“追記”
第106回全国高校野球選手権宮城大会第4日は9日、雨の影響で一部会場の試合開始が遅れている。石巻市民球場で午前9時予定だった第1試合築館―仙台工は午前9時半からに変更して開始。一時中断をはさみ試合続行している。
午前10時予定の鹿島台中央野球場の第1試合加美農―大崎中央は開始の見通しが立っていない(午前10時45分現在)。
米大リーグ(MLB)は8日、各地で試合を行い、カージナルスのラース・ヌートバー外野手が負傷者リスト(IL)からの復帰戦で1安打を放った。
ヌートバーは左腹斜筋を痛め、5月末からIL入り。マイナーでのリハビリ出場を経て「7番・右翼」で先発出場したこの日のナショナルズ戦は4打数1安打、2三振だった。
カージナルスは6─0で完封勝ち。先発した元巨人の右腕マイルズ・マイコラス投手が6回1/3を投げて6安打、無四球、3三振、無失点の好投で7勝目(7敗)を挙げた。
なお、この日は日本人選手の出場試合はなかった。
テニスのウィンブルドン選手権第8日。女子シングルス4回戦でのルバキナ。8強入りした=8日、英ウィンブルドン
テニスのウィンブルドン選手権第8日。女子シングルス4回戦でのオスタペンコ。8強入りした=8日、英ウィンブルドン
球宴まで各球団が残り4カードとなる中、セ・リーグでは首位・広島から5位・中日までが3.5ゲーム差の中にひしめく大混戦となっている。
現在首位の広島だが、3勝9敗1分けと苦手とする中日に3タテを食らい、一気にゲーム差を詰められた。9日からはここまで5勝5敗2分けの巨人2連戦、12日からは7勝2敗と圧倒しているヤクルト3連戦、15日からは7勝4敗のDeNA3連戦、19日からは6勝6敗1分けの阪神3連戦となっており、好相性のヤクルト、DeNAから白星を稼げるかがカギになりそうだ。
ゲーム差なしで2位の巨人は4連勝中と上り調子。3連勝を飾った5日からのヤクルト3連戦では合計21得点。1試合平均7得点と好調で、広島、DeNA、阪神、中日と続く残り11試合でも打線が爆発するかが見どころだ。
首位・広島に1ゲーム差の阪神は2カード連続勝ち越し中。開幕から佐藤輝、大山、ノイジー、森下が2軍落ちするなど、決定力不足に劇的な改善の兆しは見られないが、7日のDeNA戦で今季4度目のサヨナラ勝ちを飾るなど、投手陣の踏ん張りを軸にした接戦を制する力はある。ヤクルト、中日、巨人、広島と続く11試合。中日とは7勝3敗2分けと好相性なだけに、そこで白星を稼げるかがポイントのひとつになりそうだ。
同じく1ゲーム差のDeNAは現在2連敗中。7日の阪神戦では今季ワーストの1試合4失策で勝利を手放すなど、3試合で5失策。262得点はリーグ2位ながら、260失点もリーグワースト2位。失策を含めて無駄な失点を少しでも減らせられるかが、勝利への近道となる。
3.5差で5位の中日は首位・広島に3連勝を決め、勢いに乗っている。6日の同戦では阪神戦力外から育成契約を経て支配下選手となった板山が大瀬良から6年ぶり2本目となる本塁打を放ち、7日にはプロ初のサヨナラ打を決めた。打率・329と高い数字を残しており、細川、カリステらと好機で一本を生むことができれば、投手陣はリーグトップクラスなだけに勝機は高まるはずだ。
混戦を極めるセ・リーグ。どこが抜け出す力を持っているのだろうか。
阪神OBの中田良弘氏は「今年はどこの球団にも『これだ!』という決め手がない。連勝したとか思ったら、同じくらい連敗する。それがどのチームにも共通している。こんなシーズンは珍しいと思うよ。ただ、中日が広島相手に3連勝したのは間違いなくセ・リーグを面白くした」と解説した。
続けて「これは今年に限ったことではないんだけど、やっぱり先制点を奪ったチームが有利に働くと思う。分業制が進んで、救援投手陣の高速化も進んでいるから、リードを奪っているチームが勝利に近い位置にいることは間違いない。どこにも決め手がないような今季だからこそ、連敗をいかに短くできるか。そこも大きなカギになってくるんじゃないかと思う」と分析した。
