◆米大リーグ ナショナルズ0―6カージナルス(8日、米ワシントンDC=ナショナルズパーク)

 カージナルスのラーズ・ヌートバー外野手(26)が8日(日本時間9日)、敵地・ナショナルズ戦に「7番・右翼」でフル出場してメジャーに復帰し、いきなり安打を放つなど4打数1安打だった。カージナルスは先発の元巨人・マイコラスが7回途中6安打無失点に抑える快投を見せて、快勝した。

 23年3月のWBCでは侍ジャパンの一員として活躍し、世界一奪取に大きく貢献したヌートバー。今季は開幕前にろっ骨を骨折して出遅れると、5月29日(同30日)の敵地・レッズ戦では左脇腹を痛めて途中交代し、そのまま負傷者リスト(IL)に入って再び離脱した。6月28日(同29日)に約1か月ぶりにマイナーで実戦復帰。同29日(同30日)、7月5日(同6日)に本塁打を放つなど、マイナーでは7試合に出場して2本塁打、3打点、打率2割6分1厘の成績を残してメジャーに戻ってきた。

 「7番・右翼」で、5月29日(同30日)以来40日ぶりにスタメン入りした。2回2死走者なしの1打席目は、先発左腕・パーカーの前に3球で空振り三振。2点をリードした4回2死走者なしの2打席目では初球の甘いスライダーをはじき返して中前安打を放ち復帰後初安打をマークした。6回2死一、二塁のチャンスでは、二直。8回2死二塁の4打席目は、救援右腕・バーンズの前に3球で空振り三振に倒れた。

 ヌートバーはIL入り前までで今季40試合目の出場し、145打数34安打の打率2割3分4厘、5本塁打、19打点となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

米大リーグは8日、各地で行われ、大谷の所属するドジャースや鈴木のカブス、吉田のレッドソックスは試合がなかった。

 ドジャースは9日(日本時間10日)からいずれも敵地でフィリーズ、タイガースとオールスター戦(16日・アーリントン)前最後の6連戦に臨む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

THE ANSWER編集部カメラマン「夏の高校野球神奈川大会フォトコラム」

第106回全国高校野球選手権の神奈川大会は、7日から熱戦を展開中。「THE ANSWER」では、168チームが参加するこの大会にカメラマンが密着し、フォトコラムを連日掲載していく。第2回で取り上げるのは、横浜翠陵の女子ノッカーだ。8日にサーティーフォー保土ヶ谷で行われた1回戦で、横浜翠陵は湘南学園を7-1で下し2回戦進出。試合前のグラウンドでノックバットを握ったのは、帽子から長い髪の毛をなびかせた女子マネジャーだった。(写真・文=THE ANSWER編集部・中戸川 知世)

時折笑顔を見せながら勢いのある打球を飛ばした。試合前の7分間ノック、ボールを渡す山本純白マネジャー(3年)とハイタッチをしてバッターボックスに入ったのもまた、女子マネジャーの高柳依奈さん(3年)だった。「ファースト!」。守備位置を叫びながら左へ右へ、内外野へ白球を飛ばす。捕手の前に球を転がしたり、投げたりと、慣れた動作でスムーズにノッカーを務めた。

試合前のグラウンドに女子部員が2人。男子の野太い声の中で少し高い声が響いた。試合前、最後の感覚を確かめる7分ノック。女子によるノックはまだまだ珍しい光景だ。大事な場面でバットを振る姿に私も「部員全員が高柳さんを信じているんだ」と感じ、女子だからできないわけじゃないとマネジャーの新たな可能性を体感した。

 


 

ノッカーを務めるようになったのは「同級生13人でグラウンドに立ちたい」という高柳さんの思いからだった。

3年生は選手が11人、マネジャーが2人。しかし記録員としてベンチに入れるのは1人だけだ。そこで野球未経験の高柳さんが、ノッカーとしてグラウンドに立とうと決意した。取り組み始めた2年秋はバットにボールが当たらなかったが、慶大でもプレーした父・博文さんに「まわりの選手は10年プレーしてきた。10倍練習しなさい」とアドバイスを受け、手が空けばトスを上げ、家ではバットを振った。

