近況、、、 30年前のマルチビットDACを聞く、、、  | 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2

近況、、、 30年前のマルチビットDACを聞く、、、 

なんとか鼻水とセキもおさまって、匂いも完全にもどって、昨日はスパーで買ってきたおそうざいで夕ご飯だったのだけど、いや~風味があるので、大変おいしくいただきました(笑)。しっかり匂うというのは、実にしあわせなことなんです(笑)

やっとからだが本調子にもどってきたなあという感じで、耳もしっかり聞こえるようになって、夜は、メインシステムで音楽を楽しんでおります、、

 

メインシステムといっても、2系統あって、スピーカーは、いつもの10センチフルレンジスピーカー「シベリウス」なんだけど、信号+アンプが2種類あるのです。先ずはアキュフェーズ E-800とDP410。それと、CECのベルトドライブCDトランポート+サンバレーの玉DAC+SAGUDEN A21プリメインアンプ。

 

で、このごろは、後者のSAGDENアンプシステムで鳴らしています。 

 

このアンプについては、以前にも書いたことがあるけれども、日本ではほとんど知られていないようだけれども、イギリスの老舗メーカーのA級アンプ(21W)なのであります。中低音が厚くて、アキュのアンプに比べると実にまったり・こってりした音なんだけど、聞いているとなんとも肉感的であり、聞いていて大変に心地よい、、、実に変なたとえなんだけど、ぽっちゃり系の熟女に迫られるような肌触りといったよいか(大爆笑)。もちろん、一度もそんな行幸にあったことはないんだけど(再度大爆笑)。

A-21 Integrated Amplifier | 横浜サウンドトレード さん

 

聞くのは、もっぱらCD。アナログも聞けるのだけど、かけるの面倒くさいでしょ(笑)。だから、どうしてもその辺に積んであるCDから気ままに1枚、2枚と聞いているのです。 

 

さて、SAGDEN系で鳴らすシベリウスの音に全く文句はないのだけど、オディオ情報をつらつら見ていたら、昔のDACの情報にぶち当たった。90年代までメインだったマルチビット方式のDACの話でありました。その中で、フィリップスのTDA1541というマルチビット方式DACの記事にぶつかり、曰く、このDACは、フィリップス社が気合を入れて作ったもので、現在でもその音質は非常に高く評価されている、、、 

 

ほ~しかし、このTDA1541って聞いたことがあるなあとつらつら考えたら、おお! ずいぶん前にオディオの先輩から、これも~使わないからといただいたDACに使われていたのでは、、で、実家に行って探してみたら、あああったあった! 

 

1989年ごろ製造されたTEACのD-500。ネットで調べてみると、おお!なんと、このDACをダブル使用した機器であることが判明! で、さらに調べていくと、今でもマルチビットDACの音好きのファンには、人気のあるものだということも分かった。

 

 TEAC D-500の仕様 ティアック さん

(これね。エソテリックぢゃない、、) 

 

おお!しらなかった、もう今では製造されていない、往年のマルチビットDAC。うちのメインシステムに入れたら、どんな音になるのか、、ということで、CECのトランポートとD-500を同軸で接続し、3日ほど通電して、いよいよSAGDEN A21でシベリウスを鳴らしてみました。どうか?

 

う~ん、とても30年以上前の音とは思えない。しっかりした音ですね。サンバレーのDACに比べると、やや繊細さが足りないかなあという感じはしますが、その反面、音全体の厚味、、特に中低音の厚味は、やはりマルチビットかと思わせるほど特徴的であります。 もちろんSAGDENの音も低中音が豊かということもあり、シナジー効果なのかもしれないけれど、シベリウススピーカーから、もりもり低音が出てきます。

 

ためしにアキュのDPー410をSAGDENに接続して音を比較してみました。DP-410の音は、さすがに解像度が高いし、情報量もD-500よりはるかに多い。だから、同じCDを聞いても音の響きとか、細かい音のつらなりがしっかりきれいに出てきます。なるほど、デジタル技術の進歩はすごかったのだと感じさせるもの、、、

 

で、D-500にもどして、おなじソースを聞いてみると、、、う~む、やはり音全体に厚味がありますね。アキュの音が、おすまし汁だとすると、D-500の音はこってりの「煮込み」という感じか、、、 アキュの解像度、情報量や美音ではないけれど、これはこれで、実に楽しく音楽聞かせる説得力のある音。特に、ジャズはいい。ベースの音が深く、太くきますね。音全体がまとまってくるので、アキュより好ましく感じるソースもありますね。 

 

なるほど、これが往年のマルチビットの音なのかあと感心しました。いや、今のCDPのデジタル機器の音とは、大分違うキャラであります。

 

で、1週間ほど聞きこみました。で、やっぱりサンバレーの玉DACにもどしました。D-500はとてもよかったのだけど、あたしは、やはり音楽の微妙な響とかを楽しみたいし、クラッシックだとD-500では、やはり大味に感じました。

特にドビッシーの管弦楽曲「海」とかでは、D-500だと細かい音の響きとか艶とか音色があまりでなくて、その辺は、やはりサンバレーのSV196PROに軍配があがってしまいます、、

 

だから聞き比べてみると、やはりサンバレーDACの方が好み、、、D-500は、上にも書いたようにジャズ好きの方なら、むしろ、率先して、このDACを選ばれるかもしれません。あたしも、ジャズならD-500の方が好みの音です。 

 

いや~それにしても、D-500。悪くない、全く悪くないです。30年前のデジタル機器でも、しっかりしたパーツを使って作られたものは、今でも、まったく輝きを失ってないですねえ、、D-500は、これからサブシステムで使いましょう。