行政書士事務所アプリコットの日誌

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2018-11-30 14:47:50

私が開業したときの話(続き)

テーマ:日記

 前回の更新から既に3か月経過しました。

その間に平成30年度の行政書士試験があったようですが、あまり興味もないので、前回の続きを書きます。

 

 ペット法務とネットオークションに特化した内容証明をメインとしてスタートした私の開業ですが、結論から言えば1勝1敗です。内容証明はそれなりの成果を収めましたが、ペット法務は失敗に終わりました。

 

 当初はネットオークションに特化していた内容証明業務でしたが、そのうち、このブログを通じて情報商材の解約について相談が来るようになり、派生業務として「情報商材解約の内容証明業務」のサイトを立ち上げました。このサイトが爆発的な業務依頼につながり、売り上げはもちろんのこと、生まれて初めてマスコミからの取材を受けたり、テレビ番組の制作協力をしたりと、サラリーマン生活では味わえなかった経験ができて、「ああ、開業してよかった」と思いました(笑)。既にこのサイトは閉鎖しているのですが、未だにブログの過去記事を通じて相談が絶えません。それだけインパクトのあった業務なのだと思いますが、この経験を通じて業務を絞ること、専門性の出し方を学びました。

 

 一方、ペット法務はチラシ配りはネット営業など、様々な営業に取り組みましたが、上手くいきませんでした。ペット法務は許可制ではなく届出制ですので、業務とするには難易度のハードルが低すぎたのが原因なのではないかと思います。結局、届出数件と契約書10件ほどの依頼につながったものの、労力の割には売り上げにつながらないと考え、早々に手を引きました。

 

 そうやって開業後半年くらいは内容証明ばかり作っていました。ただ、日々の業務をこなす中で、「この状態がずっと続くはずはない」と考え、いろんな研修会に出て、次の業務を模索していました(東京都行政書士会では、単位会、支部、任意団体が主催する研修会が本当にたくさんあります)。外国人のビザ申請業務に出会ったのは、この時期です。研修を通じて、何となくですが、「自分にはこの業務が向いているのではないか」と感じ、開業した年の年末から営業を開始しました。現在では、ビザ申請業務をメインとしていますが、今後も変わるかもしれませんし、未だに自分なりの変化を模索しているところです。

 

 こんな感じで、私もご多分に漏れず、開業後は色々あったのですが、「一つの分野を極めることができれば、それが大きな自信になる」ことは間違いないです。どんなに狭くて小さい分野でも良いので、「その分野では自分が一番だ」という結果が次のステップにつながると思います。

2018-08-27 00:00:00

私が開業したときの話

テーマ:日記

 それでは、前回の記事で触れた「じゃあ、お前はどうなんだ?」について、お話したいと思います。

 

 私もご多分にもれず、開業に当たって「どうやって仕事を覚えようか」という点については、非常に悩みました。開業前は、行政書士の王道的な建設業許可をメイン業務にしたいと考えていました。しかし、今までの人生で建設業界の方々との人脈など、全くありません。仕事のやり方も営業の仕方も全然わからなければ、仕事が入ってこないのは当然です。それは、建設業許可に限らず、宅建、風営、産廃、古物などといった、いわゆる許認可業務は、すべて同じでした。資格試験予備校(LEC)が販売していた開業実務講座のCDなども何枚か購入して勉強してみましたが、どうしても具体的な業務イメージがつかめません。加えて、実務となれば、画面の向こうで講師としてお話している方もライバルになります。こんなに経験豊富な人たちを向こうに回して、自分が戦っていけるはずもありません。結局、当時の自分にとって、許認可業務というものは、営業面も実務面も、非常にハードルが高いもののように思えました。

 

 しかし、何はともあれ、仕事を取らなければ生活していけません。そこで、発想を逆転させました。そして至った結論が「実務経験のなさが不利なのであれば、みんなやったことがない業務を売りにすれば、その不利は解消されるのではないか?」という考えです。

 

 普通の行政書士が取り扱わないフィールドで戦えば、実務経験のなさは問題になりません。どうせ、みんなやったことがないのですから。お客様から「この業務の経験はありますか?」と聞かれたら、「いや~、こんな仕事、誰もやりませんよ~」と笑い飛ばせばよいのです。そうやって、別の角度から実績を作っていこうと考えたのです。

 

 そこでさらに研究して、開業当初はこれをメインにしようと考えた業務が「ペット法務」と「消費者問題」です。ペット法務は、私が開業した当時、本格的に取り扱っている方は少なく、大々的に営業している方は皆無でした。また、許可ではなく届出ですので、役所への申請業務としてはハードルが低いのも魅力でした。届出書の中身もシンプルで、詳しい解説がなくても難なく理解できる内容です。一方、消費者問題(いわゆる内容証明の業務ですね)は、カバチタレの影響で業務の知名度はありましたが、本格的に取り組んでいる同業者は少なく、また、内容証明は自由書式ですので、自分の考えたように作ることができます。ただし、消費者問題業務のデメリットとして、そもそもトラブルを解決できなければ、顧客とトラブルになってしまうという点があります。そこで、そのデメリットを回避するために、「自分で業務を解決しなくてもお客様が満足できる分野はないか?」と考えました。そして、最終的に行き着いたのが、ネットオークション詐欺に特化した内容証明業務です。

