以前(2000年前後)から管理職に「なりたくない!」と主張する人はいました。


 ところがいまや、課長に昇格して「ご愁傷さまですね」と周囲から声が掛かる職場もあるようです。ところが、お祝いではなく「元気出して」と励ます飲み会を開催している

 金銭的なメリットが低い、業務負担が多いなど、理由が山のように出てきます。


ただ、会社の想定以上に、管理職になりたくない人を増やしてしまったかもしれません。

 

 

 

 

上司の発言を何度も考えた部下

ずいぶん前の話です。ある部下が体調を崩しました。はっきりした病名はわからなかったのですが、日ごろの長時間労働による過労が原因だったようです。頭痛や発熱などに悩まされ、会社を休みがちな状態が続きました。

 

上司として部下と何度も勤務時間や業務内容について話し合い、担当業務を替えるなどの手を打ったのですが、なかなか改善の兆しが見られません。部下のその様子に、上司としてよりも個人的に彼のことが心配になり、「このまま会社で働き続けていると、なかなか回復しないかもしれないね」とつぶやいたことがありました。

 

 数カ月後には、部下の体調は徐々に回復し、発症から1年がたつころにはすっかり元気を取り戻していました。日々をつつがなく過ごす部下の様子に、すっかり安心したことを覚えています。

 

その部下が突然、退職を申し出てきました。理由を聞くと、「他にやりたい仕事ができた」と言います。残念で仕方がありませんでしたが、無理に引き留めることもしませんでした。

 

部下の退職から1年が過ぎたころ、たまたまある場所で彼とばったり会ったのですが、

そこで彼が辞めた本当の理由を知らされました。原因は、筆者の先の発言だったのです。

大いにショックを受けました。

 

彼は、考え込んだそうです。「確かに、体調回復のためには退職も一つの選択肢」と思ったそうです。しかし、より大きかったのは、「熱心に相談に乗ってくれる上司があえて退職をすすめるのは、自分がそこまで必要とされていないことの証しではないか」と考えたことでした。

 

部下に対して「退職」という言葉だけは使わないと心に誓いました。

どんな場面であれ、上司が部下に発する言葉は、上司が思うよりずっと重く部下の心に残ります。傷つけることもあり得る・・・

 

 彼は転職した会社で楽しく仕事をしているようでした。

それだけが救いでもありましたが、「口は災いのもと」を実感した出来事でした。

 

 ただ、いろいろと相談したり手を打っていたことで、ある程度の信頼を寄せてくれていたのでしょう。筆者が考えるよりも自分自身の発言は重く彼に伝わり、筆者の意図とは異なる形で彼の心に残ってしまいました。そのことを知ったときは、自分で自分を殴ってやりたい衝動に駆られました。

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うちの会社・・もうバンバン辞めてるから上の人も

不感症になって平気で「もう、辞めたいですか?」なんて口にする。

 

デリカシーに欠けるというか、言葉を発する以上

その言葉がどう相手に伝わるか、特に職場での部下にどう響くか、

知性や想像力が無い人は人の上に立つべきではない。

 

特に部下が心身弱っている時、失敗した時、困難な状況で

上の人が、どういう言葉で、どんな状況で、どんなトーンで心を伝えるか。

これはそもそも人間としての品格や質の問題に帰結する。

 

宇宙戦艦ヤマトの沖田艦長なら、どういうか?

真田幸村なら、どういうか?

あなたの大好きな主人公なら、何をどういうだろうか?

 

管理職とは、managerの誤訳で本来は「責任職」なのだ。

つまり「部下(人)を管理する職」ではなく

徹頭徹尾、「部下(人)を守り育てる責任がある職」だ。

そもそも、そこを履き違えて発言するバカ量産企業が多過ぎ。

心無い発言ばかりのバカ管理職なんぞ一人も要らない。

必要なのは、人を大事にする魂のある人材だ。