時間があれば練習に励み、迎えた夏の1回戦。最初の内野への打球がうまく飛ばなかった。すると後ろから「おい、大丈夫かノッカー!」と仲間のゲキが飛んだ。愛ある言葉を受けた高柳さんは「ちゃんとやらないといけないなと気が引き締まりました」と、見事に7分間の大役をこなしてみせた。

試合後に、選手と同じグラウンドに立って何を感じたのか聞くと「素直に立てて嬉しい、次の機会をくれたみんなに感謝」と笑顔をこぼし、次戦へ気持ちを高めていた。

やると決めたことはやり抜くという高柳さんの姿には、同じ女性の私も「挑戦するという気持ちを忘れないようにしたい」と熱い思いが込み上げてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨季まで3年連続2桁勝利をマークしたが、今季は自己ワーストに並ぶ8連敗と絶不調の髙橋。6月24日に登録抹消となった

 

 

交流戦直前に電撃休養した松井稼頭央監督から引き継ぎ、渡辺久信GM兼監督代行が指揮を執る埼玉西武ライオンズ。異常なまでの投手偏重編成により、12球団ワーストの得点力で2年連続交流戦最下位に沈むなど、球団史に残る泥沼状態。どうしたらこの暗黒期を抜け出せるのか?

 

■もはや社会実験。混迷西武の問題点

交流戦直前に渡辺久信GM兼監督代行が指揮を執り始めたが、2年連続の交流戦最下位に沈んだ埼玉西武ライオンズ。一時、勝率が3割を切り、シーズン100敗も現実味を帯びてきた。

「開幕早々、山川穂高(ソフトバンク)に2打席連続満塁弾を浴び、チームもファンも意気消沈したことが悪い流れの要因のひとつだと思います。しかし、野手の選手層が厳しいのは開幕前からわかっていたこと。監督を代えて解決できるものではないでしょう」

こう述べるのは本誌おなじみの野球評論家、お股ニキ氏だ。開幕前には、昨季2桁勝利の髙橋光成、今井達也、平良海馬、昨季9勝の隅田知一郎らがそろう陣容が「投手王国」と評価され、Aクラス争いを予想する解説者も多かったが、お股ニキ氏は「これだけ投手に偏重した編成はもはや社会実験。むしろ、この投手陣を生かして問題山積みの野手陣の補強をしたほうがいい」と警鐘を鳴らしていた。

「現役ドラフトでは長打もある愛斗(現ロッテ)を放出し、投手の中村祐太を獲得。山川のFA移籍による人的補償でも、ソフトバンクから若手有望株の野手をいくらでも選べたはずなのに甲斐野央を指名。当初噂された和田毅にせよ、投手偏重の姿勢だったのは明らかです」

その投手偏重ぶりは、移籍劇だけに限らないという。

「実力以上に高額な年俸をもらう選手がいるなど、選手の評価に違和感があります。"山賊打線"と呼ばれた強力野手陣でリーグ連覇したのはわずか5年前。いったい球団内でどのような方針転換があったのか。その意味で、問題は選手や監督ではなく、過去の成功体験から編成に慢心や偏りがあったことではないでしょうか」

 

 


11年ぶりの現場復帰となった渡辺GM兼監督代行。2008年には日本一に導く手腕を発揮したが、低迷にあえぐチームを立て直せるか

 

投手偏重と連動し、貧打も問題となっている。得点数(160)は12球団最少で、最多のソフトバンク(316)とは150点差以上。交流戦のチーム打率は.171で、スタメン9人で今季の本塁打が1本だけ、という打線の日もあったほどだ。

「主力野手を放出し続け、栗山巧と中村剛也の40歳コンビがいまだにクリーンナップを打っています。リーグ連覇を知る中堅の源田壮亮、外崎修汰も本調子ではありません。

そもそも源田も外崎も守備が魅力の選手であって、山賊打線ではスパイス的な役目でした。打線の主軸を務めるタイプではなく、共に30代になって守備の動きも全盛期より下降気味。センターライン以外の守備が壊滅的なのも失点増の要因です」

その打線のテコ入れのため、若林楽人とのトレードで巨人から松原聖弥を獲得。早速スタメンに名を連ねている。

「松原は2桁本塁打を打った経験もあり、横振りでスパーンととらえた打球はしっかり飛ぶ。西武の好みと合致しています。

若林の放出を嘆くファンも多いですが、右打ちの外野手は、最近4番を打つ岸潤一郎、22歳の長谷川信哉、支配下登録されたばかりの奥村光一らがいて、若林は優先度が低かった。環境を変えてリスタートする意味でも、いいトレードだったと思います」 

