■老後世帯の平均値=平均像ではない<「老後資金に2000万円必要」とした金融庁の報告書。なぜ炎上したかは、正しく伝わってない面がある。 多くの人が怒りを覚えたのは、金融庁が示した老後世帯の「平均」像だろう。報告書では総務省 家計調査」(2017年)のデータを基に、「夫65歳、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯」の収支を示している 毎月の実収入が約21万円、実支出が約26万円で、5万円の赤字を埋め合わせるには「20年で約1300万円、30年で約2000万円」が必要になる。65歳時点で保有する平均的な金融資産は2252万円で、多くの年金生活者は「これを取り崩して不足分を賄っている」。ここまではたんなる事実>金融庁を責めてもなにも問題は解決しない。報告書が訴えたかったことは、人生100年時代にそなえて資産寿命を伸ばすことの重要性だ。そのための方法として、①資産形成(運用)、②計画的な取り崩し(節約)、③就労延長の必要がちゃんと書いてある。このうち最も効果が大きいのは③の就労延長、つまり「働くこと」だ。「人生100年時代」の人生設計としては、「長く働く、いっしょに働く(共働き)」しかないと思うのだが、これに反発する中高年のサラリーマンはまだ多い。彼らにとって仕事は「生きがい」ではなく「苦役」なのだ。 

 

■世界一会社を憎む日本のサラリーマン

 年功序列・終身雇用の日本的な雇用慣行は「ゼネラリストを養成する」との建前の下で、社内でさまざまな部署を異動させ、転勤も当たり前で、会社に「滅私奉公」する社員ばかり生み出してきた。こんな働き方をしていれば、なにひとつ「スペシャル」な知識や技術が身に付かないまま年をとっていくしかない。 >高度成長期の「サラリーマン物語」はいまや完全に崩壊してしまった。平均寿命は90歳に近づき、定年を70歳に引き上げなければ年金制度は維持できないといわれている。20歳で「終身雇用」の会社に就職したとすれば、同じ会社に50年もいることになる。しかも、幹部になれるかどうかは30代で決まるといわれている。出世レースから脱落したあと30~40年も会社にしがみつくしかないとすれば、日本のサラリーマンが世界でいちばん会社を憎むようになり、生涯現役を「無期懲役」と考えるのも無理はない

 

 ■欧米で老後問題が炎上しない理由 

それに対して、欧米で定年が大きな問題にならないのは、多くの人がスペシャリストとして働いているからだろう。彼ら/彼女たちは自分の専門分野を決めて、転職しながらキャリアアップしていくのだ。 ここで世界と日本の働き方のちがいについて、少し説明しておこう。 グローバルスタンダードの働き方には、大きく分けて3つの種類がある。①クリエーター、②スペシャリスト、③バックオフィスだ クリエーターはクリエーティブ(創造的)な仕事をする人で、すぐに思い浮かぶのは作家やマンガ家、俳優やミュージシャンなどの芸術家(アーティスト)だろうが、プロのスポーツ選手やベンチャー起業家も含まれる。スペシャリストは何らかの「スペシャル(専門)」を持っており、バックオフィスは「事務系」の仕事だ。 3つの働き方で大きくちがうのは、「組織に属しているかどうか」だ。 >組織に属していないクリエーターやスペシャリストは「フリーエージェント(自営業)」になる。ここまでは世界共通だが、バックオフィスと(組織に属している)スペシャリストの働き方は日本と世界で大きく異なる。 

 

■世界では専門性がないと話にならない 一方、日本ではバックオフィスの仕事は主に非正規社員が担っているが、正社員の中にも同じ仕事をしている人がいて、混然一体なっている。正社員の中でも誰がスペシャリストで誰がバックオフィスなのかはっきりしておらず、人事異動によってスペシャリストとバックオフィスを行き来することもふつうに起こる。これを欧米のビジネスパーソンが聞いたら、腰を抜かすほど驚くだろう。 

 

■好きを仕事にすれば「老後2000万円不足問題」は攻略できる

 グローバルスタンダードの働き方では、組織に所属するスペシャリストは会社の看板を借りた自営業者のようなものだ。その部署に仕事がなくなれば専門性を維持したまま転職するし、フリーになって仕事を続けることもある。これなら定年も、長い人生の中のひとつのイベントにすぎない(アメリカやイギリスでは定年は年齢差別として違法だ)。 それに対して、日本の会社組織では本当の意味でのスペシャリストはほとんどいない。だがこれを悲観するのではなく、逆手に取って何か「スペシャル」なものをつかむことができれば優位に立てる。 自分の「スペシャル」を見つけるには、好きなこと、得意なことに人的資本のすべてを投じなければならない。これが「好きを仕事にする」だが、10年ほど前に提唱したら「そんな甘いことが通用するはずはない」と批判された。 最近になって同じことを言う若い人たちが増えてきたのは、「人生100年時代」を考えればそれ以外に方法がないからだろう。「石の上にも3年」というが、20代前半から50年(半世紀)働く時代がやってくることを考えれば、嫌いな仕事を我慢することなどできるはずはない。好きなこと、得意なことなら生涯現役で続けていくことができるし、老後2000万円不足もこれで解決できるだろう。

 

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全く異論の余地が無い。日本のサラリーマンは、特に管理職はスペシャリストはいない。

強いて言えば、責任回避に終始するチェックマシンでありクリエイティビティは皆無。

 

大企業に勤めていても目指しべきは管理職とか偉そうに見える肩書でなく

自分しか出来ない世界で通用するスペシャリストであって

間違っても課長とか部長とかいう名目の用務員ではない。

そうしないと定年までしがみついても、それから先は食べていけなくなるからだ。

 

延々と「会議は踊る」ではないが、結論がクリアでない、または結論というよりも

責任とか仕事を押し付けあう為の長時間の会議とか報告会とか無駄の塊。

 

まして上司に忖度して内容まで歪んでいくから、会議と修正が繰り返され

徒労ばかりで専門性とかスペシャリストとなる機会は無い。

 

120%譲歩するなら、その時上司の承認を得るだけだけの為の資料作り

だけのスペシャリストには、「瞬間的に」なって、どこでも通用するような

 

汎用性と専門性、独創性やあなたの個性、オリジナリティ、クリエイティビティは

全く育っていかないのだ。

 

だから、自分で自分の頭で考えて自らスペシャリストを目指して研鑽しないと

プロフェッショナルなスペシャリストにはなり得ない。断言できる。

 

貴方の人生は、会社も同僚も、偉そうな上司も自動的に作ってない!

誰も真剣にあなたの数年後、10年後、20年後は考えてくれない。

敢えて言えば、貴方が子供の頃に親が心配してくれる程度だ。

自分で自分の人生は「創る」のだ。切り拓いていく持続力や意思貫徹が

グローバルで生き残るには不可欠なのだ。