おはようございます(・∀・)

 

本日、朝8時の状態です。今日は外が涼しいですが、昨日までは暑かったですね。

 

よく、室温が28℃でも湿度が低いと快適なんて言いますよね。個人差はあると思いますが、嘘ですよそんなの。室温26℃でも暑いので、私はこの時期は扇風機を併用していますよ。

 

扇風機を使えば、湿度が高くないので、涼しいです(・∀・)

 

室内の相対湿度が60%を超えないうちは、私は電気代セーブのためにエアコンを動かしませんが、快適性を優先するなら、再熱除湿で除湿したいところです。

 

昔のエアコンは冷房運転でしっかり除湿ができたため、電気代の高い再熱を使わないで除湿することに私は拘ってましたが、いまは状況が違うようです。

 

再熱の付いているエアコンでさえも、冷房運転での除湿量が怪しいのです。そして再熱の中でも、除湿量足りてるの?と思う機種があります。

 

 

例えば東京の8月において、床面積100m2の家は最低でも以下の除湿量が必要です。

 

外気 26.5℃ 80% = 20.1g/m3

室内 27.0℃ 60% = 15.5g/m3 ← これ以上だと暑くて耐えられない

 

(20.1g-15.5g)×天井高さ2.4m×床面積100m2×換気回数0.5=552g

 

要するに、一時間に0.5リットル(13リットル/日)は最低除湿する必要があります。さらに上の快適性を求めるなら、一時間に1リットルは除湿したところです。

 

 

日立の再熱には以下の注記があります。14畳用のエアコンです。

注2一般社団法人 日本冷凍空調工業会による室温が下がらない再熱方式。条件:一般社団法人 日本冷凍空調工業会基準。RAS-X40F2。室外温度24℃・湿度80%、室内温度24℃・湿度60%の恒温室で連続運転。設定風速急速パワフル、設定湿度40%。消費電力775W、除湿量1,420ml/h、吹き出し温度24℃。

 

三菱の再熱には以下の注記があります。10畳用のエアコンです。

※13:一般社団法人 日本冷凍空調工業会による室温の下がらない再熱除湿方式。条件:一般社団法人 日本冷凍空調工業会基準。MSZ-ZW2818。室温24℃・室内湿度60%、外気温24℃・外気湿度80%の恒温室で連続運転。吹出し温度24℃、除湿量1,200㎖/h、消費電力600W。使用する条件により除湿量と消費電力が異なります。

 

富士通ゼネラルの再熱には以下の注記があります。14畳用のエアコンです。

注5 除湿能力 1時間あたり1,800ml
AS-X40G2、ハイパワー運転時において。測定条件:室内27℃、湿度60%/室外27℃、湿度80%吹き出し温度27℃、消費電力760W除湿量1,800㎖(当社調べ)

 

コロナの再熱には以下の注記があります。10畳用のエアコンです。

※1 CSH-W2818R 一般社団法人 日本冷凍空調工業会統一除湿条件(室外24℃・湿度80%、室内24℃・湿度60%)の場合消費電力280W、除湿量450ml、吹き出し温度24℃。使用条件により、除湿量・消費電力は異なります。また、室温が下がる場合があります。

 

うーん、コロナ社の再熱だけ除湿量がやたらと少ないです。誤植なのかわかりませんが、本当であれば、この除湿量では小部屋は良くてもエアコン1台での全館冷房は厳しいです。

 

他のメーカーのエアコンは一日に29~43リットルと、物凄い量の除湿が可能なようです。実際に私も弱い冷房運転で日に20リットルは除湿をしていました。

 

エアコンは灯油のポリタンク1個分の除湿を毎日しているので、除湿機での全館冷房は難しいことが分かるでしょう。これだけ除湿しないとダニの発生を抑えられないのです。

 

 

さて、再熱除湿方式ではないダイキンのプレミアム冷房には以下の注記があります。14畳用のエアコンです。

※2一般財団法人 日本冷凍空調工業会による再熱除湿方式ではありません。
※3(当社条件)室内温度28℃、室内湿度60%、外気温度28℃の恒温室で連続運転。吹き出し温度26℃、除湿量250cc/h、顕熱能力300W、消費電力105W(S40VTRXP)。条件や設定によっては設定温度や設定湿度に到達しない場合があります。(一般社団法人日本 冷凍空調工業会基準)室内温度24℃ 室内湿度60%、外気温度24℃ 外気湿度80%の恒温室で連続運転。吹き出し温度22℃、除湿量230cc/h 消費電力105W/吹き出し温度19℃、除湿量1000cc/h、消費電力300W(S40VTRXP)
※4条件や設定によっては除湿しない場合があります。

 

室温2℃の低下では250ccしか除湿できず、吹出し口の温度を19℃まで下げないと1000ccが稼げないので、梅雨はプレミアム冷房では厳しいですね。部屋が冷えすぎます。

 

プレミアム冷房の除湿量については、こちらの方のブログに12時間で3.9リットルと書いてありました。一時間0.3リットルなので、全館冷房には足りないです。

 

全館冷房をしない場合であっても、小部屋にエアコンを設置する場合こそ再熱除湿が必要になります。小部屋のドアを閉めて冷房運転すると寒いからです。

 

そして、最近は再熱付の機種であっても、冷房運転におけるAPFを上げるために除湿量が下がっている(今後の確認事項)と言われており、再熱が高高住宅には必須の状況です。

 

省エネ指標であるAPFを良くみせるには、除湿能力を捨てて少ない消費電力で温度を下げる方向に向かいますから、APFは困った指標なのです。

 

再熱が付いていても、コロナのように除湿量が足りない(恐らく消費電力を減らそうとしている)場合があるので、高気密高断熱住宅のエアコン選びは難しいです。

 

2011年の東日本大震災以降、ダイキン、Panasonic、東芝と再熱から撤退が続いています。だた、古いエアコンは冷房運転での除湿量があると思いますので、古いエアコンを新居に持ち込む方は、二階に設置した古いエアコンで全館冷房ができてしまうかもしれません。

 

ただ、今のエアコンは冷房運転の除湿量が怪しいので、高気密高断熱住宅に付けるエアコンは日立、三菱、富士通ゼネラルの再熱付の機種にした方が良いでしょう。

 

ネットではこれらのエアコンでの成功事例が報告されていますが、私もすべてのメーカーのエアコンを扱ったことはないため、今後の一条施主のレポートに期待しましょう。

 

再熱付きエアコンは値段が高いから要らないとか、再熱までは要らないという情緒的な問題ではないのです。再熱がない=低温高湿度の部屋になる危険性が高いと思うのです。

 

以上、過去に再熱のない新品のエアコンを交換した私からのレポートでした(;・∀・)