘書になることを申し出て、自分の地位を固めていきます。アルバートはドイツに帰国し、ヴィクトリアからの手紙の返事を待っていました。
1837年6月20日、国王が逝去し、ヴィクトリアは女王となりましたが、知識のないヴィクトリアは、メルバーンの言いなり状態...。
戴冠式に出席するためイギリスを訪れたアルバートはヴィクトリアと再会。女王への求婚は禁止されているため、彼女からの言葉を待つも、その時のヴィクトリアはアルバートを友人として必要としていました。
政権が交代し、メルバーンが失脚すると、新ピール新首相はメルバーンの息のかかった女官の交代を注進するも、ヴィクトリアは感情的に拒否。首相を無視したと世論に叩かれたヴィクトリアは、自分を利用しないアルバートの存在に気づき、彼にプロポーズします。2人は結婚し、3日間の幸せな結婚休暇を過ごす....。
ザクセン＝コーブルク＝ゴータ家のレオポルド1世を迎え初代ベルギー国王（在位1831年7月21日 – 1865年12月10日）に
【ザクセン＝コーブルク・ゴータ家出身】
ザクセン＝コーブルク＝ザールフェルト公フランツ・フリードリヒとアウグステ・ロイス・ツー・エーベルスドルフの子供
・エルンスト・アントン・カール・フリードリヒ（1784年 - 1844年） - ザクセン＝コーブルク＝ゴータ公エルンスト1世。ヴィクトリア女王王配アルバートの父。
・マリー・ルイーゼ・ヴィクトリア（1786年 - 1861年） - 英国王ジョージ3世王子ケント公エドワードと結婚。英国ヴィクトリア女王の母。
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