Amebaなうの代わりにブログを書くしかない件 | 好きなものと向き合うことで 触れたまだ小さな光 大丈夫、行こう、あとは楽しむだけだ( ᯣωᯣ )

好きなものと向き合うことで 触れたまだ小さな光 大丈夫、行こう、あとは楽しむだけだ( ᯣωᯣ )

おはこんばんは(*´∀`)ノシ



フータです✨




そして現在も、絶賛アクセス数低迷中!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第106回全国高校野球選手権・神奈川大会

第106回全国高校野球選手権の神奈川大会は13日、サーティーフォー保土ヶ谷などで3回戦を行い、麻生が3-0で平塚湘風に勝利し、チーム初の4回戦進出を果たした。この日、ベンチ入りしたのはマネジャー含めわずか12人。6人の3年生が引退する秋には、単独チームが組めなくなる。何とか歴史をつなげたいナインは、地元局でテレビ中継されるこの試合に狙いを定め、見事アピールに成功してみせた。

たった11人の選手が、歴史を塗り替えてみせた。両軍無得点で迎えた4回、麻生は2死二、三塁から「7番・一塁」の大河原海惺(3年)が右前に適時打を運び2点を先制すると、8回には1死三塁から今川敦生投手(2年)が投前へスクイズを成功させダメ押しした。投げては今川が被安打7、7奪三振で145球の完封。菅俊輔主将(3年)は「泥臭く、かっこ悪くても良いから最後までやり切る姿を見せられた」と笑顔を見せた。

選手が少ない影響はいくつもある。試合でも一、三塁のコーチャーは、打順まで遠い2人が担当した。部員が少ないため実戦形式の練習が積めず、球拾いにさえ時間がかかる。それでも菅は「人数が少ない方が、みんな打撃練習を積める」と前向きにとらえてやってきた。

初戦は相模向陽館を9-0で下し、この日の3回戦進出が決まった。部員たちの思いは一つ。テレビ中継の前で勝ち進んで部をアピールし、新入部員の獲得につなげることだ。狙い通りの快勝に菅は「部員を増やすためにも、テレビ中継の試合で勝てたことは大きかった」とはにかんだ。

部員が少ない中、力を貸してくれたのはOBだった。大会前には打撃投手やノッカーを務め、球拾いにも協力。この日のスタンドにも、6期上のOBまで駆け付けて声援を送った。昨年の主将だった土岐龍之介さんも「泣いてしまった」と後輩たちの躍進を喜んだ。

8回、先頭で中越え二塁打を放った際に足をつるアクシデントに見舞われた菅。臨時代走を送られたが、9回には二塁の守備に戻ってきた。「出ないという選択肢はなかった。キャプテンなので意地でも最後までやり切りたかった」とガッツも見せつけた。

大アピールに成功したものの、チームの最終目標は強豪私学撃破。初の4回戦進出にも満足はしていない。4回戦は16日に立花学園と対戦する。菅は「初回から全開で、最後の1球まであきらめないでやりたい」。麻生野球部の魅力をさらにアピールするつもりでいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シュツットガルト戦で限定着用

J1サンフレッチェ広島が7月12日、この夏に着用予定の限定ユニフォームデザインを発表。黒色がベースとなり、クラブカラーの紫色が散りばめられたような一着に注目が集まっている。

広島は現在リーグ戦22試合を終えて8勝10分4敗の勝ち点「34」。ミヒャエル・スキッベ監督が2年目を迎えたなか、リーグ最多の38ゴールを決めている。

8月1日に「Jリーグインターナショナルシリーズ2024 powered by docomo」でドイツ1部シュツットガルトとの対戦を控えるなか、この試合で着用される限定ユニフォームデザインがお披露目された。

今回の限定ユニフォームは黒色とクラブカラーの紫色の2色構成。ソックスとゲームパンツには黒色が採用され、全体的にシックな雰囲気となった。SNSでは「カッコイイ!」「黒x紫って一回やってほしかった」「幾何学模様のデザインがナイス」「今年のユニよりかっこいい」「買うしかない」など反響のコメントが寄せられた。

 

 

 

発表の翌日(13日)の12時からオフィシャルオンラインショップにて予約販売が行われたが即完売の人気ぶりとなっており、広島サポーターの間で争奪戦が勃発。限定デザインかつ、枚数限定の特別ユニフォームに注目が集まっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆第106回全国高校野球選手権静岡県大会 ▽2回戦 知徳6―1浜松日体(13日・愛鷹)

 

 知徳はプロ注目の198センチ右腕の小船翼(3年)が、負傷降板するも味方が奮起して浜松日体に6―1で逆転勝利を飾った。

 思わず、雄たけびを上げた。4回、逆転に成功してなお2死一塁、知徳の松本陣三塁手(3年)が直球を強振。右翼席へ2ランをたたき込んだ。リードを4点に広げる公式戦1号を放つと、仲間とハイタッチを交わした。

 嫌なムードを払拭(ふっしょく)した。直前の守備でプロ注目のエース右腕・小船が顔付近に打球を受けて負傷降板。まさかの事態にも、全員が奮起した。「このまま負けたら、あいつ(小船)の夏が悔しい思いで終わる。次に投げられるためにも勝たなきゃいけない」と松本。3回まで無得点に抑えられていた打線はこの回、計4安打を浴びせ一気に5点を奪った。

 2番手でマウンドに上がった左腕・原田勇磨投手(3年)は5回2/3を投げ2安打無失点。最速は134キロながら、9三振を奪った技巧派は「自分の存在を示したいと思い続けてきた」と納得の表情だ。初鹿文彦監督(48)から「甲子園に行く鍵はお前だ」と信頼を寄せられてきた左腕が、期待に応えた。

 原田は5月中旬、小船が右肩炎症で約1か月も離脱した際、完投を3度達成。内角攻めを磨くため、打者に防具を着けさせて投げ込んできた。5月にエースが離脱した際の経験も糧とし、全員で一丸となって戦う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆第106回全国高校野球選手権静岡県大会 ▽2回戦 静岡市立3―2磐田東(13日・浜松)

 春先は右肩痛に悩まされた静岡市立のエース・小林夕真(3年)が投打に活躍した。投げては、9安打2失点完投。打っては、2―2の同点から3回に勝ち越しの適時三塁打を放って4番の仕事を果たした。「目標だったジャイアントキリングを達成できてうれしいです」と、シード・磐田東斬りに満面の笑みを浮かべた。

 投球では『高低』の出し入れを意識した。小林は自信のあるフォークを「高めのボールゾーンから落とす練習してきた」という。安井信太郎監督(60)は「最近の高校野球は低めのボールをかち上げる打者が多いから、高めをうまく使わせたかった」と説明。10個のフライアウトを打たせた。

 打線は相手のプロ注目右腕・寺田を攻略した。直前は打撃マシンを140キロ後半に設定。「見送り、バント、打つの順で目を慣らしてきた。効果はありました」と、小林が胸を張った。6月下旬、打者専念を監督から打診された時には泣いて悔しがった男が投打に輝いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1998年のロッテはNPBワースト18連敗…初芝清氏「メディアとファンが増えた」

強打の内野手として「ミスターロッテ」と呼ばれ、社会人野球「オールフロンティア」で監督を務める初芝清氏。1998年のマリーンズは最下位に終わった。「あの連敗が途中で止まっていればというのは、ありましたけどね」。プロ野球ワーストの18連敗(1分けを挟む)を喫したシーズンを回顧した。

初芝氏は、髪を金色に染めて2年ぶり開幕スタメンに復帰した。チームも4月は首位と、順風満帆で船出した。ところが、6月13日にホームの千葉マリンでオリックスに屈すると、歴史的な“暴風雨”に巻き込まれた。故障者が相次いだリリーフ陣が手薄となり、負の連鎖が始まった。

