「ちょっとお時間いいですか?」
職場に出入りする、女性の保険屋さんからの定番の声掛け。
うっかり気を許すと、ちょっとじゃない時間とお金を取られることもある(体験者語る。笑)。
なので、大抵の場合、「保険は知り合いに任せてるんで大丈夫です~」と言って、逃げてる。
まぁ実際のところ、本当に知り合いに任せてて、
その人、トップ営業マンなんで、
他の人に任せる理由が特にないだけなんだけど。
私は、保険屋さんは、
"安心を売る仕事"
だと思ってる。
けど、職場に出入りする保険屋さんの顔は、
毎年変わる。
それを10年以上、身近で見てきて知ってるから、
安心どころか、不安でしかない。
ただ、今回の切り口は違った。
いつもは生命保険の勧誘なんだけど、
今回は生保じゃなく、損保。
"自動車保険"についての提案だった。
確かに、生保に関しては知り合いに任せてる。
けど、損保の自動車保険に関しては、特にこだわりはない。
正直、保障内容と保険料のバランスが良ければ、
変えてもいいと思ってる。
なので、その20代の新人さんを助けると思って、
珍しく見積もりを頼んでみることに。
にも関わらず、1週間、2週間と経っても、
何の音沙汰もなし…。
まもなく1か月になろうとしたときに、
ようやく職場に現れて、見積もり結果を教えてくれた。
結果は驚きの、「倍の金額になります!」というものだった。
まぁ、ですよね・・・。
高くなるのは覚悟していたけど、まさかの倍とは!
いや、それ以上に気になったのが、この1か月くらい今を何してたんだろうか。
もしかして、保険料が安くなるように、色んな調査してくれてたのか。
というのも、過去には交差点で、対向車線の先頭にいたパトカーの目の前で、クルッと華麗にシングルアクセルを決めた瞬間、転回禁止の違反で御用になったことも。
それはちょうどエジプト展に行くときだったんだ、
ファラオ呪いか、ミイラのたたりにしか思えなかった。
しかも、それはさらに続いた。
それから数か月後のこと。
家の近所をクルマで走ってるとき、道を間違えたんで、何気にクルッと交差点を転回した。
そしたら、娘も大好きなパンダ柄の、あのクルマが先頭にいて、ウウーッと、けたたましいサイレンを鳴らしながら追いかけてきた。
どうやら1つ前の交差点は転回オッケイだったけど、
その交差点はダメだったようで。
・・・とまぁ色々考えてみたものの、そもそも警察は個人情報は教えないだろうし、手っ取り早く知りたいなら直接、聞いてくれればいい。
(上記は若気のいたりで、そもそも今はゴールド免許ですが)
なので、この線はない。
となると、単純に忘れてた、というのが真相なんだと思う。
まぁ、さすがに1か月待たせたのは悪いと思ったのか、その保険屋さんは「お詫びなんですが…」と、
バッグからゴソゴソ何かを取り出した。
それは、クリアファイルだった。
「そんな気を使わなくても…」と言おうと思ったけど、
すぐに言葉を引っ込めた。
というのも、保険屋さんが渡したかったのは、
クリアファイルではなく、そのクリアファイルに挟んでるモノの方だった。
それは、まさかの「保険のパンフレット」だった。
ん?
どーゆーこと??
まさかの展開に、しばし呆然とした。
そして、保険屋さんは言った。
「お待たせしてしまったお詫びじゃないですが、
ケガや病気で働けなくなったときに保険金が出る保険の案内をお渡しします」、と。
そして、「入っておくと安心ですよ」と続けてきた。
まさかこの展開で、さらに保険を勧めてくるとは。
いや、もう不安しかないんですけど。
さすがに「だ、大丈夫です」と言うと、
「そうですか…」と、足早に去っていった。
と、こんなことがありましたが、結局、自動車保険はその後、違う保険会社のものに変えた。
というのも、自動車保険は基本1年更新なので、
「1年ごとに違う保険会社に変えると、新規申込特約で余裕で1万円以上は得するよ」
と、隣の席の同僚に教えてもらったので。
実際にやってみると、それまでの保険会社で継続するより、結果的に1万5千円くらい保険料が安くなった。
「遠くの親戚より、近くの他人」じゃないけど、
「遠くの保険屋より、近くの同僚」でしたとさ。
ちゃんちゃん。
ということで、クラウンでした。
にほんブログ村