球宴までの4カードを終えると、各チームがおおよそ50試合近くの残り試合となる。1試合の重みがペナント終盤と比較して、まだ軽い段階と呼べるこの時期に苦手を作らず、好相性の球団に対してはいいイメージを維持できる結果を残すことが、秋口をにらめば大切になってくる。
東北で50mm/h超の非常に激しい雨 土砂災害や低地の浸水などに警戒
今日9日(火)は東北から日本海に伸びる梅雨前線の周辺で雨雲が発達しています。東北では1時間に50mmを超える非常に激しい雨を観測した所があり、土砂災害や道路冠水、低い土地の浸水などに警戒が必要です。
東北の各地に土砂災害警戒情報
梅雨前線に伴う雨雲は東北から北陸、山陰に広がっています。
特に梅雨前線の上の低気圧が進んできている影響で東北で雨雲が発達していて、8時50分までの1時間には山形県最上町・向町で60.5mmの非常に激しい雨を観測しました。この地点の1時間雨量としては1976年の統計開始以来、1位の記録です。
東北では土砂災害の危険度が高まっている地域があり、9時00分の時点で山形県、宮城県、秋田県、岩手県の一部に土砂災害警戒情報が発表中です。
午後にかけて大雨災害に厳重な警戒を
午後は低気圧が東北地方を通過するため、今は雨が小康状態となっている秋田県や岩手県などで再び雨が強まる見込みです。
局地的には1時間に50mmを超えるような非常に激しい雨が降り、土砂災害や道路冠水、低い土地の浸水、河川の増水などのおそれがあります。現時点で避難情報が発表されている地域は引き続き安全な場所で過ごすようにしてください。また、新たに避難情報が発表された場合は、速やかに避難が出来るよう、準備をしておく必要があります。
梅雨前線がやや南下するため、山陰から北陸にかけても雨の強まる可能性があります。今夜にかけて強い雨に注意が必要です。
9日の東京株式市場で、日経平均株価(225種)は一時、取引時間中の史上最高値(4万1112円24銭)を更新した。更新は3営業日連続となる。前日終値から400円超上昇し、4万1200円前後で推移している。
イランのペゼシュキアン次期大統領は8日、「イランは常に、正当性を欠いたシオニスト体制(イスラエル)への人々の抵抗を支援してきた」と述べ、イスラム原理主義組織ハマスやレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラと交戦するイスラエルを批判した。
ヒズボラを率いるナスララ師へのメッセージの中で述べた。国際協調を重視する改革派のペゼシュキアン氏の政権でも、パレスチナの後ろ盾としてイスラエルを敵視するイランの政策に変化がないことを示した。
ペゼシュキアン氏は5日に行われたイラン大統領選の決選投票で、保守強硬派の候補を破り当選。8日にはロシアのプーチン大統領やトルコのエルドアン大統領と電話で会談した。
米国務省の報道担当者はペゼシュキアン氏の当選について、「イランの行動に対する懸念は変わらない」などと冷ややかに受け止めている。
兵庫県の斎藤元彦知事がパワハラなどの疑惑を内部告発された問題で、内部告発した後、停職の懲戒処分を受けた前県西播磨県民局長の男性職員(60)が死亡したことが県関係者らへの取材でわかった。遺書が見つかっており、自殺とみられる。男性職員は今月19日、疑惑の真偽を調べる県議会調査特別委員会(百条委員会)に証人として出頭する予定だった。
県関係者らによると、男性職員は7日午前、百条委での証言に先立ち、内部告発の文書を県議会事務局にメールで送信。その後、行方がわからなくなり、親族が県警に届け出たが、同日夜、同県姫路市内で亡くなっているのが見つかったという。
男性職員は3月、机をたたいて職員に激怒したパワハラ行為など、斎藤知事に関する7件の疑惑を記した文書を一部県議や報道機関に配布。県は5月、「核心的な部分が事実でない」とする内部調査の結果を公表し、男性職員を停職3か月の懲戒処分とした。