 

 


巨人からトレードで加入した松原。早速、新天地で1番ライトでスタメン出場を重ねている

 

■過去の事例から学ぶ低迷球団の再建策

どん底からの脱却のため、お股ニキ氏はもっと思い切った交渉カードを使ってトレードすべき、と提言する。

「例えば、ポスティング移籍でのMLB挑戦の意思を表明している髙橋と、野手の若手有望株をトレードする案があってもいい。日本の感覚では難しいかもしれませんが、MLBでは当たり前の交渉術です」

そのほか、ドラフト戦略の見直しなど、長期的な視点でのチーム改革も不可欠だろう。

「秋山翔吾(現広島)、森友哉(現オリックス)、山川、外崎らを立て続けに獲得した2010~14年のドラフト戦略は見事でしたが、それ以降は育成方針において、投手も野手もパワーばかりを重視するバランスの悪さが目立ちます。

力強いフルスイングも大事ですが、私が提唱するような配球や技術を駆使する投手が増えた今のプロ野球では、落ちるボールを投げられたらなかなか対応できません」

ドラフトや育成方針の見直しは、一朝一夕にうまくいくことではない。そこで過去に低迷、暗黒期を経験した球団を参考に再建案を考えていきたい。

お股ニキ氏がまず挙げたのは02年の阪神。それまでの7年間で最下位6度と苦しんでいた球団は、星野仙一監督が就任するや、一気に機運が変化。03年には18年ぶりのリーグ優勝を飾った。

「星野さんは監督としての手腕以上に、片岡篤史、下柳剛、伊良部秀輝、金本知憲、ジョージ・アリアスらを一挙に獲得したGM的手腕こそ真骨頂。阪神が人気球団で資金が充実していた点も大きいですが、お金をかけるべきポイントとタイミングを見逃さない決断力も重要だとわかります」

GMの存在による再生といえば、1990年代のダイエー(現ソフトバンク)も外せない。南海時代から15年もBクラスが続き、93年に"球界の寝業師"根本陸夫を招聘してから徐々に流れが変わっていった。

「根本さんは自ら監督を2年務め、その後はGM的立場に専念。王貞治監督を招聘するとともに、ドラフトでは小久保裕紀、城島健司、斉藤和巳、井口忠仁、松中信彦ら、後にチームの顔になる選手を次々に獲得していきました」

だが、それだけ改革しても連続Bクラスは97年まで続き、優勝できたのは王監督が就任してから5年目。荒療治をしても、そのくらいの期間を覚悟する必要があるのだ。

「近年では、2017年に96敗を喫し、4年後の21年に日本一になったヤクルト。6年連続Bクラスから一転、リーグ3連覇球団へと飛躍したオリックスがそうですね。ヤクルトは小川淳司GM、オリックスは福良淳一GMの下、的確なドラフト戦略と外国人補強で立て直しました」

■もしも身売りを検討するなら?

ほかにも、優勝という結果こそ実現できていないが、球団改革に成功した事例がある。ベイスターズだ。

11年オフにDeNAが球団買収をする以前、親会社がTBSだった10年間(02~11年)は最下位8度という壮絶さで、ファンですら「暗黒期」と語るほど。しかし、DeNAに代わると、最初の4年間こそBクラスが続いたが、その後はAクラスの常連へと様変わりした。

「DeNAの球団経営には野球への情熱を感じます。もはや、親会社からの出向サラリーマン組が幅を利かす時代ではなく、フロントこそ、野球への本気度が必要なんです」

DeNAは野球の成績だけでなく、営業利益も改善しているのがポイントだ。万年赤字続きだったが、経営を開始して5年で黒字化。観客動員数も5年で約80%増となるなど、その後も順調に伸びている。

一方、西武の今季公式戦入場者数は12球団ワーストで1試合平均2万1100人。成績不振も相まって、「球団売却構想」がメディアで取り沙汰されたのは一度や二度ではない。お節介ながら、もし身売りがあるのならば、どの企業がいいのか?

