ある州で、人工授精が禁止されるかもしれないという状況が起きているらしい。
教えてくれたのはIVFをしているローカルのママ友で、この州の判断が私たちの州に何らか影響を起こすかもしれないことを危惧していました。
州の判断が自分たちの州に影響するかもしれないという懸念はもちろんのこと、他州から来て治療をするカップルが増えるのではないか。そうい人が増えると、単純にクリニックの予約が取りにくくなる。
いいか悪いか、ではないのです。
ただでさえ少ないローカルのVFクリニックで予約が多すぎて対応がままならないという事態になれば、地元でIVFを希望する人は遠くのクリニックまで通わなければならなくなります。そのクリニックが近場にあるとは限らないので、あらゆる意味で負担は増えるかもしれない。
そうなったとき、たとえばクリニックなのか州なのかが「他州からは受け入れません」という決断を迫られる可能性がある。そうすれば私たちローカルのカップルはIVFを受けられるけれど、それができない州に住むカップルはどうなるのだろうか。
そもそもこの話の発端は、卵子の人権という概念らしい。
この議論はうちの町でもよくあって、特に極端なキリスト教集団が簡単に口にする傾向があると私は思っているのですが、具体的に卵子のどんな人権を指すのか未だによくわかりません。
っていうか、この手の人たちにIVF経験者として言い返すと絶対に向こうは反論できず、最後は結局「神様が〜」という全く筋の通らない精神論をぶちかましてくるのです。そこですかさず
「私、キリスト教徒じゃないんで、そんなこと言われても困ります。」
とか言うと、本当に向こうは何も言い返せなくなる。
その程度の理屈で人の人生の決断に干渉してくんなよ、アホが。
と思うし、本当に物事を冷静に考えられないんだなと思う。
だいたい、そこまで言うならアナタよっぽど神様を信じて言いつけを忠実に守ってるんですか?と言うと全くそんなことはなく、大抵は「お前こそ、神様の言いつけを守ってないじゃん。」って言う奴らだったりする。
あと、ものすごく基本的なこととして。
卵子の人権を守らなければいけないっていうなら、精子の人権はどうなの?