今回の試聴会、カジハララボさんの試聴会は午前・午後とも満席となりました。
ウチでダイヤモンドカンチレバーのAKIKOを使用している事で今までも魅力はお伝えしてきましたので皆さんの関心がとても高い事が伺えました。
IKEDA・MUTECHからカジハララボ、アイテイ工業の製造の話から再生ソフトの話まで、興味深いお話が沢山あり1時間半では時間が足りないくらいでしたがご来場の皆さんには楽しんでいただけたかと思います。
試聴会以外で二日間梶原社長には話を色々とお聞きしたが、技術・経験・感性が必要で量産化ができない製品というのは今の日本の状況では継承が本当に難しく、将来的には開発が途絶えてしまう危機感を覚えました。
また部材分野でも高品質線材や金属・メッキに渡り価格の高騰が多々あり僅かしか使用しないものでもストックするには膨大な量を購入する必要があったり、その部材の入手そのものに大変な苦労が伴う時代になってしまったという事をお聞きしました。
これはどの分野でも同じことが危惧されることで、身近な事だと街の長く愛されてきた食堂とかラーメン屋が跡取りがいなくて辞めてしまう、辞めた後では均一的で手間の掛かっていないチェーン店しかない街になるような話と近いような感じで、近い将来にはある程度のレベルの量産品しか手に入らなくなる時代が来るかもしれません。
(誤解を招くかもしれないので補足ですがカジハララボ製品は製造元のアイテイ工業が補修・修理を行なっているので長期的なメンテナンスに問題はございません。)
以前、某メーカーを定年退職された方がデスクを片付ける際、今後部内で共有するためにとっておいた過去の貴重な資料を受渡そうとした際、誰も求めず全て廃棄する事になってその意欲の無さに一抹の不安を感じながら片付けたと聞きました。
オーディオ誕生から60年程度の中で形成された経験や技術が今後も製品作りに生き、技術の継承が行われていけばいいのですが現実には非常に難しい事かもしれません。
話はそれましたがそんな中でも池田・神田両氏の基本設計を受け継ぎながら現代のアプローチを取り入れて世に発信している梶原社長の熱意には頭が下がります。
先のミュンヘンハイエンドショウでは新製品の「颯」が絶賛され大量の受注が入ってきているそう、
こういう設計者・製作者の手間と熱意のある製品を迎え入れるとウチのAKIKOのようにアナログの聴こえ方が大きく変わってきますのでご検討いただきたい製品です。
二日間にわたり御尽力いただきましたカジハララボ様、今回はありがとうございました。