「ライオンズの文化を尊重してくれる企業で、スポーツに理解があり、積極的な姿勢を考えると......サイバーエージェントはどうでしょうか。ABEMAを活用した情報拡散力も期待できそうです」

最近では、J1昇格1年目ながら首位を争うFC町田ゼルビアの親会社としても注目を集めている。MLB中継やサッカーW杯中継でおなじみのABEMAを抱えるだけに、スポーツへの理解度は高い。

「親会社を代えるのはあくまでも仮定の話ですが、それくらいフロントを刷新する必要がある。今のフロント陣も改革しようとしているのはわかりますが、かつての根本さんや星野さんのような選手獲得術はサラリーマンにはなかなか難しいものです」

選手獲得以外でも、球団の姿勢はコーチ人事を見ればわかるという。

「少し癖はあるでしょうが、優れた打撃理論やコーチング能力のありそうな松中さん、中村紀洋さんらを招聘することで打撃力向上を狙う。そのくらい抜本的な改革をすれば変わるのでは」

かつて"パ・リーグの盟主"とも称された西武は令和の時代にどう変革を遂げるのか。球団創設50周年の28年に日本一を目指しているというが、果たして......。

 

 


40歳の大ベテランながら、今季もクリーンナップを任されている中村。ここまでチームトップの7本塁打を記録している

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時に怒りをまき散らす阪神・岡田彰布監督(66)の発言を巡って、「パワハラではないか」という声がSNS上で散見される。

阪神、中日などでプレーした評論家の田尾安志氏は、自身のYouTubeチャンネルで「言ってはいけない言葉」と苦言を呈すると、横浜、日本ハムOBで、04年アテネ五輪の「長嶋ジャパン」で三塁コーチを務めた高木豊氏も自身のチャンネルで、「藤本がイップスになる」とクギを刺した。

もっとも、現時点で「アンチ岡田」はあくまで少数派。むしろ、「岡田擁護」の声の方が大きいのも確かだ。いったいなぜか。【前編】から続く。

◇ ◇ ◇

阪神、南海OBの江本孟紀氏は自身のYouTubeチャンネルで、巷の「岡田批判」に対してこう反論した。

「プロとして判断力をレベルアップするには、コーチのレベルも上げなくてはいけない」

「プロがやっているミスに対して、プロがきちっと責任を伝えることは必要だと思う」

「今どき、みんなかばい合って選手やコーチのミスをかばって、外づらをいい顔するという風潮の中で、唯一思ったことを言える監督だなと」

江本氏は評論家を務めるサンスポ(7日付)でも、球団歴代最多勝利を達成した岡田監督に「『監督らしい監督』という表現がピッタリ。これは、大監督・野村克也さんに通じる」と称賛した。

「実際、SNSのコメントを見ると、『甘いことを言っていたら人は育たない』『優しさも必要だが、厳しさも必要』『コーチもプロなのだから、判断力を求められて当然』などと、岡田監督を支持する声が少なくない。歴代勝利数は名将の域に入り、阪神監督としての実績はピカイチ。自ら日本一の阪神ファンを公言するなど、チーム愛もある。甲子園は連日の満員御礼で、1試合平均の観客動員数は12球団断然トップの4万1788人と、岡田野球に対する期待はしぼんでいない。一般社会で上司の立場にある中高年世代が、是々非々でチーム強化を進める岡田監督を支持しているのではないか」(放送関係者)

岡田批判が少ないのは、球団OBや在阪マスコミがおとなしいことも無関係ではない。阪神の監督にとって球団OBや在阪マスコミは、敵にも味方にもなる厄介な存在。彼らの「雑音」に足を引っ張られた監督は枚挙にいとまがない。

「岡田監督はOBの支持率が高い」と言うのは、さる中堅OBだ。

「生え抜きのスター選手だった岡田監督は、1985年日本一達成時の監督である吉田義男さんが後ろ盾になっている。『吉田派』はOB会の最大派閥であり、岡田監督が任期満了で退任した暁には、川藤幸三OB会長の後任としてプッシュしたい意向もある。OBは地元マスコミを中心に評論活動をしており、それこそ金本、矢野監督時代は2人が『外様』だったこともあって、低迷時は采配や選手起用に対して批判を繰り返した。でも、生え抜きの岡田監督に対しては、応援しよう、温かい目で見守ろう、というムードがある。在阪マスコミも、阪神が下位に低迷していればまだしも、岡田批判はほぼ皆無です。岡田監督が昨年から何度か取材拒否をしていることもあって、かなり気を使っているそうです」

