八王子を探索したあとは、渋谷に来ました。思いついたのは名曲喫茶として名高いライオンさんです。
道玄坂2丁目19がどの辺りか確認するために本屋へ入りました。フムフム、109の前のビッグカメラとかヤマダデンキのある通りを適当な所で左折して奥に入っていけば良いのかな、と合点してスタート(多分これが良くなかったよう)。例によって迷いました。まぁみごとなまでのラブホテル街でございました。どこをどういったか忘れましたが。ようやく2-19の番地に遭遇し、ウロチョロしていると、「ライオンはこちら」の矢印がありました。
工事中のような感じの建物の奥にあるようです。この店に良く行っている方はこれが実は裏口であることがおわかりかと思います。周辺はホテルです。何だかものすごい環境の所にあるのですね。
奥へ行くと入口がありました。歴史的な建造物のようです。
木の扉や床や昭和レトロな感じです。中の扉を開けると結構大きな音のクラシック音楽がガーンと広がりました。正確な人数はわかりませんが、結構お客さんはいました。入ったら私一人みたいなことは決してないようです。
なるべく床をきしませないようにしながら中央のブースの一番前、スピーカーに近い所に座りました。といってもその前にはLPやCDの収納スペースがドーンとあります。中2階ほどの所の壁面にスピーカーが鎮座しています。仏像のような趣もあります。その下にオーディオ装置があります。CDプレーヤーやレコードプレーヤーが複数台あります。
黒ぶちメガネの書生っぽいウェイターさんが注文を取りに来てくれました。暑かったのでアイスコーヒーを注文しました。
曲が終わりました。書生っぽいウェイターさんがマイクを手に曲目をアナウンスしてくれました。そして次の曲も紹介してから、CDを操作して引き上げていきます。
音ですが、LPのパチパチ音がするにも関わらず、回っているのはCDプレーヤーだったと思います。保存のためにCD化しているのでしょうか。
その後、書生さんが先輩格の女性給仕を引き連れて何やら装置の前で話していました。
注文の時にパンフレットを置いていってくれるのですが、これは必見ですね。スピーカーについては立体音響、バイノーラル録音なる文字が目に飛び込んで来ます。そして極めつけは、「帝都随一」なる文言。帝都ということは<大日本帝国>のことですよね。ジャズ喫茶が背景としている時代は戦後、とくに学園紛争の1960年代以降だと思いますが、名曲喫茶は戦前の昭和なのです。
さてこのスピーカーですが、見ると大変不思議です。ユニットの大きさからすると一番右側にはバスレフの穴と思われる空洞があり、その次の列はウーハーと思われる一番大きなユニット、中央はアクセントになっているような刻みのある部分、左の真ん中にはミッドレンジ用のユニット、一番左には扇型をした高音用のユニット。このように並んでいるように思えるのですが、つまりこの大仏スピーカーは横に寝ているように思えるのです。しかしながら、オーケストラはちゃんと定位しているように感じられました。ものすごい謎です。立体音響とはどういうことなのでしょう。
途中、別のお客さんがトイレと思われる方向から出て来たので、その後に入って行きました。落書きが沢山ありました。革マルとかの落書きは許せるんですが、日付と自分の名前を書いて行く落書きは感心しませんねぇ。スフィンクスだったか、あるいはイタリアのごこかだったかに落書きして大騒ぎになった女子大生がいたような記憶がありましたが、このような行為をついやってしまう人がいるのはどういうことなんでしょう。要するに名曲喫茶ライオンは、東京の観光名所なのかもしれません。
時間は19時に近くなりました。曲の途中だったと思いますが、今までの2人とは別の女性給仕がマイクで説明を始めました。少なくとも3人は従業員がいるようです(結構いますね)。19時の定時コンサートになりました。チャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」がかかりました。この音量で4楽章のこれでもかのバイオリンの重奏やられると、説得力があるというか、ものすごい有り難い時間を頂戴した気持ちになりました。定時コンサートは3時と7時にあって、これがパンフレットに紹介されている演目で、その他はリクエストも受け付けているようです。ホームページには定時コンサートの演目は紹介されていないようでした。来店してもらえる歴史がかったパンフレットはそれだけ貴重ということでしょう。
女性給仕は2人ともワンピースを着ており、もしかしたらこの店には店員の服装コードがあるのかもしれません。昭和っぽいイメージの服を着ているように思いました。
とにかく見るもの、聞くものすべてに興味がそそられて、お陰でコーヒーの味がどうだったかなど良く思い出せなくなってしまいました。この次は2階から大仏を眺めてみようかなと思いました。
18:30~21:00頃まで滞在。アイスコーヒー520円。
店を出てから(裏口)、果たしてもう一度行けるか確かめて見ようと戻ってみましたが、結構迷いました。迷っているうちに表口を発見してしまいました。渋谷駅から行くとトゥナイトとかでおなじみの道頓堀劇場がある道を右折するとそこが百軒店(ヒャッケンダナ)という場所なので、そこを入っていくとわりと近い感じでした。この近くでラブホ以外の目印というと渋谷EASTでしょうか。また行ったらまた迷いそうです。
東京都渋谷区道玄坂2-19-13
03-3461-6858
10:00~22:30
※最近、日付はバックデイトで(訪問した日の夜遅くにする)辻褄を合わせていますが、連日投稿しています。渋谷近辺でもう1件続きます。ヒント、青山の方です。