しかし、内部調査に協力した弁護士が、文書で知事のパーティー券購入に関与したと指摘された団体の顧問弁護士だったことが判明。県議会は6月、再調査が必要だとして、関係者の出頭・証言を命じる強い調査権限を持つ百条委を設置した。
県関係者らによると、男性職員は証言には前向きだったが、公用パソコンで作成した私的な文書などの提出を百条委に求められる可能性が強まり、百条委側に「プライバシーに配慮してほしい」と要請していたという。
斎藤知事は8日、県庁で記者団に対し、「色んな仕事を一緒にさせていただいたので大変残念だ」と述べ、「今の状況を招いていることを県民におわび申し上げる」と陳謝した。
百条委委員長の奥谷謙一県議は「痛恨の極みだ。百条委が設置されてから大きな重圧がかかっていたかもしれない」と語り、「今後も最大限努力して真相解明にあたる」と話した。
時に怒りをまき散らす阪神・岡田彰布監督(66)の発言を巡って、「パワハラではないか」という声がSNS上で散見される。
阪神、中日などでプレーした評論家の田尾安志氏は、自身のYouTubeチャンネルで「言ってはいけない言葉」と苦言を呈すると、横浜、日本ハムOBで、04年アテネ五輪の「長嶋ジャパン」で三塁コーチを務めた高木豊氏も自身のチャンネルで、「藤本がイップスになる」とクギを刺した。
もっとも、現時点で「アンチ岡田」はあくまで少数派。むしろ、「岡田擁護」の声の方が大きいのも確かだ。いったいなぜか。【前編】から続く。
◇ ◇ ◇
阪神、南海OBの江本孟紀氏は自身のYouTubeチャンネルで、巷の「岡田批判」に対してこう反論した。
「プロとして判断力をレベルアップするには、コーチのレベルも上げなくてはいけない」
「プロがやっているミスに対して、プロがきちっと責任を伝えることは必要だと思う」
「今どき、みんなかばい合って選手やコーチのミスをかばって、外づらをいい顔するという風潮の中で、唯一思ったことを言える監督だなと」
江本氏は評論家を務めるサンスポ(7日付)でも、球団歴代最多勝利を達成した岡田監督に「『監督らしい監督』という表現がピッタリ。これは、大監督・野村克也さんに通じる」と称賛した。
「実際、SNSのコメントを見ると、『甘いことを言っていたら人は育たない』『優しさも必要だが、厳しさも必要』『コーチもプロなのだから、判断力を求められて当然』などと、岡田監督を支持する声が少なくない。歴代勝利数は名将の域に入り、阪神監督としての実績はピカイチ。自ら日本一の阪神ファンを公言するなど、チーム愛もある。甲子園は連日の満員御礼で、1試合平均の観客動員数は12球団断然トップの4万1788人と、岡田野球に対する期待はしぼんでいない。一般社会で上司の立場にある中高年世代が、是々非々でチーム強化を進める岡田監督を支持しているのではないか」(放送関係者)
岡田批判が少ないのは、球団OBや在阪マスコミがおとなしいことも無関係ではない。阪神の監督にとって球団OBや在阪マスコミは、敵にも味方にもなる厄介な存在。彼らの「雑音」に足を引っ張られた監督は枚挙にいとまがない。
「岡田監督はOBの支持率が高い」と言うのは、さる中堅OBだ。
「生え抜きのスター選手だった岡田監督は、1985年日本一達成時の監督である吉田義男さんが後ろ盾になっている。『吉田派』はOB会の最大派閥であり、岡田監督が任期満了で退任した暁には、川藤幸三OB会長の後任としてプッシュしたい意向もある。OBは地元マスコミを中心に評論活動をしており、それこそ金本、矢野監督時代は2人が『外様』だったこともあって、低迷時は采配や選手起用に対して批判を繰り返した。でも、生え抜きの岡田監督に対しては、応援しよう、温かい目で見守ろう、というムードがある。在阪マスコミも、阪神が下位に低迷していればまだしも、岡田批判はほぼ皆無です。岡田監督が昨年から何度か取材拒否をしていることもあって、かなり気を使っているそうです」
7日は、DeNAにサヨナラ勝ちし、貯金2とした。岡田監督は今年、2年契約の最終年。今は擁護の声が多いものの、勝率5割を割って優勝争いから脱落するようなら一転、アンチの声が広がるかも……。
◇ ◇ ◇