7日は、DeNAにサヨナラ勝ちし、貯金2とした。岡田監督は今年、2年契約の最終年。今は擁護の声が多いものの、勝率5割を割って優勝争いから脱落するようなら一転、アンチの声が広がるかも……。

◇ ◇ ◇

岡田監督にも当然、焦りが募っているようだ。盟友である掛布雅之氏がズバリ指摘した岡田監督の「不可解な言動」とは……。

 

 

 

 

 

 

 

 

いったい、いつになったら勝てるのか。

7日、西武がロッテに敗戦。前半戦最後の直接対決も敗れ、これでロッテ戦の開幕からの連敗は「11」に。ペナントレースは折り返しを過ぎているというのに、まだひとつも勝てないのだ。

貧打の西武が、この日は9失点と投手陣まで崩れた。4点を追う五回に2点を返したが、直後に2番手の菅井(21)が2者連続本塁打を浴び、八回には豆田(21)が3点を失った。

特定チームに対する連敗がこうも長く続くと、苦手意識はなかなか拭えない。

ちなみに同一カードの開幕からの連敗記録は1965年のサンケイ(現ヤクルト)の対中日戦13連敗。不名誉なプロ野球新記録まで“マジック3”となった。

「やるべきことができていないので、こういう結果になっているように思う」とは試合後の渡辺GM兼監督代行だ。

◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆第106回全国高校野球選手権茨城大会▽1回戦 取手二3―1水海道一(8日・JCOM土浦)

 茨城では、1984年夏の甲子園決勝で桑田真澄、清原和博の“KKコンビ”を擁するPL学園を倒し、全国制覇を成し遂げた取手二は、日本一から40周年の夏、まず1勝。再び甲子園を目指す古豪の現在地を、浜木俊介記者が「見た」。

 * * * *

 取手二の登録メンバーの人数を見て、少なからずショックを受けた。20人の上限には及ばず、15人しかいなかった。

 昨年は初戦負け。部員が少なければ、野球の質に影響するのではないか? それは無用の心配だった。守りは球際に強く、犠牲バントは一発で決める。40年前の甲子園Vメンバーだった下田和彦監督(57)は「ノックとバント練習ばかりやって来ました」。水海道一に3―1。したたかな野球で守り勝った。

 指揮官の言葉に、プライドがにじむ。「『人数の割には強い』と言われてはいました。でも、それではダメ」。21年に前監督が定年を迎える際、自ら手を挙げて監督の座に就いた“甲子園V戦士”の志は高い。

 部員12人で臨んだ昨秋は、初戦の試合中にけが人が続出し、まさかの没収試合となった。悩みは人数不足。春の新入部員は3人だった。優勝メンバーの一人である山崎昌弘コーチ(58)は「もう、取手二という名前だけでは通用しません。近隣の公立でも、大会で2勝、3勝と挙げる学校が選ばれています」。夏2勝は19年が最後。今大会は目標を8強に定める。

 来年、学校は創立100周年を迎える。下田監督は「T2V2プロジェクト」という明確な目標を掲げた。「T2」は取手二、「V2」は2度目の甲子園優勝を意味する。「V2は大げさですが、甲子園を目指したい。まず、秋の県大会でのベスト8。21世紀枠に選ばれる可能性が出てきますから」。鮮やかなブルーに「取手二高」の4文字。甲子園ファンの心に深く刻まれたユニホームの躍動に、チャレンジの本気度を感じた。(浜木 俊介)

 ◆取手二の84年夏の甲子園 名将・木内幸男監督に率いられ快進撃。全5試合に「3番・左翼」で先発した当時3年の下田監督は22打数11安打で、この大会で最多の7打点をマークした。箕島との初戦(2回戦)で、0―3の8回に5点を挙げて逆転勝ちして勢いに乗り、決勝へ。当時2年の桑田、清原を擁するPL学園には3点のリードを8、9回に追いつかれたが、延長10回に4点を勝ち越し、激闘にピリオドを打った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本陸上競技連盟は8日、パリ五輪に出場する日本代表選手を追加発表。ワールドアスレチックスの出場資格者の追加により、新たに葛西潤選手(23歳、旭化成)、高島由香選手(36歳、資生堂)ら4人が選出されました。