初芝氏は、当初は平然としていたという。「野手の方は全く何てことない。バッター陣は、打てなくて負けている感覚がなかった。点は取っているし。惨敗は何試合かあったぐらいで、抑えられているって事はありませんでしたからね」。1分けを含む悪夢の19試合で零封負けは2度しかない。5得点以上は7度で、その内1度は2桁得点を奪った。

連敗にある意味、慣れっこだったこともある。「やっぱり連敗グセが取れないというのは、ずっとあった訳ですから。9、10連敗なんて毎年するようなチーム。まあ、いつも通り。いつも通りって言っちゃいけないんですけど」。1989年の入団以来、この時点で1度しかAクラスが経験がなかった。

しかし、未体験ゾーンにまで突入した。「大連敗がさらに、でしょ。どうしようもできないよね、みたいな雰囲気でした。だから、俺たち何か変なことはしてないよなって言ってました」。14連敗で迎えたダイエーとの試合前。本拠地の球場内に選手、首脳陣の現場だけでなく球団フロントまで一緒にお祓いを受けた。それでも現実は変わらない。

ファンに感激「苦しい状況でも足を運んでくれた」

あまりにも有名なワースト更新の「七夕の悲劇」。オリックス戦(神戸グリーンスタジアム=現ほっともっとフィールド神戸)に先発した“ジョニー”こと黒木知宏投手は3-1の9回2死、カウントでも追い込む。あと1球。そこで同点2ランを浴び、立てなくなった。

「これで連敗が止まったなって安心感を持ってました。そしたらドーンでしょ。みんな『イヤーッ』と」。まだ同点。延長に入ったのだが、ロッテは初芝氏、フリオ・フランコ内野手の主力が既に退いていた。勝機に乏しく、サヨナラ満塁本塁打を喫した。

連敗を重ねる毎に報道陣の数が増す皮肉。問われる内容も連敗の事ばかり。「メディアの人が増えましたね。おい、普段から来いや、とそれは思いますよね。でも別に記者がどうだこうだとかはなかったですよ」。球場の中での変化には普通に対応できた。

観客席の変化には感激した。「神戸にあんなに人が集まったところを見たことがない。お客さんがあれ程までに苦しいチーム状況でも足を運んでくれた。あの連敗のおかげか分からないけれど、ロッテのファンが増えましたものね」。最高のファンと認識した。

チーム打率リーグ1位、防御率2位で最下位…監督の辞任コメントに「あー?」

初芝氏は、この年は打率.296、25本塁打、86打点。怪我などに泣かされ、自身ワーストとも言える1年前とは見違えるばかりの成績を残した。「前年に開幕スタメンを外されたりした首脳陣に対しての、もう意地でした。ほら、見てみろって感じでプレーしていました。結果的に発奮材料になったのかもしれませんけど」。

加えてシーズン中にFAの権利を満たした。「もう絶対に出ていってやる、と思ってました。でも宣言しても成績が悪ければ、どこも獲ってくれない。好成績を収めなきゃならない、そういう部分はありました」。今でもファンから「ミスターロッテ」と愛される初芝氏だが、移籍もやむなしの複雑な気持ちを抱えていた。

ロッテは最下位ながら優勝した西武から9.5ゲーム差。パ・リーグは稀に見る大混戦だった。「あの連敗が途中で止まっていれば……というのは、ありましたけどね」。チーム打率はトップ、防御率も2位だった。

近藤昭仁監督は、「もっと強いチームで監督をやりたかった」と会見で語り辞任した。「あれは選手もみんな、『ええーっ』『あー?』ってなりましたね」と初芝氏。翌年以降もユニホームが変わることはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「しまった!」 ドレスコードに違反した服装でゴルフ場に来てしまった… こんな時どうなるの? 追い返される!?

クラブハウスには「ドレスコード」が設定されていますが、万が一違反した服装で来てしまったら、プレーはさせてもらえないのでしょうか。

自分だけでなく同伴者にも迷惑をかけてしまう恐れが

 ゴルフ場ではまずクラブハウスに入るため、各コースで定められたドレスコードに沿った服を着用し、チェックインを済ませたらプレー用のウエアに着替えます。

 

 

 

 

 

 

 

 しかし時として、「ウエアはちゃんと持ってきたけれど、クラブハウスで過ごす時の服装がダメだと言われた」というケースもあります。

 万が一ドレスコードに反したファッションで来てしまったら、せっかくゴルフ場まで行ってもプレーさせてもらえないことはあるのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は以下のように話します。

「一般的なゴルフ場であれば、仮にドレスコードに引っかかってしまう服装で来たとしても、すぐに『帰ってください』と言われることはないと思います。最低限プレーはさせてもらえるでしょう。しかし、スタッフなどから呼び止められる可能性は高いです」

「そのゴルフ場のメンバーであればドレスコードについてはしっかり理解しているはずですので、うっかり認められていない格好で来てしまうのは、ビジターの方が圧倒的に多いといえます。そのため、メンバーゲストの場合は『誰の紹介・同伴で来場したのか』という部分をたどって、違反した人だけでなく連れてきたメンバーも一緒に注意を受けてしまうかもしれません」

「また、今でも屋内ではジャケットの着用を義務付けているところがあるので、比較的ドレスコードを徹底しているゴルフ場の中には、持参してこなかった人のため『レンタルブレザー』を用意している場合もあります」

「ただし、ビジターだからといってそのようなサービスに甘んじると、同伴や紹介で回らせてもらえた人にも迷惑をかけてしまいます。事前にホームページなどでドレスコードがどうなっているのか、よく確認したうえで来るのが1番です」

日本のゴルフ場は厳しすぎる!?

 ところが飯島氏は「日本のゴルフ場やゴルファーは、特にクラブハウスでの服装に関して敏感になり過ぎている」と話します。

「日本独特の文化の一つとして、『クラブハウス内においても、コースと同じドレスコードが適用される』ことが挙げられます。アメリカの場合は、クラブハウスの中でもレストランに入るときだけ、ネクタイを着用した最もフォーマルな格好で来るように求められることがあります。しかし、それ以外の共用スペースではネクタイを外してカジュアルな服装でいてもいいとされているのが基本です」

「一方で、日本の場合はロビーでくつろぐ際もジャケットを羽織ったり、襟付きのシャツを着なければならず、ドレスコードにがんじがらめにされている感が否めません。本来はメンバー同士で同じ空間を楽しむ『クラブ』であるため、『行き帰りの時は多少なら崩した着方をしてもOK』のように、お互いがファッションの規定にとらわれることなく、快適に過ごせるようにするのがあるべき姿だと思います」

 最近では酷暑が一般化していることもあり、夏の間はジャケット着用を免除しているゴルフ場も増えてきてはいるものの、古い慣習から抜け出せていないところも多いといわれています。しかし、利用約款やドレスコードは大半のメンバーから同意を得られれば途中で改訂することもできるので、時代の流れに合わせて柔軟に対応していくのが賢明といえるでしょう。

 高級コースのなかには近年「デニム生地」や「デニム風」のジャケットやパンツを認めているところもあります。一般的にデニムとジーンズは同じものとして扱われており、ジーンズがゴルフ場にとってタブー視されているのは、ゴルファーなら知っている人も多いでしょう。

 確かに「ジーンズ」はアメリカの鉱山作業員が身に着けていた作業着を由来としているため、社交の場に作業着で行くのは場違いと考えるのが妥当です。対して「デニム」や「デニム風」は、動きやすさよりも「清潔感のあるおしゃれさ」を前面に出している要素が強いことから、少しずつ容認されつつあるようです。

 ゴルフはスポーツの中でも服装をうるさくいわれるイメージがあり、ビギナーが頭を抱える要因の一つです。上級者のメンバーと一緒に行くのであれば、事前に相談しておくのが無難でしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

