16日の土曜日、19時に桑名犬猫病院に迎えに行きました。

酸素ボックスに入れられて、肺炎の症状は多少は軽くなってはいましたが、

呼吸は粗く、肩で息をしているのがはっきりとわかりました。

主治医の磯貝先生からは、連れて帰るか、酸素ボックスにいれたままにするかの選択を聞かれました。

酸素ボックスに入れるということは病院に入院させることを意味しますが、夜は無人になりますから、その間容態がどうなっても何の処置も出来ません。

この瞬間が最後になる可能性もあるということです。

 

すぐには決めかねて先生のご意見をお聞きしたところ、

 

「最期のときに一人にしないということでこれまで頑張ってきたわけですから、連れて帰ったらどうですか?」というものでした。

 

確かにおっしゃる通りで、1月中旬に実質の余命宣告を受けて以来、

チョコを絶対に1人にしないことを継続してきました。

仕事場にも連れて行くし、買い物はもちろん、片時も1人にはしていませんでした。

それなのにもし、その日の夜、チョコに最期の時が来ても、

身体を撫でてやることも声をかけてやることもなく一人で逝かせることに、、そうなってしまいます。

 

しかし家に連れて帰れば、容態が悪化したら、なんの処置も出来ませんが、最期までずっとそばにいてあげられます。

 

主治医の先生からは最期になるかもしれないのでよく考えて下さいと。

 

色々なことが頭をめぐりましたが、やはり決められずもう一度先生にお尋ねしてみました。

 

「酸素ボックスに入っているとチョコは呼吸がだいぶ楽に過ごせるのですか?」

 

「それはそうですよ」

 

その言葉を聞いて、決断が出来ました。

 

チョコは一泊入院して酸素ボックスに入れてもらうことにしました。

 

その日の夜、肺炎の発作が起きたら、ボックスの中で一人で最期を迎えます。

 

しかし、家で発作が起きたら、苦しみながら最期を迎えることになります。

 

最期に会えないかもしれませんが、同じ亡くなるにしても、苦しむよりは少しでも楽なまま逝かせてやりたい、そう思って決断しました。

 

翌朝、病院が開くのが、午前9時です。その30分前には看護婦さんがチョコの様子を見てくれるはずですから、その時、チョコに何かがあれば電話をくれることになりました。



 

翌朝までの14時間、祈る気持ちで待ちました。