男子10000mには、オリンピック初出場の葛西選手が選出。今年5月の日本選手権では日本歴代4位の27分17秒46の自己ベストで優勝を飾りました。

また、女子1500mで4分09秒41の自己記録を持つ後藤夢選手(24歳、ユニクロ)が初選出。女子5000mでは15分18秒76の自己記録を持つ樺沢和佳奈選手(25歳、三井住友海上)が選ばれ、ともに五輪初出場となっています。

一方、女子10000mに内定した高島選手は、去年12月の日本選手権10000メートルで、日本歴代7位の30分57秒26をマーク。5月で36歳となったベテランは、18位に終わったリオ五輪以来、8年ぶりに五輪の舞台へ立ちます。

ここまで総勢55人がパリ五輪に内定。初出場の選手は男子が21人、女子が13人となります。

▽パリ五輪 陸上 日本代表内定選手(★マークは初出場)

【男子】

100m

サニブラウン アブデルハキーム

★坂井 隆一郎

★東田 旺洋

200m

★鵜澤 飛羽

★上山 紘輝

飯塚 翔太

400m

★中島 佑気ジョセフ

★佐藤 風雅

佐藤 拳太郎

10000m

★太田 智樹

★葛西 潤

110mハードル

泉谷 駿介

★村竹 ラシッド

高山 峻野

400mハードル

★豊田 兼

★小川 大輝

★筒江 海斗

3000m障害

三浦 龍司

青木 涼真

走高跳

★赤松 諒一

★真野 友博

走幅跳

橋岡 優輝

やり投

ディーン 元気

20㎞競歩

池田 向希

★濱西 諒

★古賀 友太

男女混合競歩リレー

川野 将虎

★髙橋 和生

マラソン

★小山 直城

★赤崎 暁

大迫 傑

4×100mリレー

★栁田 大輝

桐生 祥秀

4×400mリレー

★吉津 拓歩

川端 魁人

【女子】

1500m

田中 希実

★後藤 夢

5000m

田中 希実

★山本 有真

★樺沢 和佳奈

10000m

★五島 莉乃

★小海 遥

高島 由香

100mハードル

★福部 真子

★田中 佑美

走幅跳

★秦 澄美鈴

三段跳

★森本 麻里子

やり投

北口 榛花

★上田 百寧

★斉藤 真理菜

20㎞競歩

藤井 菜々子

岡田 久美子

★柳井 綾音

男女混合競歩リレー

岡田 久美子

★柳井 綾音

マラソン

★鈴木 優花

一山 麻緒

前田 穂南

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

NPBは8日、オールスターゲームの出場選手を発表しました。今回は既に発表されていたファン投票、選手間投票の結果に加えて、監督選抜の結果が発表されました。セ・リーグのファン投票1位は、三塁手部門で96万9965票を獲得したヤクルトの村上宗隆選手です。セ・リーグで唯一90万票超えを記録し、自身4度目の出場を果たしました。

初選抜の選手は10人。投手部門では阪神の才木浩人投手が、ファン投票1位で選出されました。才木投手はここまでリーグトップの8勝を挙げ、防御率もリーグ2位の1.11をマーク。今季のセ・パ交流戦では登板した3試合で全勝し、優秀賞を獲得していました。

また、捕手部門では同じく初選抜のDeNA・山本祐大選手がファン投票、選手間投票ともに1位で選抜。今季63試合に出場し、打率.296と絶好調です。

球団ごとの選出人数は、最多が広島とDeNAの6人。続いて阪神、ヤクルトから5人、巨人、中日から4人となっていて、全球団からまんべんなく選ばれる結果になりました。

現在30人が選ばれていますが、ファン投票でさらに1選手が選出されるプラスワン投票が行われます。結果は、17日に発表。セ・リーグの昨年のプラスワン投票選出選手はバウアー投手(元DeNA)でした。プラスワン投票の結果をもって、出場全選手が決定します。

▽セ・リーグのオールスター出場選手

()内は所属チームと選抜回数(後ろの数字はけがなどで不出場となった回数)

【投手】

才木浩人(阪神、初)

岩崎優(阪神、4)

マルティネス(中日、3)

戸郷翔征(巨人、4)

桐敷拓馬(阪神、初)

大瀬良大地(広島、3)

栗林良吏(広島、3)

床田寛樹(広島、3)

東克樹(DeNA、3)

森原康平(DeNA、初)

山崎伊織(巨人、初)