FC東京・松木玖生の移籍決定、新潟戦の告知ビジュアルが脚光

FC東京の21歳MF松木玖生が、今夏の海外移籍を前提とした手続きのため離脱が決定。7月13日のJ1第23節・アルビレックス新潟戦がラストマッチとなったなか、SNS上ではこの試合の告知画像に改めて熱視線が注がれ「この画像はフラグだった」「演出やったんやな、コレ」と、移籍を匂わせたビジュアルが脚光を浴びている。

国立競技場で行われた新潟とのホームゲーム。この試合に向けた告知ビジュアルは、メイン扱いとなる中央で松木が「レインメーカーポーズ」を披露し、その上部にそのほかの主力選手が載せられたデザインに。この画像が公にされたあと、SNS上では一部ファンから移籍を匂わすものだとの指摘が上がっていた。

13日の新潟戦当日、海外移籍を前提とした手続きのため離脱が正式発表されると、さまざまなファンの声の中には告知画像に対する反応も。真実は定かではないものの「やっぱこの画像はフラグだった」「さらば松木の演出やったんやな、コレ」「やっぱりそういうことだったんだな……」「移籍報道見てからこれ見るとエモい」との声が寄せられた。

21歳の松木は2022年に名門・青森山田高校からFC東京入り。高体連出身選手としてクラブ史上初となる開幕戦スタメンデビューを飾るなどゴールデンルーキーとして注目を浴び、プロ入り後早々に主力としての地位を確立した。今季はチームキャプテンに就任し、リーグ戦18試合2得点の成績だった。

 


 

 

なお、松木の去就を巡っては、パリ五輪メンバー落選時にJFA(日本サッカー協会)山本昌邦ナショナルチームダイレクター(ND)が移籍の可能性があることを明言。その後の動向が注目されていたなか、一部報道ではプレミアリーグのサウサンプトン加入と、トルコ1部クラブへの期限付き移籍が有力とされている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

広島県高野連は14日、第106回全国高校野球選手権広島大会第6日に予定していた2回戦11試合を中止すると発表した。今後の天候不良が予想されるため。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

THE ANSWER編集部カメラマン「夏の高校野球神奈川大会フォトコラム」

第106回全国高校野球選手権の神奈川大会は3回戦に突入した。「THE ANSWER」では、168チームが参加するこの大会にカメラマンが密着し、フォトコラムを連日掲載していく。第4回で取り上げるのは大和東のバッテリー。背番号「2」で主将の山内元輝(3年)と「5」の吉成樹頼(2年)だ。13日に川崎市の等々力球場で行われた試合は、桐光学園に1-13で5回コールド負けし夏が終わった。敗北寸前のマウンドで2人が交わしたハグがあまりにもまぶしく、レンズ越しに思いが伝わってきた。(写真・文=THE ANSWER編集部・中戸川 知世)

「どんな言葉を交わしているのだろう?」

そんな疑問を胸に、夢中でシャッターを切った。ボールを持ったバッテリーは、マウンドであまりにも自然なハグを交わした。大和東は1-13と点差を大きく広げられた5回1死、それまで一塁、捕手とポジションを移ってきた山内がマウンドに上がった。投球練習を終えると、三塁から捕手に回った吉成がマウンドに駆け寄り、いくつか言葉を交わした。最後に吉成が山内を包み込むようにハグを交わし、ポジションへ散った。

2人とも、この日2回目のポジション移動。このタイミングで、5人の選手のポジションが変わるというアナウンスが流れた。高校野球では決して珍しいことではないが、誰がどこに行くのかレンズで追っていた。選手たちがグラウンドで交差するなか、右肩に赤い主将マークをつけた背番号2がマウンドへ向かうのが見えた。ユニホームは泥だらけ。ハグする姿に夏にかける思いを感じ、試合後その姿を探した。

見つけた山内に涙はなかった。笑みまで見せながら、受け取った思いを明かしてくれた。吉成には「最後まで頑張って投げよう」と言葉をかけられたのだという。普段は歓喜の場面でしか行わないハグ。それがこの日は自然と投球前に出たのだ。

1学年上の山内にとっては、これが最後の夏。「点差は離れていたけど、仲の良い吉成からのハグは嬉しかった」という。吉成が入学してきた当時から、なぜかウマが合ったという2人の熱い思いが通じ合った。

五味弘介監督から「最後は主将に頼む」と託され投じた4球。1死一、二塁のピンチから中飛、遊ゴロとアウトを重ね、イニングを終わらせた。2人の思いは実ったのだ。山内は「練習でやってきたことをできたので、悔いはないです」と、さわやかに球場を後にした。

泥だらけのユニホームで、思わず体が動いたとしか言いようがないハグに、濃い時間を共有してきた仲間との友情が見えた。高校野球らしさがあふれる、あまりにもまぶしいシーンだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

13日の日本選手=米大リーグ

▽ドジャース・大谷タイガース戦に1番指名打者で出場し、メジャー通算200号となる今季29号ソロを含む4打数2安打2打点、2四球、1三振、1盗塁。打率3割1分4厘。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(13日、第106回全国高校野球選手権静岡大会2回戦 静岡市立3-2磐田東)磐田東との接戦を制した静岡市立が校歌を歌うため整列した際、機器の不具合でCDの音声が流れないハプニングが起きた。応援に駆けつけていたスタンドの吹奏楽部に選手が合図し、急きょ、ダイヤモンドに向けて生演奏で校歌が奏でられた。

 9回を投げ切り、二塁打、三塁打も放つなど投打に活躍した小林夕真投手(3年)は「いつも応援してくれる吹奏楽部が祝ってくれた」と感謝しきり。生演奏に合わせて大きな声で歌った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆第106回全国高校野球選手権南北海道大会 ▽1回戦 北照4―0酪農学園大とわの森三愛(13日・札幌円山)

 南北海道の北照は、酪農学園大とわの森三愛を4―0で下して初戦突破。プロ注目左腕・高橋幸佑(3年)が5球団スカウトの前で自己最速タイの148キロをマークし7回9奪三振無失点と好投した。

 こん身の1球を捕手のミットにねじ込んだ。7回2死二、三塁。北照・高橋は直球でバットの空を切らせ、最後のピンチを脱した。自己最速タイ148キロを計測するなど先発で7回0封、9K。2年ぶりの夏8強へ導き「無駄な力を入れず、すごくいい投球ができた」と爽やかに汗を拭った。

 進化を証明した。日本ハム、中日など5球団が視察する中、「7、8割」の力で初回から147キロを5度計測。課題の立ち上がりを0に封じて波に乗った。今春の全道初戦は1回に3者連続で押し出し四死球を与え敗戦。週2回のメンタルトレで課題を克服し、安定感を増して円山球場にカムバックした姿に、日本ハムの白井スカウトは「春の経験を成長に変えてね。体の芯もすごくしっかりしてブレなくなった。期待しちゃうような、見てて楽しみがある投手」と目を細めた。

 14日の函館大柏稜戦で勝てばエスコンでの準決勝へ駒を進める。U18日本代表候補左腕に、白井スカウトは「向こうの硬いマウンドなら(150キロが)出る可能性もある。まだまだ良くなりますね」。選手間投票でメンバーを決める北照。最後の夏に託された背番号11には「春の負けを糧にエースの『1』を二つ背負って引っ張ってくれ」という3年生の思いが込められている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆第106回全国高校野球選手権静岡県大会 ▽2回戦 常葉大菊川11―3浜松開誠館(13日・浜松)

 2回戦16試合が行われ、シード3校が姿を消した。ノーシードの常葉大菊川は、第1シードから夏連覇を狙った浜松開誠館に11―3で圧勝。先発した背番号20の大村昴輝投手(2年)が球速70キロ台のスローカーブを駆使して凡打の山を築いた。

