昔おそらく15年くらい前になると

思うのですが

「悼む人」

と、言う小説を読んだ事があり

内容としてはハッキリ覚えては無いのですが

男の人が、悼みながら旅をする。

と言う話でした。

この「悼む」と、言う言葉の意味は

「人の死を嘆き悲しむ」

と、言う意味合いなのですが


この小説に出てくる主人公が

「あなたは何をしているのですか?」

と、聞かれて

「私はただ悼んでいます」

と、答えるシーンがあって

なんだかジーンとした記憶があり

この「悼む」という言葉が

心に残りました。


ただ、悼む


とても悲しい行為では、在るのですが

なんだか心に染み入ります。


この「悼む」と、言う言葉を

知ってから

何度か親族の死を経験しましたが

不思議と、悼みたい。


と、言う気持ちにはなりませんでした。

なんて、表現していいのか

難しいですが

悼むと、言うよりは現実的過ぎる‥

と、言いますか‥

近しい人が亡くなって、悲しみと

現実とが慌ただしく押し寄せてくる‥

と言いますか‥

ただ、心静かに悼みたい‥  

とは、ならなかったのです。


ですが、今年に入って

今はただ、悼みたい


と、思う事が何度かありました。

ただ、ただその行為に

意味は無いのかもしれない‥


優しい言葉ひとつかけられたら

そっちの方がいいのかもしれない


でも、かける言葉も見つからず‥


励ましも、今は違う気がして‥


その時、

この悼むと、言う言葉を思い出し


ただただ

悼んだのでした。