ショルティって、、、 | 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2

ショルティって、、、

ショルティって好きですか?

 

あたしが言ってるのは、指揮者のサー・ジョージ・ショルティなのであります。

 

あたしのイメージでは、シカゴ交響楽団をなにしろ大音響でガンガンならす方。この方の指揮者CDって手元にあるかしらん。ああ、そうだわ、あたしが初めて聞いたマーラーの2番は、ショルティがCSOといれたものでした。あれは、カセット2本組でした(なつかし~。どこかへいってしまったが)。それとかやはりCSOといれてドボルザークの9番、おもしろいところではロンドン響(だったと思うが)マイケルティペットの現代曲、、う~んそのぐらいか、、あっまてまて、ウィーンフィルと大昔にいれたベートベンがLPでありました。

 

ああ、そうでした!忘れちゃならないのがワーグナーの「指輪」CDボックス。ウィーンフィルと入れた、あのボックスは持ってる。名盤の誉高い録音だけど、じつは、そんなにしっかり聞いてないのでした(笑)。

 

さて、連休の前半は雨模様で、クラシック音楽関係の動画を結構見ていたのですが、偶然、ショルティのドキュメンタリーとかにぶつかりました。

 

見始めたら面白くて、はじめて、この人の音楽づくりとか考え方に触れたのでした。で、面白いから、ショルティ関係の動画とか、さらに検索してみたら、それこそ、上のワーグナーの「リング」サイクルの中の「神々の黄昏」の録音風景を当時BBCが取っていたドキュメンタリーがあって、これが実におもしろかったのでした。

 

*すまぬが動画の貼り付けができない状態。しばしお待ちくださいませ。

 

もちろ映像は白黒なんだけど、音がね、、実に良い。ステレオ録音、、、

 

 

動画を張り付けたので、ご興味のある方は、ごらんいただきたいのだけど、歌手のメンツも当時バリバリのみなさんばかり、、しかもウィーンフィル、、悪い訳がない、、

 

しかし、この当時のショルティの指揮っていうのは、もうものすごい! 暴力的というか、ボクサーみたいなんであります(笑)。もう、なんちゅーかエネルギ過剰というか、、もちろん、そういうのがワーグナーの音楽にぴったりということもあると思うけれど、もうなにしろ、過剰! しかし、すごい音楽! 

 

さらに、オディオ馬鹿として面白いは、プロデューサーのジョン・カルショー以下、当時のイギリスの凄腕エンジニアのみなさん、ゴードンパリ―さんとかが、気合入れて録音している状況を見られるということ。

 

詳しいことは、分からないがスチューダー(だと思う)のオープンデッキを4台連結(シンクロ)して録音しているようです。卓もその当時の最高のものだと思われます。そして、みなさんの背後にある3台の箪笥みたいなのが、おそらくアンプ。当時(60年代はじめ)だから、真空管のアンプだと思いますが、、で、でかい! モニタースピーカーは?と目を凝らしてみたけれど、写ってなかったです。多分アルテックの銀箱か何かを使っていたと思うだけど、、

 

録音は、ひとつのセッションを15分ぐらいの単位で録音して、それを繋いでひとつの作品に繋ぎ合わせていく、、エンジニアが、テープの編集をしている場面があるけれども、まさに神業! 

 

あたしは、この録音をCDセットで持ってるのだけど、動画見たら、この録音のすごさが実感できました。また、あらためて聞き直してみたいと思います。

 

ショルティさんの音楽に対する基本姿勢も、よく分かりました。この人がまず最も大事にしたのは、「リズム」と音響=ダイナミズムと言ったらよいのか。音楽の縦をきちんと合わせる。それによって音楽がますます生きたものになるということ(だと思う)。

 

みなさんはショルティはお好きですか?