ジーン・セバーグ Jean Seberg
1938年11月13日 - 1979年9月8日
アイオワ州マーシャルタウン出身
17歳のときに『聖女ジャンヌ・ダーク（Saint Joan）』でデビュー。1957年の『悲しみよこんにちは』に出演。彼女のベリーショートは「セシルカット」として流行。
プライベートでは公民権運動や反戦運動に傾倒し、全国有色人向上協会やブラック・パンサーを支持したことからFBIのブラックリストに載りました。1970年、彼女の妊娠中に、お腹の子は彼女の夫との子供ではなく、ブラック・パンサーの幹部との子供であるといううわさを流され、流産。父親についてのうわさを否定しようと記者会見で流産した胎児の写真を自ら公表。
セバーグは精神面でバランスを崩し始め、1979年の8月に失踪し、11日後にパリ郊外に駐められた車の中から遺体で発見されました。遺書もありましたが、FBI の手によって暗殺されたとの見解もあるとか。
1960年代のアメリカは、公民権運動やヒッピー、ベトナム戦争ならびに高度成長政策に影響され、物価が高騰傾向になり、インフレが進み、社会は人種差別問題やベトナム戦争批判などに始まる世論の分裂、黒人暴動や大学紛争などの運動の拡大と激化と、要人の暗殺という時代。映画界でもアフリカ系アメリカ人俳優が主役級の立場で正当な評価を受けるようになりました。