●これがオーディションに合格するプロフィールです!
お久しぶりです!
ボイストレーナーの不破です。
ご存じのとおり、オーディションを受ける時には、プロフィールを書きますよね?
名前、生年月日、趣味、特技、影響を受けたミュージシャンなど。
オーディションの形態にもよりますが、様々なことを書き込んでいくはずです。
なかでも【自己PR文】は、自分自身をアピールするうえで、重要な役割を果たします!
『でも、実際どんなことを書けば良いのだろう?』
アナタは、そんなことを思ったことはありませんか?
今日は、実際に『オーディション合格』したプロフィールを元に、自己PR文を書く時のポイントをお伝えします!
では、早速ですが問題です!
Q:次の2つある自己PR文のうち、どちらがオーディションの書類審査を通過したものでしょうか?
【自己PR文:1】
家族の影響でBLACK MUSICを聞き育ち、チャペルでゴスペルを歌う音楽活動もしてきました。
言葉や国籍、性別関係なく聞く人に勇気を与えられる、祈りのこもった歌を届けられる人になりたいと思っています。
歌を好きな気持ちと、プロとしてやっていきたい強い思いは、誰にも負けません。
また、現在はギターを練習中で、作詞もしているので、その歌詞でオリジナル曲を作りたいと思っています。
よろしくお願いします。
【自己PR文:2】
父の影響で、物心ついた時には洋楽(特にBLACK MUSIC)が身近な存在でした。
幼少からチャペルでのゴスペル歌唱に参加。
活動を通して、“言葉や国籍・性別関係なく、聴き手の感情を揺さぶる、祈り溢れる歌声を届けられる人になりたい”と一念発起。
プロの歌手になることを決意しました。
現在は、ギターの弾き語りも少しずつ始めたので、YouTubeにアップしたり、書きためた歌詞に曲をつけるべく、作曲も勉強中。
チャレンジの毎日です。
↑【自己PR文:1】と【自己PR文:2】・・・どちらが書類審査を通過したものか、分かりましたか?
正解は・・・
【自己PR文:2】
です!
では、なぜ【自己PR文:2】は書類審査を通過して、【自己PR文:1】はダメなのでしょう?
【自己PR文:1】には、ダメ出しポイントが、大きく分けて3つあります。
◎ダメ出しポイント【その1】
『誰にも負けない』は、必要ナシ!
歌が好きな気持ちだったり、プロになりたい強い思いだったり・・・。
それは、オーディションを受ける他の人たちも、同じ思いです!
“歌を好きな気持ちと、プロとしてやっていきたい強い思いは、誰にも負けません。”
という一文は、わざわざ書く必要のない、全くもって余計な文章です。
その強い思いは、デモ音源だったり、オーデョション会場で歌う『歌』という結果に込めて下さいね!
◎ダメ出しポイント【その2】
『思っています』だけじゃダメ!
【自己PR文:1】では、
“祈りのこもった歌を届けられる人になりたいと思っています。”
“オリジナル曲を作りたいと思っています。”
など、パッと見て、前向きだなと感じる言葉が書かれています。
しかし、『思って終わり』になってしまっているのも事実です。
いっぽう【自己PR文:2】では、
“書きためた歌詞に曲をつけるべく、作曲も勉強中。”
というように、作曲をやろうと思っているだけではなく・・・。
“作曲を勉強中”という、『思いをちゃんと行動に移している』ことが分かります。
こちらのほうが、ちゃんと自分をアピールできていますよね。
◎ダメ出しポイント【その3】
【自己PR文:1】は、5W1Hが良く分からない!
Who『誰が?』
When『いつ?』
Where『どこで?』
Why『なぜ?』
What『何が(の)?』
How『どんな?』
この、5つの『W』と1つの『H』は、以前のブログ記事でも、紹介したことがあります。
その時は、練習のコツとして紹介していたのですが、実は!
文章を書くうえでも、とても大切なことだったりするのです。
例えば、【自己PR文:1】と【自己PR文:2】を比較してみると・・・。
【自己PR文:2】のほうが、『なぜ(Why)、プロの歌手になりたいのか?』ということが、伝わりますよね。
そして。
【自己PR文:2】のほうが、『歌詞に曲をつける為、どんな(How)ことをしているのか?』を知ることができますよね。
【5W1H】を上手に使えば、『相手に伝わる文章』へと直結しますので、そのあたりも是非!心がけてみて下さい。
レッスンでは、もちろんながら、オーディションに合格するなど、『プロになる為の』スキルをトレーニングしていきますが・・・。
こうしたプロフィールの添削などを通して、受講者のチャンスが少しでも広がればと、レッスンの時間以外でも、相談を受けています。
実際、今回ご紹介したプロフィールでオーディションに臨んだレッスン受講者は、書類審査を通過。
最終審査も合格して、CDデビューを勝ち取りました。
プロフィールは、『アナタのことを知らない人』に対して、アピールしていく大切な資料です。
もし、アナタが審査員の立場だったとして、一体どんなプロフィールをもらうと、『この人のことをもっと知りたい』と感じますか?
これから、オーディションを受ける機会があるのなら、是非とも参考にしてみて下さいね!
では、本日はここまでです。
このブログが、少しでもアナタの役に立つなら幸いです!