 

 ヤフーや楽天などの、大手ネットオークションサイトでは、取引の相手方にだまされたことが発覚した際、取引金額の8割を補填する補償制度を置いていました。この補償制度を利用するために、相手方に内容証明を送付したことが要求されるのです。つまり、この場合、内容証明は単なる添付書類ですので、内容証明の送付自体でトラブルを解決する必要はありません。ネットオークションの被害金額は小さいため、あまり高い報酬は期待できませんが、一定額の売り上げは見込めるのではないかと考えました。

 

 営業方法ですが、私はもともとSEで、ホームページも大学時代に作ったことがありましたので、自分に向いているであろうネット営業を中心に考えました。そして、行政書士登録が完了する前から、ペット法務とオークション詐欺専門の内容証明サイトを作成しておき、さらにPPC広告の出向キーワードの仕込みをしました。また、ペット法務についてはリアル営業も考え、チラシを3千枚ほど印刷して、首都圏のペットショップなどに売り込みをかけることにしました。さてさて、行政書士登録の手続きを完了し、2009年4月2日にいよいよ開業することになりましたが、果たして結果はどうなったのか・・・

 

 続きます(笑)

2018-08-26 01:52:38

開業後の二つ壁について

テーマ:日記

 今月、なぜか行政書士として開業したいという相談をいくつか受けました。このブログでも何回か取り上げてきていますが、行政書士の開業について、少し突っ込んだ話をしたいと思います。

 

 先日、私の運営に携わっている研究会の会員だった方が廃業されたことを会報で知りました。その方は、バイリンガルどころか3か国語以上を自在に操れるだけの能力を持っており、通訳・翻訳の仕事も兼業でされていらっしゃいました。別に行政書士の業務がなくとも生活には困らなかったのかもしれませんが、個人的にその方の国際業務に対する意気込みを知っていましたので、「頑張り切れなかったのかな」というのが率直な感想です。

 

 行政書士もビジネスである以上、仕事を取っていかなければ生活が成り立ちません。ただし、他士業と違って、行政書士には独自の壁が存在します。まず、直面する壁は「実務経験のなさ」です。すでに何度か言及していますが、実務経験を積めないまま開業することが多い行政書士という仕事は、他の士業に比べて廃業率が圧倒的に高いです。大体、開業後半年から1年以内に廃業する方は、この実務経験が積めずに廃業していくのです。

 

 冷静に考えれば、「全く経験がないズブの素人が仕事をとってくる」ということ自体が無理な話です。それもただの仕事ではありません。他人の人生に重大な影響を与えかねない重大な仕事です。保険の勧誘や教材の訪問販売などとはわけが違うのです(別に、保険の勧誘が簡単な仕事と言っているわけではありません。念のため)。しかも、ライバルは既に開業して実績もあるベテランの方々です。それでも、行政書士を続けたいなら、なんとか頑張って仕事をとってこなければなりません。これが開業直後に立ちはだかる「一つ目の壁」です。この壁を超えられず、新人行政書士の約7割がふるい落とされます。

 

 この壁を越えられたからと言って、まだ安心はできません。一つ目の壁を越えても、ただスタートラインに立てただけです。ここから経営を安定させるために、さらなる実績を積み重ねていく必要があります。本質的に書士というのは書類を作る仕事です。誰がやっても結果は同じとお客様は思っていますから、「他の行政書士よりも自分を選んでもらえるだけの理由」を作っていかなければなりません。そうしないと、意味不明な「激安キャンペーン」などの価格競争に飲み込まれてしまいます。

 

 では、価格競争に巻き込まれないためにはどうするか。シンプルに考えれば、他者より自分が優れていると知らしめなければならないということになります。もしくは、自分だけのサービスを作り上げるというのもありでしょう。何にせよ、自分を選んでもらう客観的な根拠を作る必要があります。これが「二つ目の壁」です。「この分野の仕事なら、あの人が思い浮かぶ」と、同業者からも一目置かれるだけの実績を作れるかということです。

 

 この二つ目の壁を越えられないと、価格競争の波にさらされて、早晩、事務所経営に困ることになります。若い方は体力にものをいわせて、数をこなして頑張るということもできるかもしれませんが、それも長くは続かないものです。この価格競争に耐えきれずに廃業した方を、私は数多く知っています。業務はきつい、報酬は安いでは、モチベーションも続きません。自分の将来も不安になるでしょう。それなら、やり直しができるうちに廃業するというもの自然な選択なのかもしれません。 「食える・食えない」という話題は、個人的にはあまり好きではありませんが、「行政書士が食えない資格」と言われる所以は、こういうところにあるのだろうと思います。

 

 今回は少し厳しい見解を述べたかもしれませんが、この資格で開業するのであれば、上記に挙げた二つの壁を、自分なりに計画的に乗り越えていくプランを考えたうえで開業したほうが良いと思います。「じゃあ、お前はどうだったんだ?」と思われる方もいるかもしれませんので、それは、また次回お話ししようかと思います。

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