3代女王の続いたオランダ王国。2013年4月30日オランダのウィレム・アレクサンダー皇太子（４６）は、ベアトリックス女王（７５）から王位を継承し、新国王に即位。男性の国王は１８９０年に死去したウィレム３世以来１２３年ぶり。（19世紀以来）ベアトリックス女王はアムステルダムの王宮前に涙を浮かべながら現れ、「私、ベアトリックス女王は退位し、息子のウィレム・アレキサンダーを継承者とする」と書かれた退位証書を読み上げました。オランダでは７０歳前後で退位するのが慣例。
マキシマ王妃（女王と言われても信じてしまいそうな威厳を放っていますね）
。即位式では、オランダ国歌演奏と共に新国王とマキシマ王妃（４１）が入場。新教会前のダム広場には、オランダのシンボルカラーであるオレンジのシャツや帽子などを着けた国民が大勢集まり、新国王誕生を祝いました。
日本時間2013年4月30日午後、オランダ王位継承のセレモニーが行われ、宮殿前は大変な盛り上がりとなりました。バルコニーにウィレム・アレクサンダー新国王、そしてマキシマ王妃、さらにベアトリックス前女王と、3人の王女様が登場されると、ものすごい盛り上がりとなりました。
続いて、即位式とレセプション。即位式には、2,400人が参列、オランダ王室のメンバーや、日本の皇太子ご夫妻をはじめとする外国の皇族方、さらには、ゆかりの深い招待客などが参列しました
そして、引き続き、王宮に場所を移してレセプションが行われ、このレセプションは、着席のパーティーではなく、立食で行われました。
フロントに皇太子さま、雅子様（写真が切れてしまいましたが）、モロッコ国王ムハンマド6世の夫人であるラーラ・サルマ妃。モナコ公室アルベール大公。
【ネーデルラント王国国王（オラニエ＝ナッサウ家）】
1.ウィレム1世（1815年 - 1840年 兼ルクセンブルク大公）
※オランダ君主：1813年 - 1815年
2.ウィレム2世（1840年 - 1849年 兼ルクセンブルク大公）
3.ウィレム3世（1849年 - 1890年 兼ルクセンブルク大公）
4.ウィルヘルミナ（1890年 - 1948年）
2.ウィレム2世（1840年 - 1849年 兼ルクセンブルク大公）
3.ウィレム3世（1849年 - 1890年 兼ルクセンブルク大公）
4.ウィルヘルミナ（1890年 - 1948年）
エンマ王太后（摂政1890年 - 1898年）
5.ユリアナ（1948年 - 1980年）
6.ベアトリクス（1980年 - 2013年）
7.ウィレム＝アレクサンダー（2013年 - ）
5.ユリアナ（1948年 - 1980年）
6.ベアトリクス（1980年 - 2013年）
7.ウィレム＝アレクサンダー（2013年 - ）
1948年 ウィルヘルミナ女王（中央）からユリアナ女王（左）へ
1980年 ユリアナ女王（右から2人目）からベアトリクス女王（左）へ
2013年 ベアトリクス女王（中央）からウィレム＝アレクサンダー国王（左）へ
（元）オランダ女王ベアトリックス（Queen Beatrix、退位後はPrincess Beatrix ベアトリクス王女）はオランダ王女ユリアナと世界的な武器商人でもあったベルンハルト殿下（Bernhard Lippe-Biesterfeld ）の娘、そのベアトリックス女王の夫がクラウス殿下（クラウス・フォン・アムシェベルク Claus von Amsberg）。このクラウスは戦時中にナチス国防隊を支援していたことから､ベアトリックスとの結婚式では爆弾が投げつけられて大騒ぎになりました｡
皇太子の祖父にあたるベルンハルト殿下は､ヒトラー・ナチスの兵器調達機関としてのＩＧファルベンに勤めており、ヒトラー親衛隊であるところのＳＳの見習い隊員だったことから、娘婿クラウスがナチス国防隊と関係があったと思われています。何より彼を一躍有名にしたのがロッキード事件での暗躍ともいわれています。
