JBLをラックスマンのアンプで聞く②  | 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2

JBLをラックスマンのアンプで聞く② 

とういうことで、借りてきたJBL4312BMKⅡをラックスマンのプリメインアンプL-570で鳴らしております。

 

このスピーカーではジャズだけ鳴らしております(笑)。

手持ちのジャズのCDを聞いておりますが、やっぱりジャズをJBLで鳴らすっていうのは、音はもちろんだけど、その「行為」だけで、なんかこうしっくりきますよねえ(笑)。

 

でも、肝心の音はどうか、、

 

い~ですよ(笑)。

 

先ず、このスピーカは音の輪郭をはっきり・くっきり出してくれるように感じます。ピアノでもサックスでもドラムスでも、音のひとつひとつの輪郭がしゃんと出てきて、とても気持ちが良い。

 

 

このシリーズだとツィターがドーム型(?)になっているので、決してやかましいという感じがしない。先をほそ~く削ったHBの鉛筆で、、描写しますみたいな音の様子なのですね。特に高域はそんな感じであたしには聞こえる。

 

でも、このSPは30センチのウーファー(実はフルレンジのスピーカーらしい)を持っているので、中低音がけっこう分厚く豊かに鳴りますねえ、、

 

 

はっきりくっきりした高域と豊かな中低域が実にうまくミックスされて、音全体がとてもここちよい(笑)。

 

例えば、あたしの愛聴盤であるヤンラングレンのピアノトリオを聞いてみる。

ん~FALで聞いてももちろんよいけれど、ジャズの雰囲気の濃さというのは、このSPの方がよいですねえ。

 

FALで聞くと、もっと音像的というか、それぞれの音がかちっと独立して、屹立してというか、そういうふうに聞こえます。いうなら前後縦横に3次元的にホログラフィックに音が展開します。4312も、もちろん音像的な傾向であるし、立体的なり方もするのだけど、なんというか、大きなキャンバスにど~んとジャズという絵を描きましたみたいな感じがする。

 

次にミッシェル・ペトロチアーニの日本ライブ盤。

過日、HF店に行ったときに見つけたもの。バックがスティーブ・ガッドとアンソニージャクソンのトリオ。こういうメンツなので、普通なら買わないけれど、なんと200円だったので入手したもの。

 

で、かけてみる。あらら、これいいわ! やっぱり輪郭のはっきりした音なのだけど、ガッドのドラムが上のシンバルから下のキックまでともかくいい感じで出てくる。ペ氏のピアノも広大なダイナミックレンジでとられていて、それがこのSPだと惜しみなく出してくれて快感でありますね(笑)。

 

これ、あんまりいいので、2回聞きました(笑)。

 

そうして、往年のジャズ。フィル・ウッズの「ウォームウッズ」。サックスの音も聞いたいなあというのでかけてみました。

ん~、ちょっとこの盤だとちょっとエッジのたったサックスの音で、、これはこれで味があるのですねえ、、ちょっとざらっとしてサックスの音はいいすね~。

 

57年の録音なので、もちろんモノラル。楽器の定位もよくて、ピアノのころころする音も心地よいですね。

 

ということで、いろいろ聞いてみたのだけど、、やっぱりこのスピーカーの特徴は「ジャズがここちよく聞ける」というだと思います。

 

今まで、もっと大きなJBLのモニターを入れたこともあるし、その音もよく知ってるけれど、、どうもしっくりこなかったけれど、この4312は、今のあたしの好みに合うなあ(笑)。なんでだろう、、

 

夕方一杯やりながら、ジャズをここちよく聞くのだったら「4312」は最高のパートナーかもしれません。

 

でも、それはたぶん、ラックスマンのL-570の力もあるからだと思います。