 ピンストライプのユニホームが、グラウンドを駆け回った。昨年のセンバツ出場校の常葉大菊川と昨夏の出場校・浜松開誠館との2回戦屈指の好カードは、菊川に軍配が上がった。最終回に打者11人で一挙6点を奪って王者の息の根を止めた。「最後まで攻め続ける姿勢は出せたと思う」と、石岡諒哉監督(35)が選手をたたえた。

 大一番に指揮官が『賭け』に出た。「正攻法でいったら勝てない」。先発に指名したのは、背番号20の2年生左腕・大村。最速120キロ後半の直球と70キロ台のスローカーブを操る技巧派をマウンドに送った。「先発はきょうの朝に聞いた。(下級生が)先輩たちの代を終わらせる訳にはいかない」。7回に失策が絡み1点差に迫られところで降板したが、7回途中3と粘投した。

 2年生からたすきを受けた3年生は、完璧な投球を見せた。7回1死一、二塁から背番号10の小沢凜登(りんと)が2番手で登板。2回2/3を完全救援で締めた。「大村が頑張ってくれた。自分の投球ができた」と、胸を張った。外野も好プレーで2人の投手を支えた。

 2018年以来の優勝へ勢いを付ける1勝だ。この日、体調不良でスタメンを外れた山下結風主将(3年)に代わって「7番・中堅」で出場した1年生の小川優人が2安打2打点と活躍。石岡監督は「この代は、昨秋も今春もチームに一体感が出なくて、練習試合もほとんど負けていた。きょうのような一体感が出てくれば、変わるんじゃないかな」と手応えを得た様子。序盤の大きなヤマを超えた菊川が、このまま波に乗る。(塩沢 武士)

 〇…浜松開誠館の夏連覇の夢は消えた。昨夏、甲子園初出場した佐野心前監督に代わって、今春から指揮を執る浜野洋監督は最終回の6失点に触れ「最後は切れちゃいましたね」と、ポツリ。前年の覇者が初戦で姿を消すのは2003年の興誠(現浜松学院)以来、21年ぶり。先発した松井隆聖投手(3年)が3回途中4失点で降板。「きょうはゾーンで勝負したけど、相手打者の方が上だった」と、完敗を認めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

◆第106回全国高校野球選手権静岡県大会 ▽2回戦 聖隷クリストファー8―1川根(13日・島田)

 昨秋県4位の聖隷クリストファーが『シード食い』でのし上がった。川根に10安打を浴びせ、7回コールド勝ち。4安打2打点と爆発した稲岡輝太内野手(3年)は「全力でスイングできました」とニッコリ笑った。

 2回1死二塁で左前に運ぶと、4回2死一塁では「強い気持ちでいけた」と真ん中直球を捉え、中越えに適時二塁打。6回はバントで内野安打とし、7回にはコールドにつながる右前適時打で締めた。春までは4番に座るも、不振から先発落ちも経験。悩みは深かったが、夏の大会前に父・俊二さんから「自分を信じろ」と背中を押されて吹っ切れると、初戦の島田商で4打数2安打。2試合で8打数6安打と大当たりで「父にいいところを見せられました」と胸を張った。

 3回戦は焼津水産と対戦する。稲岡は「自分たちが目指すのは県のトップです」とさらなる進撃を誓った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パリ五輪開幕まで2週間を切った13日、フランスのダルマナン内相が自身のX(旧ツイッター)で、77万件の調査を経て、安全保障上の理由から約3500人の人物を五輪・パラリンピックから除外したと明らかにした。130人は国家の安全保障に脅威を与えるとされる人物のリストに入っていたという。
パリ五輪は26日に開会式が行われる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【MLB】タイガース 11-9 ドジャース(7月13日・日本時間14日/デトロイト)

 

大谷翔平投手がメジャー通算200号ホームランを放ったメモリアルな試合で、ドジャースが悪夢のサヨナラ負けを喫した。まさかの結末にファンたちも「まじかよ」「大谷さんの大事な試合だったのに」と反応している。

ドジャースは5回表に大谷が放ったメジャー通算200号ホームランを含め、9回までに12安打9得点と打線が爆発。9-4と5点リードで9回裏を迎えた。しかしマウンドに上ったバナスコが乱調。1死も奪えずに3連打を浴び2点を失い9-6とたちまち3点差。ロバーツ監督もたまらず守護神のフィリップスを投入した。

しかしフィリップスもピリッとしない。2死を奪ったもののタイムリーと2ランホームランを浴びて同点に。試合は振り出しに戻り延長戦へと突入した。なんとしても勝ち越したいドジャースだったが、延長10回表は満塁のチャンスでフリーマン内野手がゲッツーに倒れて無得点。9−9の同点で10回裏を迎えることになった。

1点もやれない状況でマウンドに登った7番手のラミレスだったが、1死三塁から去年エンゼルスで大谷とチームメートでもあったウルシェラにサヨナラ2ランホームランを浴びジ・エンド。大谷が日本人選手では史上初となるメジャー通算200号ホームランを記録した歴史的な試合で、ドジャースはサヨナラ負けを喫することになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆第106回全国高校野球選手権宮城大会 ▽2回戦 東陵10―0東北生活文化高(13日・仙台市民球場)

 東陵はエースの真壁悠斗投手(3年)が6回参考ながらノーヒットノーランを達成。東北生活文化大高に10―0の6回コールドで勝利した。真壁は「相手のチームを警戒し、力が入っていた。とにかくゼロで抑えて流れを持ってこようという気持ちだった」と喜びをかみしめた。

 6回2死、3人目の打者を見逃しの三振に抑えると、エースが雄たけびを上げた。最速140キロの直球を軸に4種類の変化球も交えて4奪三振。「自分の1番のストレートがどんどんコースに決まって、ストライクを先行できたのが良かった」と完璧な投球を振り返った。

 夏の大会に向けては全試合1人で投げ抜くことを目標とし、体力強化に取り組んできた。「足がつらないようにウェートを取り組んできた。体が強くなったと思う」。最高気温30度のなか88球を投じたが、余力を残す。3回戦以降も力投を続け、同校としては1988年以来となる夏の甲子園出場へ導く。

 

 

 

 

 

 

 

 

◆第106回全国高校野球選手権北北海道大会 ▽1回戦 旭川実11―0旭川永嶺(13日・旭川スタルヒン)

 開幕した北北海道の旭川実は、11―0の5回コールドで旭川永嶺に大勝し6年ぶりの8強入り。4番・白川達也二塁手(3年)が、負傷欠場の仲間の思いを胸に先制打を放った。

 2010年以来の聖地に向け、旭川実の“新4番”が初戦突破に導いた。1回1死一、二塁。誕生日を祝う応援歌が流れる中、白川は「迷わず振り抜こう」と打席へ。外角直球を捉えた鋭い打球が二遊間を破る先制打となり、塁上で両拳を突き上げた。

 緊急事態だった。地区全試合で4番に座っていた相田望斗内野手(3年)が、9日の練習中に右手首を骨折し全治3週間。北大会は欠場を余儀なくされ、開幕直前に白川が一塁から二塁にコンバートされた。高校入学後、内野で唯一守ったことのない守備位置(投手を除く)だったが、相田から直接指導を受けてこの日の試合へ。危なげなく2つのセカンドゴロを処理した。

 「相田を甲子園に連れて行く」。ベンチ入り選手全員がこの言葉を胸にプレーしている。「相ちゃんのこと思い出せ」と、岡本大輔監督(51)から要所で出される相田の背番号「4」のポーズを見て打者はバットを握り、11安打11得点。中学時代に同じ旭川大雪ボーイズでプレーしていた最速152キロ右腕・田中稜真(3年)も先発して4回1/3を無失点に抑え、出場すれば相田の復帰が見込まれる甲子園にまた一歩前進した。

 次戦は6年ぶりの4強をかけて士別翔雲と激突する。白川は「相田の分も勝つ。絶対に甲子園に行く」。けがに泣いた「親友」の高校野球を、このまま終わらせるわけにはいかない。

 

 

 

 

 