2002年、オランダのウィレム・アレキサンダー皇太子（Willem-Alexander（当時３４）とアルゼンチン出身のマキシマ・ゾレギエータ（Maxima Zorreguieta）さん（３０）の結婚式が、アムステルダムで行われました。チャールズ英皇太子ら各国王室代表やアナン国連事務総長らが招待され、日本からは皇太子さまが参列。
オランダ王室 左、王妃ベアトリックス、クラウス殿下
2001年3月30日、オランダ・ハーグ -- オランダ王室はウィリアム・アレクサンダー皇太子（３３）と、銀行員のマキシマ・ゾレゲッタさん（２９）が正式に婚約したと発表。２人の婚約をめぐっては、マキシマさんの父親が軍政時代のアルゼンチンで閣僚を務めていたことから、政界の一部に異論もありました。 ２人は２年前から交際し、結婚は確実視されましたが、マキシマさんの父ゾレゲッタ氏は、１９７６年から８１年まで続いたアルゼンチンのビデラ軍事政権下で農業相を務めた経歴があり、政界の一部やマスコミから反対の声が上がっていました。 王位継承者の結婚には議会承認が必要なため、コック首相ら政府首脳は、婚約に反対する政党関係者らと交渉。ホルヘ・ソレゲッタ氏を来年にも予定されている結婚式に参列させないことなどを条件に、同意を取り付けたとみられています。
ベアトリクス女王は「皇太子の結婚を発表できるのは大変うれしい」と述べ、マキシマさんを「知的で現代的、勇気ある女性だ」と称えました。ウィリアム・アレクサンダー皇太子はベアトリクス女王の長男で、2000年４月には、日蘭交流４００周年記念行事で来日し、長崎などを訪問。
ベアトリクス女王は「皇太子の結婚を発表できるのは大変うれしい」と述べ、マキシマさんを「知的で現代的、勇気ある女性だ」と称えました。ウィリアム・アレクサンダー皇太子はベアトリクス女王の長男で、2000年４月には、日蘭交流４００周年記念行事で来日し、長崎などを訪問。
２人はアムステルダム市長の前で結婚証明書に署名したあと市内の「新教会」での式に臨み、その後「金の馬車」で市内をパレードした。街には大勢の市民が繰り出し祝福ムードに包まれました。
マキシマさんの父親はアルゼンチン軍政下の閣僚だったことが問題になり、結婚式には参列しませんでした。
ウィレム・アレキサンダー皇太子 （Willem-Alexander）、にはヨハン、コンスタンティンという弟がいます｡オランダのヨハンフリゾー王子（1968年9月25日 - ）は2003年7月（当時３５）が愛のために王位継承権を放棄しました。オランダでは王室メンバーの結婚には国会の承認が必要。王子の婚約者メイベル・ビッセスミットさん（３５）に麻薬密輸組織の首領との交際疑惑が持ち上がり、（メイベルさんの疑惑は、彼女が大学生だった１９８９年から９０年にかけて、「オランダのゴッドファーザー」とも呼ばれるクラース・ブラインスマ氏（９１年に射殺）と親密に交際したというもの。日刊紙が先月末にすっぱ抜き、テレビも連日のように“特報合戦”を展開）国会で真相究明の動きが出てきたため、自身の結婚について国会承認を求めないことを決め、９日、バルケネンデ首相に書簡で伝えました。
政府は１０日、王子の意思を尊重し、国会承認の手続きに入らないことを決めました。第２位の王位継承権を持つヨハン・フリーゾは王族として王家には残るが、自身とその子孫に王位継承権はなくなりました。
今日はオードリー・ヘップバーンの誕生日でしたね。
オランダ人貴族の母と英国人の父を持つオードリー・ヘップバーン。彼女の4代前の祖先の貴族・ヘイスベルト・カレル・ファン・ホーヘンドルプ Gijsbert Karel van Hogendorpがいなければ、現オランダ王室も、ベルギー王室も英国王室もなかったかもしれない...とご紹介しました。（イギリスに亡命していた初代オランダ国王ウィレム1世（1772年8月24日 - 1843年12月12日）を帰還させさせるための運動をおこし...立憲君主国の国王にしたのが当時、臨時政府の総理であったオードリーの祖先でした。そしてオランダ王室オラニエ＝ナッサウ家が生まれました。もう少し詳しくご紹介するのは先になりそうです⇒●