ケイト・ブランシェット主演、「つぐない」のジョー・ライト監督がメガホンをとる新作「インディアン・サマー（原題）」の行く末に、暗雲が立ち込めているそうです。
写真は2009年11月Welcome dinner for The Sydney Theatre Company
「つぐない」「路上のソリスト」のジョー・ライト監督が再びコスチューム劇に挑む新作「インディアン・サマー（原題）」に、ケイト・ブランシェットが主演することが分かったと製作会社の英ワーキング・タイトル・フィルムズが発表したと、米バラエティ誌が報じました。
アレックス・フォン・タンツェルマンの著書「Indian Summer: The Secret History of the End of an Empire」を映画化するもので、英国統治下のインドを舞台に、47年のインド独立へといたる植民地支配の最後の日々を描く。ブランシェットは、最後のインド総督となったルイス・マウントバッテン伯爵の夫人エドウィナを演じる予定でインド初代首相ジャワハルラール・ネルーとの不倫愛を描く。
「グラディエーター」のウィリアム・ニコルソンが脚色を手がけ、来年のクランクイン、2011年の公開がに向け準備が進められていましたが、ユニバーサル・ピクチャーズは予算とクリエイティブ面の問題により製作を保留することが分かりました。
英エンパイア誌などによれば、ライト監督は来年早々にもインドで撮影を開始する意向でしたが、ユニバーサルは3000万～4000万ドル（約27億～36億円）と言われている本作の予算に尻込みし、企画の一時中断を決めたとか。ユニバーサルとともに製作を手がけるワーキング・タイトルとライト監督は当初、3000万ドルで同意していたそうですが、結果的にユニバーサルが首を縦に振らなかった模様。
また、エドウィナ夫人とネルー首相の不倫描写も足止めの要因となっており、過激な表現を避けるよう求めるインド政府と、大人の恋愛映画であることを強調したいスタジオとの間で、ライト監督は頭を抱えているようです。