かつての日本には若さとお金に余裕がある中で色々とチャレンジが許されていた時代があって、レコードにはその面影が残るものが多い。
例えばこんなようなレコード。
ソニーから発売されたマスターサウンドシリーズ、
45回転の和太鼓、信州の諏訪太鼓と能登の陣乗太鼓。
今なら誰が買うんだという企画モノですが和太鼓のダイナミックレンジをいかにレコードに落とせるか、という大真面目なチャレンジに挑んだソニーの力作です。
説明書きにはくどいほどこれを再生するにはシステムを入念に調整すべし、と書かれてあります。
再生してみましたが諏訪太鼓は再生できますが陣乗太鼓はテンポが早く45回転のスピードとピークレベルが高く刻まれた溝にトレースしきれず、ミチミチと浮いた歪み音が乗ってしまいます。
これは今でも難しいんじゃないかな?一般に再生できる限界を超えちゃってるんだと思われます。
ただそれに挑戦せよ、という孤高のレコードと言えますか。
メーカーが常にリードし受け取り側もまずはチャレンジする、時代の寛容さが伺えます。
一体何枚売れたのかわかりませんが売れなくてもチャレンジした形を会社がきちんと評価してくれた時代でしょうね。
円が強かった時代だわ。