 

 

 

◆明治安田J1 ▽第23節 札幌1-1神戸(13日、札幌ドーム)

 北海道コンサドーレ札幌が9戦ぶりに勝ち点を手にした。ホーム・神戸戦は前半39分、MF青木亮太(28)が直接FKを決めて先制。後半3分に同点とされるも、昨季の王者と互角の戦いを演じ、1―1で引き分けた。8連敗に加え、5試合連続で得点がなかったどん底からは抜け出したが、19位湘南からも勝ち点7差の最下位に、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)は「この状況で必要なのは勝ち点3。連敗が止まったからといって、ひと息つけたとは全く思わない」と口を真一文字に結んだ。

 後半30分にはPKの好機をつかむなど、勝ち越しもあり得た展開だっただけに、悔しさは募る。青木は「チャンスは作れているが、決め切れるか決め切れないかは課題」と勝ち点1を3に変えるすべを口にした。5月15日のホーム・磐田戦(1〇0)以来、実に2か月ぶりにつかんだ勝ち点も、今はそこを求めてはいない。青木は「勝ち点を拾えたという感覚ではない。もっと突き詰めてやっていかないと」と勝利だけを追い求めていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆第106回全国高校野球選手権静岡県大会 ▽2回戦 静岡7―3浜松西(13日・草薙)

 静岡はエース谷脇健心(3年)が序盤に3失点するも、4回に勝ち越し打を放ち投打で活躍。浜松西を7―3で下し、2年ぶり初戦突破を飾った。

 静高が3点差を逆転。浜松西を総力戦で倒し、2年ぶりに初戦を突破した。

 エースの谷脇が序盤につかまった。直球を狙い打たれ、初回に2失点。3回には1発を浴びた。それでもナインに焦りはなかった。4回に連打で追いつくと、なお2死二塁から谷脇が「なんでもいいから打とうと思った」と左翼へ勝ち越しの適時二塁打を放った。

 4番の和田琉汰三塁手(3年)も攻守で躍動した。5回1死一、二塁では三塁線の鋭いゴロを好捕し、併殺を完成させた。直後の攻撃では左中間を破る三塁打を放って、追加点をお膳立て。「春から守備に重点を置いて練習してきました」と笑った。

 3番・中野桜佑一塁手(3年)の活躍も見逃せない。4点リードの8回、2番手の梅沢が無死満塁のピンチを招くとマウンドへ。スライダーで空振り三振を奪うと、次打者は三ゴロ。これを和田が軽快にさばいて、併殺で無失点に抑えた。好救援の背番号3は「失点したら流れが変わると思った」と胸を張った。

 計14安打で打ち勝ち、シード校の力を見せた。落ち着いた試合運びに「練習試合でも、うちは後半に強いんです」と和田。3年ぶりの頂点へ、今後も冷静に白星を重ねていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆明治安田J2 ▽第24節 愛媛1―0藤枝(13日・藤枝サ)

 

 藤枝MYFCは愛媛に0―1で敗れ、今季2度目の3連勝を逃した。後半24分、クロスから失点。攻撃も好機を仕留めきれず今季11度目の無得点で、クラブ最多入場者記録(9640人)に花を添えることはできなかった。清水エスパルスは14日、アウェーで大分と対戦(レゾド、午後7時)する。

 藤枝のクラブ創設15周年記念マッチは、ほろ苦い結果となった。勝ち点1差で追う愛媛との『6ポイントマッチ』で完封負けし連勝は2でストップ。1万人の集客を目指した会場にはクラブ最多となる9640人が駆け付けたが、1点が遠かった。須藤大輔監督(47)は「たくさんのサポーターが来てくれた中で0では話にならない」と語気を強めた。

 10日の天皇杯・鹿島戦から中2日の過密日程。指揮官は同戦から先発全員を変更しリーグの前節・水戸戦と同じメンバーを並べた。前半はボール保持で上回り、同37分には「ゴールはどんな形でも狙っていく」と話していたFW矢村がこぼれ球に反応するもGKがセーブ。愛媛の粘り強い対応に苦しみゴールを割れず、後半24分にはクロスの落としを流し込まれ決勝点を奪われた。

 8月3日の鹿児島戦までリーグは中断する。須藤監督は「もう一度ねじを巻き直す」と強調した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第106回全国高校野球選手権・神奈川大会

第106回全国高校野球選手権の神奈川大会は13日、サーティーフォー保土ヶ谷などで3回戦を行い、県下屈指の進学校、湘南が0-4で横浜に敗れ姿を消した。両校は昨夏も5回戦で対戦し、横浜が7回コールドで圧勝。湘南にとっては1年越しのリベンジをかけた試合だった。「打倒・横浜」の思いを1年間抱えてきたチームをまとめ上げたのが、背番号「10」の政近岳主将(3年)だ。この試合、途中出場ながら外野でのスーパーキャッチでスタンドを沸かせたものの、試合後は敗戦に涙。ただ敵将からは「すごく苦しい試合だった」と最大級の賛辞が贈られた。

春夏合わせ甲子園出場36回、優勝5回を誇る名門・横浜を相手に、堂々の戦いぶりだった。0-4で迎えた8回1死無走者、横浜の「5番・三塁」に座る為永皓(2年)の鋭い打球が左中間を襲う。7回から「8番・左翼」に入っていた政近は猛ダッシュでこれを追うと、最後は横っ飛びで好捕した。まるで敬礼のようなガッツポーズを見せ、駆け付けた湘南の応援団を沸かせた。

ただ9回、湘南の反撃はならず三者凡退で試合終了、0-4で敗れた。試合後の政近は涙をこらえながら「終わったんだな……。負けたんだな……。自分たちの力を出し切ったけど負けは負け。悔しいです」と無念の言葉をつむぐ。絶好の舞台を得たのに、勝利にたどりつけなかった。主将とナインの、1年間抱えてきた思いがあふれた。

湘南にとっては、願ってもない再戦の機会だった。1年前の夏は、0-7の7回コールド負けを喫した。現在の3年生18人は、試合が行われたバッティングパレス相石スタジアムひらつかで敗戦直後にミーティング。新チームのスローガンを「1つ1つ積み重ねて高水準の野球を」という意味を込めた「ONE MORE」に設定し、1年間「打倒・横浜」を掲げて取り組んできた。


 

 

昨夏の大敗から1年…粘り強い戦いには横浜監督も脱帽

だからこの夏、政近が抽選会で引いたくじは願ってもないものだった。「対戦できることになって燃えていた」と、気合十分で照準を合わせてきた。

雪辱を果たすことはできなかったが、先発の寺村聡一郎投手(3年)は、5回までソロ本塁打の1失点に抑えた。さらにスローガンの意味にある「積み重ね」を体現するかのように、湘南ナインは堅い守備でアウトを重ねた。

1回1死一塁では横浜のスーパー1年生、「3番・右翼」の小野舜友を遊ゴロ併殺に封じた。3回1死二塁では「1番・中堅」の阿部葉太(2年)の右直で飛び出した一走の峯大翔(3年)を好判断で刺した。横浜の村田浩明監督に「すごく苦しい試合だった」と言わしめるほどの戦いを見せた。

湘南が誇る伝統は、横浜以上ともいえる。創部4年目の1949年、夏の甲子園で神奈川県勢として初優勝した歴史があり、偏差値73と県内屈指の進学校。部員は学校以外にも予備校に通いながら、放課後と朝の練習をこなしてきた。

政近がナインの思いを代弁する。「結果が出ない時も下を向かずに『倍返しするんだ』とやってきた」「ここは夢のような舞台。一瞬一瞬を忘れないように心がけていた」。勉強以上に全力で野球に向き合ってきた。大ファインプレー直後の笑顔が、試合後は涙に変わった。それでも「打倒・横浜」を掲げて駆け抜けた1年間は決して色あせない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆第106回全国高校野球選手権青森大会▽2回戦 弘前学院聖愛13―0三沢(13日・はるか夢)

