以前注文していたものが届きました。
「ユーミン万歳!完全限定アナログボックス」
新たなカッティング用マスタリングを施した高音質盤という事なので興味深々でした。
まだ全部聴いておりませんが掻い摘んでオリジナルアルバムと数曲比較してみました。
やるだけの事はやってるつもりのウチのアナログシステムではの個人的印象ですが、先行して出ているCD版とはまたリミックスがずいぶんと違うもののように聴こえます。
今回のLP版はユーミンさんの声が中心、演奏は控えめに再配置されたような感じ、
例えば「リフレインが叫んでる」はオリジナルアルバムの演奏の迫力が一歩下がって歌詞が落ち着いて歌われる、物悲しい曲に聴こえます。
「守ってあげたい」もまた演奏より歌唱が中心となっている感じでとにかく声の優しさが全面でグッとくる感じ。
オリジナルアルバムよりとにかく音を良く作った、という方向ではなくオリジナルアルバムの完成度は今聴いても完璧、だから歌詞と当時の素の声に寄り添って演奏のバランスを再配置した、という感じがしてます。
リミックスは演奏を変えた訳ではなく、リマスターでの高音質というのでもなく、手の入れ方で印象が嫌味なく変わってくるので興味深いです。
例えばコーラスを控えめにして敢えて盛り上げないとかドラムで迫力を出していたのを抑えて曲を落ち着かせるとか。
今回のアナログ版は記念碑的なモノだけどただCD版をアナログ盤にしたのではない、これはこれの良さもありました。
さすがの手腕だと感心しました。