開業講座について | 行政書士事務所アプリコットの日誌

開業講座について

引き続き開業を目指す人向けに書いてみます。

行政書士として開業するために情報を集めてみると必ず目にするのが開業セミナーです。

営業の方法から仕事のやり方、企業にあたってのマインド論などを教えてくれる講座です。何を隠そう、私も某開業セミナーに1年くらい在籍したことがあります。そして悲しいかな、得た結論は「ほとんど役に立たなかった」というものです。

ただ、私が幸運だったのは、当時、そのセミナーに意識の高い同業者や社労士・税理士などの他士業の方がたくさん参加されていたことです。そこで知り合った方々とは、今でも様々な形でお付き合いがありますし、友人として親しくお付き合いさせて頂いている方もいます。(そして、その方々も役に立たなかったという理由で、そのセミナーは退会してしまっています(笑))。

開業セミナーの講師は、会社設立ブームの頃にひと山当てて、そのまま開業コンサルタントに落ち着いたというケースが多いようです。私が参加した開業セミナーの方もそんな経歴の持ち主でした。しかし、それは本当にたまたま当たったというだけなので、その方の営業・業務手法は今では既に通用しません。ただ、参加者も開業間もない時期なので、それが通用しないという事実に気づくのに時間がかかるというわけです。

確かに、士業の業界でもブームのようなものが起こることはあります。先ほど上げた会社法施行時の設立ブームや、司法書士業界の過払い金返還などがありますが、それはやはり一時的なもので、そこで軌道に乗った人の話は汎用性がないため、新規に開業される方には役に立ちません。そういうセミナーに誘われることがあったとしても、話半分くらいに聞いておいた方が良いように思います。