 青森2回戦では今春県王者の弘前学院聖愛が三沢に13―0で5回コールド勝ち。準優勝した今春東北大会で対戦相手から学び、磨いた打撃で大勝した。

 初戦の緊張を感じさせないスイングで、弘前学院聖愛の選手たちが安打を重ねた。先発全員の17安打で13点を奪い、5回コールドで勝利。1回1死二塁から先制の左前適時打を放った3番・貴田光将(こうすけ)三塁手(3年)は「みんな硬かったですね」と言いながら、「初回の入りが大事と思っていた。そこで打てたのがその後(の流れ)につながったのかな」と胸を張った。勢いをつけるため、あえて先攻を選んだことが奏功した形だ。

 対戦相手から学んだ。準優勝した今春の東北大会準々決勝で、仙台育英(宮城)と対戦。試合は7―6で勝ったが、相手選手の打撃に目を奪われた。原田一範監督は「理想的な形」と下半身の使い方、バットの出し方などを絶賛。貴田も「理にかなっていて、見ていてお手本になった感じです」。相手の打ち方に注目して試合映像を見返し、練習に取り組むなどチーム全体で打撃を磨いてきた。4打数4安打2打点の貴田や、5回に右越え2ランを放った6番・玉熊完多右翼手(3年)ら、力強い振りで結果を残した。

 応援席には今大会、聖愛から部員を借りて出場する柏木農の選手、マネジャーが訪れ、メガホンを手に声援を送った。様々な人たちの応援を力に、目指すは21年以来3度目の出場だ。県内には好投手が多くそろうが、貴田は「直球にどれだけ食らいついていけるか。しっかり準備したい」。どんなに優れた投手でも、磨き上げた打撃で打ち崩す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆第106回全国高校野球選手権青森大会▽2回戦 青森山田16―0八戸北(13日・はるか夢)

 高く舞い上がった打球は風に乗りながら、左翼芝生席に飛び込んだ。5―0の3回1死、青森山田・蝦名翔人内野手(2年)が高校通算8号のソロ弾。「最後はうまく風に乗ってくれたかな」と外野方向に吹く風の『アシスト』を感じながらも、「冬場の体作りやウエートトレの成果であそこまで伸びたと思います」と振り返った。

 クリーンアップを務めたこともある強打の持ち主も、最近は調子を崩しており、この日は7番。しかし「打順は気にしていない。(6番まで)いい打者が並んでいるので」と、下位からでも力強い振りで貢献していくつもりだ。この日のスタメンには蝦名をはじめ2年生が5人、名前を連ねた。「メンバーに入れていない3年生の思いも背負って、自覚を持ってプレーしていきたい」と蝦名。春夏連続の甲子園出場へ、強力打線が得点を挙げていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆第106回全国高校野球選手権三重大会 ▽1回戦 近大高専24―1徳風=5回コールド=(13日・県営松阪)

 近大高専の吉留勇太投手(3年)が徳風との1回戦で157キロをマークした。5回に3番手でマウンドに上がり、2死走者なしの場面。2ボール1ストライクからの4球目、外角高めに伸びた一球はボールとなったものの、球場のスコアボードに驚きの球速が表示された。この回を2奪三振1四球無失点で、5回コールドの一戦を締めくくった。

 中学時代はサイドスローだったが、試合への出場機会は少なく、投球フォームを模索。現在のスリークオーターが自身にはまった。中学では125キロが最速だったが、高校入学後に筋トレや走り込みで体力を増強。「中学野球ではやっていなかった毎日練習するっていうところで、身につくものが多かった」と、昨秋の県大会準決勝終了時点では最速146キロを計測するまでに成長していた。

 この日は重阪俊英監督(42)の「最近、腕を振れていなかった。まずはしっかり出力を出そうと」との意向で1イニングだったが今後も注目を集めそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おさるのジョージ」がノーバウンド投球を披露

■楽天 5ー0 西武(13日・楽天モバイルパーク)

人気アニメのキャラクター「おさるのジョージ」が13日の楽天-西武(楽天モバイル)でセレモニアルピッチを行った。衣装は身に付けず“全裸”で登場し、ノーバウンド投球を披露。ファンは「全裸すぎる」「良い球を投げている」と声をあげている。

パ・リーグ6球団とのコラボグッズ発売を記念して、セレモニアルピッチに登場したジョージ。ナレーションと主題歌を担当する歌手の岩崎良美さんが隣で見守る中、1球を投じた。

ボールは緩やかな弧を描いて、捕手を務めた楽天・山田遥楓のミットにノーバウンドで収まった。その瞬間、ジョージも手を叩き、両腕を突き上げて喜びを表した。岩崎さんも拍手で称えている。

炎天下の中、“全裸”で大役を務めたジョージに、ファンも続々反応。「おさるのジョージ可愛い」「ナイスボール」「狂気を感じる」「全裸でマウンドに立ったの初じゃね?」「おもろすぎる」とSNSなどにはコメントが寄せられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆ラグビー ◇リポビタンDチャレンジカップ 日本代表 23―25ジョージア代表(13日、ユアテックスタジアム仙台)

 世界ランク12位の日本代表は、同14位のジョージアに23―25で競り負けた。前半20分にフランカー下川甲嗣(東京SG)が危険プレーで一発退場。数的不利の14人で粘闘し、後半32分まで23―18とリードしたが、終盤のFWワクァ(花園)の一時退場が響き、逆転を許した。6月のイングランド戦(17●52)に続き、エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチが就任した新チームでのテストマッチ初白星はお預けとなった。

 前半にレッドカードで退場者を出し、苦しい状況に追い込まれた日本は後半にリードを奪って意地を見せた。奮闘も及ばず敗戦。ロックのリーチ主将は「日本らしい戦いだった。ただ、満足する結果ではない」と厳しい表情を浮かべた。

 試合開始早々に素早いテンポの攻撃から先制トライ。「超速ラグビー」を掲げるチームにとって理想的な滑り出しだった。しかし、下川が危険なプレーで退場となって暗転。16―18の後半24分にWTB長田がトライを決めたが、勢いは続かず、さらに終盤にワクァが一時退場。2人少ない13人になり、逆転を許した。

 初陣のイングランド戦は17―52の大敗。代表キャップのつかない今月6日のマオリ・オールブラックス戦は26―14と初白星を挙げたが、フル代表のテストマッチは2連敗。21日のイタリア戦での出直しを余儀なくされた。リーチは「イタリア戦に準備していく」と、気持ちを切り替えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

(13日、第106回全国高校野球選手権南北海道大会準々決勝、立命館慶祥11―4国際情報)

 7点を追う九回裏2死、国際情報の今村壮吾主将(3年)に打順が回ってきた。遊ゴロに倒れ、ヘッドスライディングで試合終了を迎えると、そのまま塁上で突っ伏した。「これで本当に終わったんだ」

 3兄弟の末っ子。兄の姿にあこがれて5歳から野球を始めた。兄2人は札幌南と札幌光星で主将を務めた。主将としてのあるべき姿を学び、チームづくりで悩むたびに相談した。

 昨秋から3季連続の8強。その壁に三度、はね返された。「エースとしても4番としてもチームを勝たせられなかった。最後の大会で勝てない理由があると思う。そこを見つめ直して大学でもまたステップアップしたい」

 有倉雅史監督は「エースでキャプテンで4番で、本当に色々背負わせた。彼がいなければこんなチームにはなっていなかった。最後の打者が今村でよかった」とねぎらった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(13日、第106回全国高校野球選手権静岡大会2回戦 静岡市立3―2磐田東)

 磐田東は静岡市立に1点差で競り負けた。今春の選抜大会で初優勝した健大高崎(群馬)でコーチを務めた赤堀佳敬監督を新たに迎え、ユニホームもスクールカラーの群青を基調に一新して臨んだが、打線が要所でつながりを欠き、一歩及ばなかった。

