2011年7月2日カナダ・モントリオール(Montreal)を訪れたキャサリン妃ことケンブリッジ公爵夫人。
Catherine, Duchess of Cambridge, leaves a tree planting ceremony at Rideau Hall in Ottawa July 2, 2011. Britain's Prince William and his wife Catherine, Duchess of Cambridge, are on a royal tour of Canada from June 30 to July 8.
服はキャサリン・ウォーカーCatherine Walker でタビサ・シモンズTabitha Simmonsのパンプスです。
カナダ・モントリオールのセント・ジャスティン大学病院を訪れたキャサリン妃
スケジュールはわかっているはずなので、公務にあわせてダイアナ妃のようにひざ下のお召し物も用意されたらいいのに...。周りの方はアドバイスしてくれないのかなと思いました。
ウィリアム王子夫妻は、挙式後初の海外公式訪問として2011年6月30日から7月8日までの日程で、カナダを訪れました。6月30日はカナダのスティーブン・ハーパー首相(52)とともに首都オタワの国立の戦争記念施設を訪れて花輪をささげ、7月1日には建国記念日の「カナダ・デー」を祝う行事に参加し、夫妻は2日間とも温かな歓迎を受けました。
しかし、ウィリアム王子(29)とキャサリン妃(29)が2011年7月2日に訪れたケベック州モントリオールは、英連邦加盟国で国家元首はエリザベス女王(85)というカナダにあって、分離独立運動が続く特殊な土地柄で知られています。4月に結婚したばかりのロイヤルカップルを待ち受けていたのは、歓迎されざる客人への抗議デモ。
夫妻はケベック州の母子医療の専門病院を視察した後、ケベック観光・ホテル学院で学生たちと地元の食材を使った料理作りに興じましたが、学院の外には、「寄生虫である王室は帰れ」などと記したプラカードを掲げたデモ隊の姿がありました。
今回のデモについて、カナダで最大部数を誇るトロント・スター紙は「王権神授説は中世の哲学であり、現代に生きるわれわれは、国家の無用の扶養家族である王室なくして自らを統治できる。だがデモは意外なほど静かに平和的に行なわれた」と報じました。ガーディアン紙は「敢えて訪問したのは、成算があったからだ」と分析。事前の英政府の調査では、州民の過半数が夫妻の訪問を歓迎する意向を示していたと伝え、事実、抗議デモは起こりましたが、その何百倍もの人々が沿道で2人を温かく出迎えました。
英紙ガーディアンが「ややこしい局面が予測される」とした人口778万人のケベック州は、住民の約8割がフランス語を“母国語”。このうち半数は英仏バイリンガルですが、州の公用語はフランス語だけで、現在のカナダ憲法もケベック州だけが批准していません。地域政党が国政と州政の場で分離独立運動を続け、大量のフランス系カナダ人が18世紀に現在の米ルイジアナ州に強制移住させられた歴史的経緯などから、英王室への反感も強いのだとか。1964年にエリザベス女王がケベック州を訪れた際は、デモ隊と警察が流血の衝突を起し、(これは不信感というより、倫理的な問題化でしょうが)2年前にチャールズ皇太子(62)がカミラ夫人(63)と訪問した時は、玉子を投げつけられる騒動が起きました。