英国スピーカーメーカーとして長年の実績を持つ、「ハーベス」より同社のロングセラーである
「HL-Compact7」シリーズが昨年モデルチェンジされて「HL-Compact7 ES-3 XD」となりました。
価格は上がって¥748,000(ペア・税込)です。
正直なところ個人的に今までのハーベスのスピーカーはシステムの組み合わせ次第で濃い音色をいい意味で活かして音楽ジャンルさえ限定すればそれなりに楽しめるが、その点以外はやはり箱を鳴らすタイプの古さは否めない、という印象を持っていました。
この「XD」はネットワークを始め各所を徹底的に見直し、とありますが姿形はそのまんま。
の割にオーディオ誌では結構絶賛されているのでホンマかいな?と懐疑的だったので今回デモ機を借りてみました。
見た目だとステッカーでXDとわかる、
あとスピーカーターミナルが金メッキから別のものに変更されていますね。
接続して聴いてみると、
え?
一聴して今までのモデルと確かに全然違う…
普通にどんなジャンルも鳴ってくれてます。
ジャズもロックもいい。
ヌケが格段に良くなって音色が明るく、箱も変な感じで膨らまずに豊かな低域を出しています。
うーむ、この低域はいいなぁ。
音色はハーベスとしての枠の中の音ですが、それを活かしながら繊細になってかつ解放的になってます。
こんなオールドスタイルのエンクロージャーでこんな現代的な表現力もできるんだと感心しました。
価格は上がったとはいえこの内容なら充分に納得、お勧めできます。
従来のCompact7シリーズとは別物のスピーカーです、この音質ならまたブランドとして再評価されていくのでは、と思いました。