原材料費や物流費の高騰が続き、また急激な円安もあり製造コストが想定以上に上昇していることによる、今回の値上げ。 現在は多少円高にふれるものの先行きの見通しは不透明であり、特に年金生活者の不安は増すばかりでしょう。 現役世代であっても、今回のような値上げラッシュが老後に起こることは想定しなければなりません。 日本の経済成長の鈍化や少子高齢化により、現役世代が老後を迎える頃には今よりも厳しい老後生活が待ち受けている可能性があります。 老後生活を支えるのは年金とともに貯蓄が重要となりますが、現代の60歳代でも年金のみで生活できる方はそれほどいないでしょう。老後生活の頼みの綱となるのは「貯蓄」です。 では、今の60歳代はどれくらい貯蓄を保有しているのでしょうか。
60歳代で「貯蓄4000万円以上」の世帯もあるが…
総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)詳細結果-(二人以上の世帯)」より、60歳代の貯蓄現在高を確認していきましょう。 60歳代以上の貯蓄現在高(124万6484世帯) 平均貯蓄額2537万円 ・~100万円未満:9万378世帯 ・100万円~:3万6364世帯 ・200万円~:3万1985世帯 ・300万円~:4万788世帯 ・400万円~:3万2469世帯 ・500万円~:4万4809世帯 ・600万円~:4万1875世帯 ・700万円~:4万1394世帯 ・800万円~:4万4609世帯 ・900万円~:2万7940世帯 ・1000万円~:6万9730世帯 ・1200万円~:4万9764世帯 ・1400万円~:6万2938世帯 ・1600万円~:4万4293世帯 ・1800万円~:4万5057世帯 ・2000万円~:9万6424世帯 ・2500万円~:8万8805世帯 ・3000万円~:11万1278 世帯 ・4000万円~:24万5567世帯
60歳代の平均貯蓄額は2537万円となっており、上記のグラフで見ても「4000万円以上」保有している世帯が最多となりました。 ただ、グラフで見ればまとまった貯蓄を持つ世帯が多く見えますが、貯蓄100万円未満の世帯も9万世帯台。 貯蓄1000万円未満をみると36万世帯を超えており、決して「今の60歳代は貯蓄を十分に持っている」とは言えないのが現状なのです。
平均貯蓄額を達成するには、年代別にいくらあるといいのか
グラフの分布を見れば分かる通り、60歳代の貯蓄平均が2537万円といっても世帯差は非常に大きくなります。 一つの目安として、年代別に平均貯蓄額程度を貯めることができれば、60歳代で平均額を貯めるのも夢ではないと言えるでしょう。同調査による、年代別の平均貯蓄額は以下の通り。 年代別の平均貯蓄額(二人以上世帯) ・20歳代:414万円 ・30歳代:774万円 ・40歳代:1143万円 ・50歳代:1846万円 ・60歳代:2537万円 上記の中でも「40歳代で貯蓄1000万円以上」は一つの目安となるでしょう。 60歳代になればこれまでの貯蓄だけでなく、退職金や相続資産などが入ってくる可能性もあります。 こればかりは個人差が大きいので、自分の場合は退職金はいくら入るかなども計算しておきましょう。
60歳代までにいくら貯めるかがカギ
年金受給額の減額や物価高など、先行き不透明な老後を生き抜くにはまず「60歳代までにいくら貯めるか」がカギとなりるでしょう。 現代の60歳代の平均貯蓄額は2500万円ほどでしたが、平均年収が上がらず、社会保険料や物価が上がり、かける教育費も増えている現役世代では将来の平均貯蓄額がこれより下がる可能性もあります。 ただiDeCoやつみたてNISAといった国の税制優遇制度があり、また老後資金が年金だけでは不足すると少し前より言われているので、老後に向けて着実に貯蓄を行う方もいるでしょう。 老後資金の貯蓄は「毎月の積立」が基本となりますが、住宅ローンや教育費の負担を考えると、その積立の一部に運用を取り入れることを検討されてもいいでしょう。 リスクはありますが、だからこそ預貯金よりもリターンが出る可能性があるのが運用です。 きちんとリスクを把握し、ご自身に合った投資方法や納得できる投資対象を選ぶことで、リスクと向き合いながら運用を行うことも可能です。 長く働き続けることも今の現役世代は重要となっていますが、「何歳まで働けるか」というのも一つの賭けであり、リスクではあります。 仕事、預貯金、運用をバランスよく行うことで、それぞれのリスクを補いながら老後に備えることができるでしょう。
参考資料
・大王製紙株式会社「家庭用・業務用 紙製品の価格改定について」 ・総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)詳細結果-(二人以上の世帯)」 ・金融庁「投資の基本」
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私見では、60歳で4,000〜5,000万円のキャッシュ預貯金は当たり前で、運用資産として、その数倍〜10倍で連続的なキャッシュフロー生成スキームを持つのが基本だと考える。そうでもないと、これだけ外的環境リスクが多過ぎて、リスクが来てからでは対応が出来ないからだ。それが出来ないなら、60歳まで何をやってきたのでしょう、という事になる。
社会人になって、10〜20年になって、管理職になって「ああ、やっと俺も認められた。それに比べて他の連中は・・・」と、部下や他人を批判したり叱責だかりやっているような”小煩瑣いおじさん、おばさん”は、この様なファイナンシャルモデルの状況にならない。定年してから、初めて本当の世の中と自分の非力さを痛感するだろう。
こういう人の批判や評価ばかり気にしている口達者な中身の無い人間には、自力で「稼ぐ力」をコツコツと養う大事さや、その時間、工数、労力等を長期に渡り無駄にしてきている為だ。