岡田監督にも当然、焦りが募っているようだ。盟友である掛布雅之氏がズバリ指摘した岡田監督の「不可解な言動」とは……。
J1札幌は9日、ガーナ人MFフランシス・カン(26)を完全移籍で獲得したと発表した。背番号は70に決まった。
今季はポルトガル2部のマリティモでプレーし、29試合に出場している。精度の高い左足を武器とし、クラブは両ウィングバックやシャドーでの起用を構想に入れている。メディカルチェックも済ませ、選手登録の準備を進めており、最短で13日のホーム・神戸戦から試合出場が可能となる。
この日から札幌・宮の沢での練習に参加したカンは「北海道コンサドーレ札幌の一員になれる事に感謝しています。今シーズンの目標を達成する為、最善を尽くす事をお約束します。素晴らしいサポーターと共に戦い、共に勝利を目指しましょう」とコメントした。
(8日、第106回全国高校野球選手権宮崎大会1回戦 都城泉ケ丘11―12宮崎大宮)
都城泉ケ丘―宮崎大宮は、九回まで1~2点差を追いつき追いつかれる展開。6―6で今大会初の延長タイブレークに突入した。延長十回、都城泉ケ丘が5点を入れ突き放したその裏に宮崎大宮が6点を返して試合を決めた。
負けた都城泉ケ丘は、春までに3年生の部員がやめて1、2年生だけのチームで挑んだ。逆転されても励まし合ってピンチを乗り切り、3年生主体の宮崎大宮に食らいついた。
岩元一輝主将(2年)は「新チームになってこれまで守備で自滅していくことが多く、締まった試合が出来ていなかったが、今日は逆転また逆転で楽しかった」。春以降、守備の基礎練習に力を入れてきたチームの成長を実感できたという。
5点差を覆した宮崎大宮の気迫に、「夏(の大会)はどんなに点差が開いても分からない。絶対に相手に気持ちで負けない」ことを学んだ。「来年は甲子園に行くことを目標にまた一から頑張っていく」と誓った。
日本最大の競走馬のセリであるセレクトセール2024(主催・一般社団法人日本競走馬協会)は、北海道苫小牧市のノーザンホースパークで2日目を迎えた。7月9日は今年生まれた当歳馬のセールで、午前9時30分にスタートした。
上場番号312番の「チャイマックスの2024」(牡、父エフフォーリア)は7800万円で落札された。21年JRA賞年度代表馬、最優秀3歳牡馬である父の初年度産駒。母系には01年の米G1ハリウッドスターレットS、同デルマーデビュタントSなどを制したハビブティがいる。購買者は大野照旺氏。
落札した大野照旺オーナーの代理人「上村(洋行)先生にお任せしています。エフフォーリア産駒は欲しかったです。予算の範囲内で買うことができました」
MFフランシス・カンを獲得
J1最下位に沈む北海道コンサドーレ札幌は7月9日、ガーナ人MFフランシス・カンを完全移籍で獲得したことを発表した。背番号は70番になるという。
すでにペトロヴィッチ監督の今季シーズン終了までの続投を発表している札幌だが、2勝5分15敗で最下位と苦しい状況が続く。
そのなかで7月9日、ポルトガルやサウジアラビアでプレーしてきた26歳のガーナ人MFカンの獲得を発表。クラブを通じ、「北海道コンサドーレ札幌の一員になれる事に感謝しています。今シーズンの目標を達成する為、最善を尽くす事をお約束します。素晴らしいサポーターと共に戦い、共に勝利を目指しましょう!」とコメントしている。
数年来、リーグタイトルをほぼ二分してきた横浜F・マリノスと川崎フロンターレが揃って下位に低迷している。22試合を終えて、13位の横浜は7勝5分10敗で勝点26、15位の川崎は5勝9分8敗で勝点24だが、得失点差を見ても横浜が-4、川崎は-1となっており、その数字的にも妥当な順位と言える。
両チームが低迷する理由には、共通点とそれぞれ異なる要因がミックスしているように思う。まず前者を探ると、リーグ全体の傾向として、ボールを保持することがゲームの主導権を握ることと必ずしもリンクしなくなってきている。
その一つはボールを動かしながら、ニアゾーンやポケットを取っていく攻撃に対するローブロックの守備がかなり整理されて、ポゼッションから相手の守備を崩して得点することが、J1ではますます難しくなってきている。