 雨の中、粘りの投球を見せたエース寺田光投手(3年)は「監督もユニホームも替わり、走塁など基本的な意識も変わった」と手応えを感じていたといい、「(相手打線に)うまく合わせられてしまった」と悔やんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

◆第106回全国高校野球選手権宮城大会 ▽2回戦 仙台育英15―0松島(13日・仙台市民球場)

 

 宮城2回戦で、3連覇を目指す仙台育英は松島に15―0の5回コールドで快勝。2番手で登板した左横手投げの大山隆真(3年)が、初ベンチ入りながら2回を無安打無失点と堂々の公式戦デビュー果たした。

 仙台育英は3投手が0封リレー、打線は11安打で15得点と盤石のコールド発進。今春はセンバツ出場もなく、夏を見据えて準備を続けてきただけに、須江航監督(41)は「着実に成長している。初戦から理想的な試合ができた」と振り返った。

 この夏、初めてベンチ入りの左腕・大山が躍動した。3回から2番手でマウンドに上がると、自慢の制球力を生かして2回を無安打無失点。最速は120キロ台ながらツーシームを効果的に使って堂々のマウンドさばきを見せ「特別なマウンドになった」と笑顔で汗を拭った。

 「レベルの高い野球がしたい」と地元・秋田を飛び出して系列の秀光中へ進学。しかし中3の9月に左肘を疲労骨折して手術し、高校入学後も伸び悩んだ。1年時は「速球派への憧れを捨てきれなかった」。上手投げを続行してきたが「最後の夏にベンチ入りしたい」と2年秋に転向を決断した。

 巨人・高梨雄平らの動画を見て体の使い方を学んで安定感あるフォームを作り上げると、春先の練習試合や紅白戦で存在感を示した。須江監督も「制球力が高く、打たせて取れる投手を絶対に選びたいと言い続けてきた中で、結果を出した」と文句なしの選出。背番号17のデビュー戦を「うちは必ず夏に初ベンチ入りで活躍する子がいる。『This(ディス) is(イズ) 仙台育英』の選手」と最高の褒め言葉でたたえた。

 「つらいことばかりだったけれど一つ恩返しができた」と大山。140キロ超の投手陣の中で「自分は制球力で試合をつくっていく。取り組みの先に結果がついてくると証明したい」と居場所を見つけたサイド左腕が、投手王国の大事な1ピースとなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆第106回全国高校野球選手権静岡大会 ▽2回戦 知徳6―1浜松日体(13日・愛鷹球場)

 プロ注目の198センチの知徳(静岡)・小船翼投手(3年)の今夏初マウンド。日米7球団13人のスカウトが最速152キロ右腕を見守る中、アクシデントが起きた。0―1で迎えた4回1死、強烈なピッチャー返しが顔面に直撃し緊急降板。下唇を切り出血するも大事にはいたらず、その後はベンチから仲間の逆転劇を見守った。「点を取ってくれて助かった」と3回戦進出に安どした。

 3回1/3を5安打5三振1四球で1失点。反省が尽きなかった。「初戦の緊張もあり、序盤からストライクを取れるところを取れずに流れを悪くしてしまった」。この日の最速は初回にマークした148キロ。5月中旬に右肩炎症で約1か月の離脱して以降は最速となるが「足りなかった」とうなだれた。

 しかし、「状態は良くなっている。ここからどんどん上げていけたらいい」と前を向いた。仲間がつないでくれた夏に感謝し、目標とする155キロへ向け意気込んだ。

 ◆小船 翼(こぶね・つばさ)2006年6月20日、神奈川県生まれ。18歳。5歳から野球を始め、海老名市立柏ケ谷中時代は海老名リトルシニアでプレーし全国大会も経験。198センチ、110キロ。右投右打。

 

 

 

 

 

 

 

 

◆第106回全国高校野球選手権宮城大会 ▽2回戦 聖和学園1―0東北学院(13日・石巻市民)

 宮城2回戦では第3シードで初戦を迎えた聖和学園が先発・斎藤佑樹投手(3年)と2番手・千葉桜太投手(3年)が好投。完封リレーで東北学院に1―0で勝利した。

 

 

 ハンカチは使わない。上手投げでもない。サイド右腕の聖和学園・斎藤佑樹が、石巻で躍動した。最速138キロの直球にスライダー、シンカーを交えて6回4安打無失点。東北学院を相手に勝利をもぎ取り「勝てたので100点です」と笑顔で振り返った。

 ピンチにも動じなかった。初回無死二塁の危機も、変化球を軸に後続を断った。「初戦で入りは硬かったですけど、途中からリラックスして自分のピッチングができた」。抑えてもガッツポーズはせず、クールにベンチに戻った。

 道のりは平たんではなかった。春季大会後に左足首を負傷。リハビリは約1か月も続いた。「チームのサポートをしながら、プールや酸素カプセルとかで体のケアを重点的に体幹トレーニングをしていました」。不屈の闘志で肩甲骨周りと下半身を強化。苦しい時間を乗り越え、安定した投球につなげた右腕を八島知晴監督も「元気にやってくれて、本当に良かった」とたたえた。

 元日本ハムの斎藤佑樹氏を擁した早実が、夏の甲子園で優勝した2006年の翌年、2007年生まれ。だが、甲子園V投手と同じ名前については「親も全然野球とかやっていないので、画数とかでたまたま決めてるはずです」と苦笑いする。一方で「甲子園で優勝してるピッチャーなので、尊敬はすごいしてます」と笑顔で明かした。、

 負けじと、エースナンバー「1」を背負う千葉も躍動した。「佑樹が完璧なピッチングをしてくれて、このリレーは自分がつながなきゃ」。7回からマウンドに上がると、190センチの高身長から角度のある真っすぐを投じ、3回1安打2三振の力投。制球力が課題となった東北大会後、捕手が指定したコースに納得がいくまで投げ続けた特訓の成果を見せた。

 4大会連続で初戦を突破したチームは、仙台工―南三陸の勝者と15日に仙台市民で対戦する。「次の試合もしっかり自分にできることをして、チームに貢献したい」と斎藤。初の甲子園出場を目指し、全力で腕を振る。

 

 

 

 

 

 

 

◆第106回全国高校野球選手権千葉大会 ▽2回戦 検見川10―4行徳(13日・長生の森公園野球場)

 千葉では、行徳の体重138キロを誇る巨漢球児・水竹颯(はやて)内野手(3年)が検見川との夏の初戦に臨んだが、白星はならず。全力プレーに拍手が注がれた。

 * * *

 184センチ、138キロを誇る「行徳のドカベン」水竹の夏が終わった。試合終了の瞬間は「先輩としての姿を見せたかった」と表情を変えず強気に振る舞った。それでもスタンドに向かう途中、一瞬顔をゆがめ、悔しさをあらわにした。

 水竹は春の県大会初戦の四街道戦で2連発を放ち注目を浴びると、夏に向けてダイエットを実施。お菓子とジュースを禁止し、チームの朝練前には自主的に20分のランニング。146キロあった体重は夏前に8キロ減を達成。万全の状態で初戦を迎えるも3打席で1飛球、2四死球。最後の夏を終え「甘い球に対して打てなかった」と下を向いた。

 恵まれた体格から、神奈川にある相撲部屋から熱心な誘いを受けた。しかし母・惟(ゆい)さん(36)は「本人は野球がやりたかった」と誘いを断った。

 今では大相撲の選手と遜色のない体を手にしたが、生後すぐに先天性横隔膜ヘルニアを発症し生死をさまよった。3か月後に退院はするも、中学3年まで年1回の検診が義務づけられていた。惟さんは「こんなに大きくなるなんて」と感無量だった。「小さい頃は、ほとんど笑った写真がなかった」と振り返ったが、球場で誰よりも笑顔が輝いていたのは水竹だった。

