●【重要】①『音がフラットしちゃう』問題の解決策《分析編》
こんにちは!
ボイストレーナーの不破です。
ちょっと前に『自分の歌を録画して下さい』というブログ記事を書きましたが、いかがでしたか?
もし、実践がまだでしたら、是非ともアナタの練習にも取り入れてみて下さいね!
さて、録画(もしくは録音)した自分の歌をチェックしてみると、「アレ?思っている音程より低く声が出ているな・・・」と感じたことはありませんか?
ようするに、“音がフラット”しているということですね。
・・・一体、なぜ?このような現象がおこってしまうのでしょうか?
ボーカリストとしては、ぜひとも解決しておきたい問題ですよね。
ということで、“音がフラットしちゃう”問題を分析しながら、解決策へとつなげていきましょう。
“音がシャープしちゃう”問題の方にも当てはまることなので、どちらの問題をお持ちの方も参考にしてみて下さい。
では、さっそくまいりましょう!
そもそも、なぜ?音がフラットしてしまうのでしょうか?
それは、ズバリ!『息がちょうど良くない』からです。
ここで、例を用いて説明しますね。
アナタは、サビの出だしの音をキチンと出したい!・・・とします。
当然ながら、サビの出だしの音には
●音の高さ(どのくらいの高さなの?)
●音符の長さ(どのくらい長く出すの?)
●音の強弱(力強く歌うの?おさえて歌うの?)
●発音(どんな歌詞で、どんな子音と母音の組み合わせなの?)
●質感(明るめ?暗め?歌のイメージは?)
など、決まった条件が既にあります。
条件と言ってしまうと、少々堅苦しいですが、『どう歌うのか?』という、明確な意図があるということです。
そのことをふまえて、例えばサビの出だしの音が、次の通りだとします。
●音の高さ→hiC(高いド)
●音符の長さ→四分音符の長さ
●音の強弱→力強く!
●発音→“空を~”の『そ』(子音は“そ”で、母音は“お”)
●質感→明るいトーンで、空を見上げて希望あふれるようなイメージで
と、このような条件だったとします。
すると、この条件に合った『ちょうど良い息の量』というのは、必然と決まってくるんです。
もし、条件に合った『ちょうど良い息の量』を供給できない場合は、次のようになります。
・条件に対して、息の量が少ない場合
▼音がフラットします。
・条件に対して、息の量が必要以上に多い場合
▼音がシャープします。
もちろん、口の開き方が悪い場合や、キチンとした発声方法を知らない場合にも、“音のズレ”は生じますが・・・。
音楽学校等で発声を学んだはずなのに、音がフラット(またはシャープ)してしまう・・・という人の場合。
9割がた(10割と言っても過言ではないくらい)の人は、『息がちょうど良くない』ことによって、音がフラットしたりシャープしたりしています。
せっかくボイトレに通っても、実践的に活用できないのなら、もったいない話ですよね。汗
だから、私のレッスンに来る人には、発声・ブレスコントロールをはじめとした様々な技術を、『いざ本番!』という時に、何も考えなくても使いこなせるまで、トレーニングをします。
と言っても、ちょっとしたレッスンのコツがあるので、技術の習得自体は皆さん割合と早いです。
とにもかくにも『息のちょうど良さ』が、運命の分かれ道となってしまうんですよ!・・・ということです。
では、『ちょうど良い息の量』を送り出せるようになる為には、何をどうすれば良いのか?
どんなトレーニングをしていけば良いのか?
そうなってくると思います。
これについては、次回のブログで解決策となるトレーニング法を、じっくり紹介しようと思います。
紹介するトレーニングが、アナタのお役に立てるなら幸いです!