それでも相手を押し込んで得点を奪うには、コンビネーションで崩し切るのか、個人で打開するのかという選択肢になってくるが、横浜はそこをエウベルやヤン・マテウスの個の打開力、川崎はワンタッチプレーなどを含めたピンポイントよりのプレーに頼る傾向はある。このあたりも主力の海外移籍など、タレント的な問題と決して無関係ではないが、周囲の守備面の整備を攻撃のアップデートが上回れていないことも関係している。
そしてもう1つは、ハイラインをベースとする2チームにとって、ヴィッセル神戸やFC町田ゼルビア、アビスパ福岡などロングボールを意欲的に使うチームが増加していることも、ますますポゼッションの難易度を上げている。
ポゼッションで崩し切るチームにとって、ボールを失った直後にハイプレスをかけて、即時奪回する守備がセットになっていた。しかし、ロングボールを多用するチームも相手のハイプレスを外すためのビルドアップは習得してきている。
ロングボールにも大きく2つの種類がある。蹴るロングボールと蹴らされるロングボールだ。意図して有利なFWに当てて、ボールをキープできたらポゼッションの一種である。しかも、下がりながら対応する相手の守備が一瞬、間延びするので、そこでFWが落としたボールを2列目の選手が前向きに受けることができれば、カウンターに似た状況を引き起こすことができる。
横浜や川崎と同じく、ポゼッションをベースとするガンバ大阪も共通する課題に向き合っているが、ロングボールを蹴られた時のリトリート、そしてローブロックに切り替えての守備が整理されており、そうした形から失点するリスクは少ない。
またポゼッションから神戸や町田のように、ロングボールを使うことはほとんど無いが、カウンターが可能なシーンでは宇佐美貴史やウェルトンにシンプルな縦パスを通すなど、今、最も速攻と遅攻の整理ができているチームだ。
横浜は従来のポゼッションをベースにしながらも、縦に早く付けて、直線的にゴールを目ざすオプションをケビン・マスカット前監督の時から徐々に取り入れていたが、ハリー・キューウェル監督が就任し、4-3-3で主導権を握るスタイルを再構築する必要に迫られたことで、ソフトランディングの機会を失ってしまったところがある。
一方の川崎も、前線のタレントのチョイスを含めて、縦に速い攻撃を少しずつ取り入れているが、攻撃時間が短くなることとのバランスの整理ができているとは言い難い。特に守備のフィルターを橘田健人の運動量に頼りすぎているのは問題だろう。
Jリーグの潮流と戦術的な変化が、中盤支配型の戦い方やポゼッションから崩し切るスタイルをやりにくくしているのは間違いないが、それに加えて川崎は今季のリーグ開幕前に戦ったACLラウンド16のホーム&アウェーの合間に、神戸との富士フィルム・スーパーカップが入るという異常な日程の事情で、オフの短縮を強いられ、最も時間が取れるキャンプ期間も短くなってしまった。
横浜もACLファイナルまで勝ち進んだことにより、その都度、前後のリーグ戦がイレギュラーになり、選手の疲労はもちろん、移動を挟んだ中2日、3日で試合をこなさなければならない状況が続いた。昨年アジア王者になった浦和レッズもそうだが、ACLの秋春制へのシーズン移行がもたらした影響は小さくない。
ただ、レギュレーションの不利は1つの要因に過ぎないだろう。やはり横浜も川崎も、ここからベースを変えることなく戦力的なメンテナス、戦術的なアレンジをしてシーズンを乗り切り、来季の浮上を図っていくのか。それとも監督人事を含めて、早めに舵を切るのか。
サガン鳥栖や京都サンガF.C.、湘南ベルマーレなど、リーグ後半戦になって下位チームも勝点を伸ばしてきており、残留争いが2018年のような大混戦になる可能性も出てきているなかで、近年、常にタイトルを争ってきた神奈川の二大クラブが決断を迫られているのは間違いない。
※一部勝手にコピペ&割愛いたしました🙇💦
※また、敬称を省略させていただきました🙇💦💦