頭の中で声がする。


「そんな事して何になるの?」


「そんな事したら周りからなんて言われるか‥

批判されるよ」


「そんな事しても、どうせ無駄だよ。

上手くいくわけないよ」


「そんな事したら、

皆んなに馬鹿にされて笑われるよ」


何か始めようとするたびに

頭の中で声がする。


やっぱ私には無理だ‥

やめよう‥


ってなる事が多かった気がする。


この頭の中の声の正体は

そう、エゴと言う、もう1人の私だ。


エゴは私がこの世に生まれた時から

共に在って


ずっと私を守って来てくれた存在でも在る


エゴは私よりも先に、

私が、この世で生きていく為の

学習をしてくれる。


「私」と言う幼い私を

守る為、日々周りの大人達の声を聞き

学んでいく。


そうAIの様に。


エゴと言うAIは、私を守る為に

私の好みでは無く

周りの大人達の声を学習していく


高い所から飛び降りると怪我をするから

飛び降りては、いけないよ


火は熱くて触ると火傷するから

危険だから近寄ってはダメだよ


ワガママを言うと、怒られて

あなたが困るよ


怒ったら、仲間外れにされるし

泣いたら、置いていかれるよ


周りの人と違う意見言うと

笑われるよ


良い子でいないと、周りに迷惑かけては

いけないよ


皆んなと同じじゃないと

ダメだよ


私が成長するにつれ

エゴも成長する


ある時から、私よりエゴの方が

急成長し、主導権をにぎり出す。


私の中央にエゴが鎮座する


私と言う存在を守る為の 

装備

で、あったはずのエゴが


私の真ん中に存在し

いつしか

「私」

と、なった。


エゴと言うAIに私は乗っ取られた

乗っ取られたことさえ

「私」は、気付かない


これが、「私」と言う、錯覚。


錯覚である。

この、頭の中の声の主は、

私の声では無く

周りの声


私と言う操縦席に座るのは

エゴと言う名のAI


頭の中で

無理だよ。ダメだよ。無駄だよ。

嫌われるよ。


これは、果たして本当なのだろうか‥

と、疑ってみる


今のわたしは、本当の私なのだろうか

と、振り返ってみる


本当の「私」は、どうしているのだろうか‥

と、私に探りを入れてみる


エゴと上手く付き合っていく方法は

ないのだろうか‥

と、錯覚から目を覚まして

冷静に自分と向き合ってみる


エゴとは、私がより良く生きる為に

私に備わっている

装備

なんだから

きっと、正常運転出来るはず