吉村貢司郎(ヤクルト、初)

大西広樹(ヤクルト、初)

高橋宏斗(中日、初)

松山晋也(中日、初)

【捕手】

山本祐大(DeNA、初)

坂倉将吾(広島、2)

【一塁手】

岡本和真(巨人、6・1)

【二塁手】

牧秀悟(DeNA、3)

【三塁手】

村上宗隆(ヤクルト、4)

【遊撃手】

長岡秀樹(ヤクルト、3)

【内野手】

中野拓夢(阪神、4)

小園海斗(広島、2)

宮崎敏郎(DeNA、4)

【外野手】

近本光司(阪神、5・1)

細川成也(中日、2)

筒香嘉智(DeNA、6)

サンタナ(ヤクルト、初)

秋山翔吾(広島、7)

丸佳浩(巨人、8・1)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本バスケットボール協会は8日、パリ五輪に臨む5人制バスケの男子代表メンバー12人を発表しました。

富樫勇樹選手、比江島慎選手、八村塁選手、渡邊雄太選手、馬場雄大選手、渡邉飛勇選手、富永啓生選手(3x3 男子日本代表) は東京五輪に続き2大会連続での選出。最年長は33歳の比江島選手、最年少は20歳のジェイコブス晶選手です。

グループBに入る世界ランク26位の日本は、ドイツ(同3位)、フランス(同9位)、最終予選を勝ち抜いたブラジル(12位)と予選を戦います。

今回のパリ五輪代表メンバーの選定にトム・ホーバス ヘッドコーチは「この 2 か月間で約 40 人の選手から 12 名に絞り込むのは本当に難しいプロセスでした。 選手全員が一生懸命に取り組んでくれた事に感謝します」と述べた上で「12 人が決まりこのメンバーでパリ 2024 オリンピックで戦うことを楽しみにしています。 日本での強化試合 4 試合では望んでいた結果は出ませんでしたが、課題も見つかり、 オリンピックまでに修正できると思います。チームの目標である「ベスト 8」を達成して パリでプレーできることをとても楽しみにしています」と五輪への思いについてもコメントしました。

◇パリ五輪代表メンバー 一覧

2 富樫勇樹 PG/167cm/69kg/30歳

4 ジェイコブス晶 SF/203cm/101kg/20歳

5 河村勇輝 PG/172cm75kg/23歳

6 比江島慎 SG/191cm/88kg/33歳

7 テーブス海 PG/188cm/85kg/25歳

8 八村塁 PF/203cm/102kg/26歳

12 渡邊雄太 SF/206cm/97kg/29歳

18 馬場雄大 SF/195cm/90kg/28歳

24 ジョシュ・ホーキンソン C・PF/208cm/112kg/29歳

30 富永啓生 SG/188cm/84kg/23歳

34 渡邉飛勇 C/207cm/106kg/25歳

91 吉井裕鷹 SF/196cm/97kg/26歳

平均=193.7cm/92.2kg/26.4歳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

NPBは8日、オールスターゲームの出場選手を発表しました。今回は既に発表されていたファン投票、選手間投票の結果に加えて、監督選抜の結果が発表されました。

パ・リーグのファン投票1位は、外野手部門で131万4833票を獲得した日本ハムの万波中正選手。万波選手は2023年のオールスターで2戦連続のホームランを放ち、第1戦で敢闘選手賞、第2戦では最優秀選手賞に輝きました。100万票超えの選手は万波選手、田中正義投手、田宮裕涼選手、郡司裕也選手の4人で、全員が日本ハム所属です。

出場回数に注目すると、30選手のうち初選抜が16人と、フレッシュな顔ぶれがそろいます。中でも田宮選手は捕手部門でファン投票、選手間投票ともに1位で選出されました。ここまで65試合に出場し、打率.324を記録しています。

また、外野手で選出されていたソフトバンクの柳田悠岐選手が、けがのため辞退。代わってソフトバンクの周東佑京選手が出場を決めました。周東選手もオールスターは初出場です。

反対に、最多選抜回数は西武の中村剛也選手の10回で両リーグ最多です。

球団ごとの選抜人数は、最多が日本ハムの9人。続いてソフトバンクが7人、ロッテが5人、西武が4人、楽天が3人、オリックスが2人です。

なおファン投票でセ・パ両リーグ1選手ずつを選出されるプラスワン投票の結果は、17日に発表。パ・リーグの昨年のプラスワン投票選出選手は現在ドジャースで活躍する山本由伸投手(元オリックス)でした。プラスワン投票の結果をもって、出場全選手が決定します。

