入試は一時間目が国語。
普通の受験生は集合、着席して周りを見回すと自分以外の全員が自分より賢そうに見えるものです。
開始の合図があって問題を開く、
受験番号の書き忘れだけは注意、これは前日から何度も親から言われてるので、
いくら緊張していても書き忘れした子は25年間一人もいません。
受験番号を書いて、さて問題を解き始めます、
多くの受験生は1番の現代文を読み始めます、
しかし同じクラスの誰かはもう解答用紙に自分の答えを書き始めている様子がいきなり伝わってきたら・・・
あれ?? もう現代文を読んだのか?
それとも読まずに解きだしたのか?
どちらにせよ、何でもう答えを書いてるんだ、知らない誰かは???????
・・・・と自分以外の受験生に感じさせることですでに優位に立ってるんだよとうちの塾生には何度も訓練しています。
余裕があれば意識的にいつもより強い筆圧で、トントントンと音を出すのもありとか。
国語は最後の問題、つまりは作文からやることが鉄則です。
もちろん、どんなテーマが出てきてもよーいドンで書きだせる訓練を最低30回は時間を計ってやる必要があります。
作文で確実に配点の6点をゲット、書き終わる頃には良い具合に体の力も抜けてきてます。
そして次は古文、短歌などのお客さん問題、ここは少しの努力で全問正解が狙える単元、半年間かけて最低30~50題は繰り返し問題演習をやることはもちろんです。
ここまでを15分~20分で終わらせて残りの25分を2題の現代文につぎ込むのです。
現代文は題材により年によって難易度が変わるので、運悪く難しい年にあたると大幅に時間のロス、簡単な短歌、古文、そして作文まで解くことが出来ずにタイムアップになろうものなら、
間違いなく後は精神的に追い込まれます。
そのまましまった!という気持ちで休憩時間に入ります。
休憩時間中ずっと後悔の嵐、次2時間目の数学に突入、
始まっても気持ちの切り替えは難しく、この数学ではミスは許されないと思う気持ちが強過ぎて
9+(-3)= これを93とか12とか、普段は絶対に間違えないところでミスが重なります。
正の数負の数ですらこうなのですから、関数、図形などケアレスミスのオンパレード、
それで結局波に乗れず、実力を発揮せぬまま不合格、
いったん負のサイクルに入ってしまうと・・・断言します、 その日のテストで元のペースには戻れないでしょう。
ケアレスミスをせず、普段通りの力を発揮するカギは1時間目の国語にあるんです。
今ちょうどセンバツ高校野球が始まりました、強豪校と1回戦で当たってしまった場合、力で劣っている高校はじゃんけんで勝つと絶対に先行を選ぶのは鉄則だと有名な監督がおっしゃってました。
それは、どんなに強豪校でも1回戦の一回の守りは特別だからだそうです、
1回~9回まで攻撃するチャンスはあるにせよ、1回だけは強豪校のエースも本来の力が全部出せないので意外と点数を取ることが出来て、結果ワンサイドになりがちなんだとか。
1時間目の国語の作文で先制攻撃、同じ理屈です。