アンプにもムジカライザーを使う①  | 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2

アンプにもムジカライザーを使う① 

インフラノイズのムジカライザーを使って、音質が大幅に改善したことは下に書いたとおりなんだけど、実はアンプ用のムジカライザー(もしくはハーモナイザー)ていうのもあるのです。これは試作品だったものを譲ってもらってもので市販されてはおりません、、




(SP側のムジカライザー)

 

SP側にムジカライザーを使うことで、音全体がふんわりやわらかくほぐれて、中低域の豊かさが増し、、特にベースの音が深く、太く沈むようになった==というのは下に書いた通りです。

 

さて、アンプ用のムジカライザー(ML)なんだけども、市販されてはいない(音もだちが自作してくれたもの)ので、ケースはなく、むき出しのコイルが2個、、


こいつの一方をアンプの出力へ、もうひとつをSP側につなぐだけなんですが、


いやあ、これ、もうなにしろコイルなので、こんなのかましたら音質低下するでしょと、眉ひそめるでしょ(笑)。




(アンプのSP端子に接続したところ)

 

ともかく、アンプ側に付けてみる、、音は、あらら、心配したような音質劣化はほとんどない、、で、2、3時間この状態でミュージックバードで音楽を鳴らしておく、、

 

夕方、さて、どんなものかと聞いてみます、、



あらら、よくなりました、、基本的にはSP用のMLの効果がるのだけど、さらに音がほぐれ、ひろがった、しかし楽器の音のピントはもっとよくあった感じ、、ウエスギアンプの優美な音が、さらに良くなったような感じ、、


クラッシックを聞いてるいる分には、大編成のオケのフォルテシモでもウエルバランスで、破たんがない、、これはいい! 


聞いていくうちに、全体のSNがあがり、静かな空間からふっと楽器がうきあがってくる、ホログラフィックな感じは、これまでなかったもの、、

 

う~ん、もうこれで十分かなあ、、でも気になるところがある、それは、弦の音の響がちょっとにごる感じがある、、微妙なにごりなんだけど、ひとつだけ考えるれるのは、バイワイヤの取り方でした、、

 

FALのSPは、インフラノイズのリベラメンテSPケーブル2本でバイワイヤ接続しています。上の端子がツィター、下の端子がFALのユニット用。ツィター用のケーブルはアンプ側、SP側ともMLと未接続で、アンプの出力端子とSP入力端子がケーブルで直結されている状態。


一方、FALユニットは両端ともMLを介して接続されている状態。この辺の2本のケーブルのインバランスが高域のひずみにかかわっているのではと考えたわけです。

 

で、ユニット用、ツィター用の2本ともアンプ用のムジカライザーに接続してみました。そうして、しばらく音出し、、

 

1時間ほどして音を聞いてみると、、、作成成功! 


高域のにごりがとれていて、自然にすっと音がでてきます。

さきほどかけていた盤を何枚かかけても、先ほど気になっていたところが取れています。ああ、よかった、、でもまだ、もちょっと気になる、、ほんの少しなんだけど、ざらっとしたところがある、、

 

前から試してみなくてはなあと思っていたのが、クロックの極性。インフラノイズのGPS-777なのだけど、こちらもクロックなのであんまり関係ないように思えるけれど、極性を変えると、音の様子に大きく影響するので、それっと、こちらも極性を変更、、

 

あらら、クロックの極性直すだけど、これだけ変わるとは、響がより鮮明にというか、深くなったというか、音全体はより自然に出てくるようになって、、ウエスギアンプとFALでは、だいたいこの辺で仕上がりかなあというところまでもってきました。

 

クラッシックは、大編成のオケでも、小編成でも、実にみずみずしく美しく、フォルテシモでもウエルバランンで破たんなく鳴らしてくれます。


ジャズもボーカルは美しい、、でもやっぱり柔らかすぎて、、ジャズだともっととゴリッとした音がほしいな~と思うときがなくもないけれども、それ以外はとても良いです、、そ~いう音がほしいなら、やっぱりマッキン・JBLみたいな、やや主観的にデフォルメできる器機が必要なんだろうな、、

 

音楽を自然に鳴らすっていうことでは、今のうちのシステムはなかなかたいしたもんだと思います、、

 

で、ここまでは、CDをクロックにより176KHZにアップサンプリングした音だったのであります。

 

アナログまではならせなかった、、アナログは次号!