IKEDA / MUTECH MCカートリッジ | オーディオコアのコアなブログ

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オーディオ商社の(メース)さんより、現行MCカートリッジの試聴機をお借りしました。


IKEDAのカートリッジ4機種とMUTECH 1機種です。


お借りした試聴機と出力電圧


IKEDA

9TS ¥165,000 0.35mV

9TP ¥418,000 0.19mV

9xx ¥506,000 0.3mV

Akiko ¥854,700 0.35mV


MUTECH

LM-KAGAYAKI ¥275,000 0.4mV



カンチレバーを撮影してみました、

スマホでは焦点が合いませんがルーペを併用してなんとか撮影に成功です。


9TS、カンチレバーはジュラルミン、楕円針


LM-KAGAYAKI 無垢ボロン、針はラインコンタクト


9TP/9xxはボロン、針はマイクロリッジ形状


Akikoはダイヤモンドカンチレバー、針はマイクロリッジ形状、

カンチレバーがダイヤモンドなので透明なのがわかりますでしょうか?


一連を試聴して、やはりAkikoのダイヤモンドカンチレバーには部がありまして、その滑らかさから当初音がやや均一な面も感感じたんですがそれより何より全体的な安定感がありエネルギーが圧倒的、非常に高い密度と情報量です。

たった数ミリのカンチレバーが高速で振動して信号を伝える、という中でいかに減衰が起きているか、という事がよくわかります。

ダイヤモンドは全く破綻がない。


同じダイヤモンドカンチレバーを採用している他メーカーのカートリッジは100万超えなので高級カートリッジではありますがコスパに優れていると思います。


9TPと9xxはカンチレバーは共通ですがボディと出力電圧が異なります、
9TPはとても静かで軽やかで繊細に鳴り、9xxは明るくしっとり、両方とも安定して破綻のない音です。

9TSはIKEDAの中でエントリーモデルなので上記のモデルと比較してしまうとおとなしめ、薄く丸みを感じる音ですが価格レンジが異なります。

感心したのがMUTECHのLM-KAGAYAKI、
しなやかで健全、ヨーク材を廃した独自設計で出力電圧0.4mVと高出力といった事からか、躍動的で生き生きとしたバランスで好みの音でした。

価格差が大きいので評価が難しく、再生ジャンルにもよるしあくまで個人的な好みですが、やはりAkikoは一歩上、次がLM-KAGAYAKIで価格以上の内容で驚きました、次いで9xxかな。

全て1週間程度お借りしていますので期間中はこれらのカートリッジを使用して鳴らしていきます。