主治医の磯貝先生から、覚悟しておくように言われました。
体重は2.6㎏、変化はないものの、注射器で与える液体がほとんど飲み込めなくなりました。
口の横から与えると、鼻の穴から出てきます。
口内の組織が破壊されており、つながってしまっているそうです。
そのため、ほんの少しずつほっぺに団子状にした薬をくっつけて、
それを少しの水で溶かせるように与える、この量は小さい注射器の5分の1程度。
立ち上がれなくなってしまったことから、寿命はもういつ尽きても仕方ないところだそうです。
1月の中旬に危篤になり、その後奇跡的に元気をやや取り戻し、2月末の誕生日、新居の完成、
春の桜、この3つを共に過ごせることを神様にお願いしました。
チョコは全部、頑張ってくれました。
北野天満宮への合格祈願、3月の神戸への潜水艦引き渡し式、1~4月月末のお千代保さん、
そして5月15日は、長男家族との同居が新居でスタートする日、この記念すべき日も一緒にいてくれました。
女房と2人の生活が、一気に6人家族になり、そこにチョコを入れて7人です。
今夜はすき焼きでした。酸素ボックスからじっとこちらを見ているチョコの顔が、新しい生活のスタートを
微笑みながら祝福してくれているように見えました。
夜、孫娘たちが寝てから、チョコがクーーンと鳴いたので、酸素ボックスから出して抱っこしました。
片手の手のひらで持ち上がるほど軽くなりましたが、そのことはもう考えないようにしました。
書斎に連れていき、チョコの壁紙とPCとチョコだらけの写真を背景に記念写真を撮りました。
我が家の新しい生活が始まった記念、この日を一緒に迎えられて一生の想い出になりました。