 大学からの誘いが何校かあったが、卒業後は調理師になることを宣言。得意な魚さばきを生かした居酒屋を経営することが夢だ。「野球が好きな人も集まってほしいし、いろいろな人に来てもらえるような店を作りたい」。水竹の店から次の「ドカベン」が生まれるのも遠くない。

 

 

 

 

 

 

 

 

◆米大リーグ タイガース11×―9ドジャース(13日、米ミシガン州デトロイト=コメリカパーク)

 

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が13日(日本時間14日)、敵地・タイガース戦に「1番・指名打者」でフル出場し、日本人初のメジャー通算200号となる一時勝ち越しの29号ソロを放ったが、9回を5点リードして迎えたが守れず、延長10回に元エンゼルスのウルシェラにサヨナラ2ランを浴びてまさかの逆転負けを喫した。

 大谷は存在感を見せた。2―2で同点の5回先頭で迎えた3打席目。先発右腕・モンテロのチェンジアップを捉えると、右翼ポール際へ一時勝ち越しの29号ソロを運んだ。日本人初となるメジャー通算200号という節目の一発。打球速度は107・8マイル(約173・5キロ)、打球角度は24度で、飛距離は373フィート(約114メートル)だった。

 ホームランボールをキャッチしたのは右翼席で家族とともに観戦していたタイガースファンのE・ワインクープさん(43)。記念球をたまたまキャッチすると、地元放送局や日本メディアに次々囲まれて少し困惑しながら取材を受けた。記念球とあって「彼が欲しいというなら渡すよ」と話していた。

 試合後、記念球はドジャースのクラブハウスに。関係者が大谷のサインボール、帽子2つ、Tシャツ、パーカーをワインクープさんに手渡して、ボールは大谷の元に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楽天・岸孝之投手(39)が13日の古巣・西武戦(楽天モバイル)に先発し、散発3安打で通算20回目の完封勝利。プロ野球通算48人目の2500投球回にも到達した。

5月26日の日本ハム戦以来の今季3勝目に岸は「本当に勝てて良かったです。ご存じ、(チームは)今井君に全然勝てていなかったですが、僕も勝てていなくて。なんとかチームに貢献するためには勝ちしかなかった。結果だけが欲しかった。この結果が欲しかったので、最高です。6イニングを何とか投げ切りたいという思いで入ったけど、ゼロが続いてたので、完封を目指してと切り替えて頑張りました」とこの日の119球を振り返った。

39歳7か月、プロ18年目で到達した2500投球回については「みんなに感謝しかない。監督、コーチに使ってもらえなきゃここまで投げることはできない。イーグルスのファンの皆さんのために投げてきたつもりですけれども、最初はライオンズのファンのためにも投げてきた数字がこういう結果になったと思うので、ありがとうございます」と対戦相手の古巣・西武関係者、そしてファンにも感謝の言葉を語った。

一方でこの日、自軍打線が岸に散発3安打完封負けと牛耳られ、7連敗と打ちのめされた西武・渡辺久信監督代行(58)は常々、第1次政権時のエース格だった岸の丈夫さ、タフさをこんな言葉で称賛している。

「(西武が最後に日本一になった)2008年のシーズン終盤、岸に短期決戦での登板を想定して(8月31日のソフトバンク戦で)171球を投げさせたことがある。肩が張った状態での登板を経験してもらう意味でね。その後、日本シリーズ(第4戦)で完封勝ち(4安打=147球)した後に、中2日で(第6戦に)リリーフ登板(5回2/3無失点=91球)させて逆王手を掛けた。岸はまだ2年目だったけど、本当にタフだった。涌井にもリリーフで10連投とかさせた年があったけど、その2人が潰れてしまったかといったら、まだ投げてるじゃない。誰よりも長く…」

岸がライオンズ伝統の短期決戦起用で147球完封勝利から中2日でのスーパーリリーフ、6イニング起用で巨人に逆王手を掛け、そのまま逆転日本一となった08年シリーズ。もちろん計14回2/3を238球の力投で16奪三振、連続無失点に切り抜けて大車輪の活躍をした岸は、シリーズMVPとなった。

そんなかつてのエースの底力を知る渡辺監督代行だけに敗戦コメントの「だてに2500イニング投げていない。100球投げても、平気な顔してマウンドに上がってくる。そこらへんがやっぱり岸という投手だと俺は思う」という言葉には特別な思いがこもっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆第106回全国高校野球選手権埼玉大会 ▽2回戦 花咲徳栄14―1越谷東=5回コールド=(13日・大宮公園)

 埼玉では、2017年夏の甲子園Vの強豪・花咲徳栄が越谷東に5回コールドで大勝発進。世代ナンバーワンショートと呼び声の高い、今秋ドラフト上位候補の石塚裕惺(ゆうせい)内野手(3年)が高校通算26号の先制ソロなど2安打3打点。日米6球団のスカウトをうならせた。

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 実力にスター性も兼ね備えていることを、石塚はバットで証明した。2回先頭で迎えた今夏の初打席。カウント2―1から4球目を捉えた打球は99メートルの左翼フェンスを軽々と越えて、無人の芝生席で弾んだ。今夏1号、高校通算26号の先制ソロ。初戦で硬さの目立った仲間たちを解き放つと、5回には左翼へ2点打。2安打3打点でコールド発進の立役者となった。

 「初回の攻撃が3者凡退で終わって、相手の選手がすごい勢いでベンチに帰って行くのを見て、このままズルズルいくのは危ないと感じていました。何とか流れを変える一打を打ちたかった。いい仕事ができたと思います」

 試合後、声を弾ませた右投げ右打ちの遊撃手は、U18日本代表候補で今秋ドラフト候補の逸材。打席での集中力を高めるために、大会前には暗くした室内でともしたろうそくの火をバットを振って消す特訓で汗を流した。開会式前日の10日には仲間とバリカンを手に取り合い、刈って刈られて頭髪を五厘に仕上げて結束を強め、気合を入れた。

 岩井監督から「4番は打点」と言われているだけに、右飛に倒れた4回2死満塁の3打席目を振り返り「打ちたかったです…」と悔やんだが、ネット裏から見守った大リーグのカージナルスやロッテ、阪神、西武など日米6球団のスカウト陣は満足そうにうなずいた。ロッテの高橋薫球団本部編成管理部部長は「注目されている初戦の初打席で本塁打を打てるのはすごい。地元の選手ですし、マークしていきます」と八千代市出身でロッテジュニアOBの強打者を評価した。

 「お客さんもたくさん入っていましたし、夏は独特の雰囲気があります。一戦必勝でやっていきます」。5年ぶり8度目の夏の甲子園に向けて、花咲徳栄も、その4番を張るスラッガーも順調に滑り出した。(阿見 俊輔)

 ◆石塚 裕惺(いしづか・ゆうせい)

 ☆生まれ 2006年4月6日、千葉県八千代市生まれ。

 ☆サイズ 181センチ、82キロ。

 ☆球歴 幼稚園年長時、勝田ハニーズで野球を始める。村上東小6年でロッテジュニアに入り、村上東中時代は佐倉リトルシニアで主に遊撃手。花咲徳栄では1年秋から背番5でベンチ入りし、2年春から背番6。2年秋、3年春はともに県優勝、関東8強。

 ☆誠也ラブ 好きな選手はカブスの鈴木誠也。「同じ右打者で打率も残せて本塁打も打てる。広角に打てて勝負強いですし」とベタぼれしている。

 ☆研究熱心 テレビ番組などはあまり見ずに、趣味は野球関連の動画チェック。「プロ野球の試合のハイライトなどで学んでいます」。好きなチームは「千葉県出身でジュニアにもいたので」とロッテ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


※一部勝手にコピペ&割愛いたしました🙇💦



※また、敬称を省略させていただきました🙇💦💦