オーディオコアのコアなブログ

オーディオコアのコアなブログ

オーディオショップ・オーディオコアのお話や私の趣味、日常のブログです。

当店でリファレンスとして活躍しております
ターンテーブル TechDASの「AIR FORCE Premium Ⅴ」に搭載しているトーンアームのブランド、GLANZですが、
先日GLANZの社長さんがお目見えになりました。

当店でセレクトしたトーンアーム、
MH-104S(¥650,000)がグランツの基軸になるシリーズですが、
その下位モデルからフラッグシップモデルをご紹介していただきました。

左から、
MH-10B ¥168,000
MH-10Bt ¥390,000
MH-124S Premium ¥2,500,000

MH-10B/Btは各所にABS樹脂が使用されていますがこれはコストダウンだけではなく鳴きを抑えるという理由があるそう、
10Btはウェイトにタングステンが採用されていることと、アームパイプ内に吸音のためのカーボン繊維が充填されています。

フラッグシップモデル、MH-124S Premiumはフェーズメーションのカートリッジボディにも採用されているカーボン薄膜塗装、線材に銀線、タングステンウェイト、他にも徹底した振動対策と精度を両立して音の立ち上がりを追求したトーンアームです。

250万円とすごい価格ですが、昨今の部材の高騰、究極ともいえる精度を求めた部品の少ない発注ロットなど様々な要因があり、良いものを作ろうとすると製作者の意に反した価格になってしまうそう、
ウチのMH-104Sも現在ではギリギリの価格だそうです。


折角なのでフラッグシップモデルを搭載して試聴させていただきました。


当店使用のMH-104Sと比較になります。

結果は意外と五分五分、という感じでした。

当初からグランツ社長も仰っておられましたが、当店のシステムでは124Sの性能は発揮できないかも、
というのはトータル3,000万円クラスのハイエンドシステムでないとこのアームの立ち上がりが表現できないとのことのようです。
そんなユーザーともお付き合いされている社長さんの手腕たるや、すごい世界があるものですねぇ。。。

当店での試聴ではそのような結果で、104Sの音質・性能が良く出ていることも確認できました。

レコード全盛期には日本のオーディオメーカーのレコードプレーヤーに搭載されていたトーンアームの多数を手掛けていて、日産2,000本のトーンアームを製造されていたということですが、その時代があっての経験や設計のノウハウがあり、それをそのまま未経験の次世代に継承してすることは非常に難しいようです。


今年にも日本のJELCOがトーンアーム事業を撤退してしまったのも継承の難しさ、コスト高の割に需要の少なさから来てしまったことで、グランツさんも他人事ではありません。


日本製でトーンアームを量産できる設備を持っているのは現在ではグランツさんしかないようです。

社長も70歳を超えられておられ、自分は40歳台、
我々が今後もアナログの素晴らしい世界を訴求し続けられるように良い製品作りの継承と継続をできるようになんとか努力していただきたいとお願いをしました。

グランツさんから、同社トーンアームのご紹介を兼ねた試聴会のお申し出を受けましたが今年中ではもうタイミングが合わず、来春あたりに開催していただく予定でおりますのでこちらはぜひご期待ください。