久しぶりに ESLのクラスメイトだったメキシコ人が、不法滞在の危機に立たされています。
彼は母国でシェフをしておりその腕を買われてアメリカに来たのですがなぜか就職先のレストランでウエイターをやらされ、その後全米チェーンのホテルのレストランに就職したのですがそこでは調理アシスタントという立場なのだそう。
調理アシスタントという立場はビザのスポンサーがつかないのがうちの町では普通で、このままいくとビザが更新できずに期限切れになるらしい。
シェフであればホテルがスポンサーになってビザが更新できるので、もともとシェフだったわけだし10年位以上のキャリがあるのだしホテルに掛け合ってシェフにしてもらえないのかと聞くと、ポジションの空きがないので無理だと言われたそう。
なぜなら、調理経験が全くなく調理師免許も持っていないただの主婦がシェフとして働いているから。
母国のものとは言え調理師免許を持っていてキャリアがある友人と、ただの主婦。ホテルにとってどっちが有意義かと言われたら誰がどう見ても友人の方だと思うのに、この主婦が辞めない限り友人はシェフになれない。
未経験の主婦がシェフとして働いている理由はウクライナからの戦争避難民だからだそうで、人道的立場で見れば避難民を税金で養うよりは自力で生活してもらいたいけれど、そんな理由でただの主婦がいきなり異国でシェフになれるものなのか。
同じクラスには合法な移民だけど母国が南米にあるという理由で入国後1年間全く職に就くことができず本当に大変な目にあった生徒が何人かいるし、私たちのように外国人というだけで働けない生徒が山のようにいるというのに、避難民というだけでそんなに簡単に職につけるのか。
という私たちの疑問に対して、同じくクラスメイトでウクライナからの戦争避難民の生徒が教えてくれました。
その主婦は避難民ではなく、それどころかウクライナ人でもないらしい。
いやもう、詐欺じゃん。
本当はロシア人で、ウクライナ侵攻時にウクライナにいたという理由で戦争に乗じて宗教団体の支援でアメリカに来て、英語も話せないのに宗教団体の力でシェフの地位を手に入れたそう。
支援している宗教団体は私も知っているロシアのキリスト教団体で、その支援を受けているのは全員がウクライナ人を自称するロシア人というのは私たち外国人の間では公然の秘密。この団体の名前が出た瞬間に、私たちは全てを察知します。知らないのは、世の中のことを知らないアメリカ人だけ。