▽パ・リーグのオールスター出場選手

()内は所属チームと選抜回数(後ろの数字はけがなどで不出場となった回数)

【投手】

山崎福也(日本ハム、2)

河野竜生(日本ハム、初)

田中正義(日本ハム、2)

エスピノーザ(オリックス、初)

メルセデス(ロッテ、初)

鈴木昭汰(ロッテ、初)

有原航平(ソフトバンク、3)

大津亮介(ソフトバンク、初)

松本裕樹(ソフトバンク、初)

則本昂大(楽天、6)

藤井聖(楽天、初)

今井達也(西武、2)

【捕手】

田宮裕涼(日本ハム、初)

佐藤都志也(ロッテ、初)

【一塁手】

マルティネス(日本ハム、2)

山川穂高(ソフトバンク、5)

【二塁手】

上川畑大悟(日本ハム、初)

外崎修汰(西武、3)

【三塁手】

郡司裕也(日本ハム、初)

栗原陵矢(ソフトバンク、3)

【遊撃手】

水野達稀(日本ハム、初)

源田壮亮(西武、6)

【内野手】

紅林弘太郎(オリックス、2)

【外野手】

万波中正(日本ハム、2)

近藤健介(ソフトバンク、6・2)

岡大海(ロッテ、初)

周東佑京(ソフトバンク、初)

辰己涼介(楽天、初)

【DH】

中村剛也(西武、10・1)

ポランコ(ロッテ、初)

 

 

 

 

 

 

 

 

子供たちの健やかな心身の育成と社会貢献を目的にした「ファンケル キッズベースボール(FKB)」の講師陣が8日、1月の能登半島地震で被災した富山・氷見市の西條中とアソカ幼稚園を激励訪問した。

 震度5強を記録した氷見市では5000棟超の住宅が損壊し、ライフラインにも甚大な被害が出た。まず西條中を訪れたFKB総監督の前巨人監督・原辰徳さんと同ヘッドコーチ・村田真一さん、元ヤクルトの荒木大輔さん、元横浜(現DeNA)の内川聖一さん、元大洋(同)・久保文雄さんの5人は、体育館に集まった生徒の質問に答えながら励ましの言葉を送り、野球部に軟式ボール10ダースを贈呈した。

 2021年の巨人ドラフト2位・山田龍聖投手、昨年の楽天ドラフト8位・青野拓海内野手は同校の卒業生。田中昊輝主将は「僕は(原さんの母校)東海大相模で野球をすることが夢です。きょうの貴重な経験を生かし、支えてくれる方を喜ばせられるような選手になれるよう頑張ります」と感激の面持ちでお礼を述べた。

 幼稚園ではボール遊びをして交流。元気な園児の姿に終始笑顔だった原さんは「喜んでもらえてよかった。我々も支援し、5年、10年後にはもっといい街になることを願いたいと思います」と寄り添った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7月7日、東京・有明アリーナで行なわれたパリ五輪に向けた強化試合「SoftBank CUP 2024(東京大会)」第2戦で、バスケットボール男子日本代表(FIBAランキング26位)は韓国代表(同50位)と対戦。88-80で勝利し、1点差で惜敗した第1戦の雪辱を果たした。五輪前で国内最後となるゲームを快勝で締めくくっている。

前日には女子代表戦(対ニュージーランド戦)が開催されたが、2日連続でテレビ中継に登場したのが「テレビ朝日バスケSPブースター」の女優・広瀬すずさんだ。矢継ぎ早に感想を求められると、バスケ経験者だけあってプレーヤー目線の熱いコメントが好評を博した。今回観戦した2試合で男女代表が連勝を飾り、ファンの間では「勝利の女神」と謳われている。

圧倒的な美貌とスタイルでも存在感を示した広瀬さんだが、やはりバスケファンの間では今回も“足元チェック”が繰り広げられた。広瀬さんが好んで履いているのが「エアジョーダン(AJ)」シリーズだ。昨年夏のFIBAワールドカップではAJ2、女子ニュージーランド戦でAJ11、そして男子韓国戦ではAJ4を選んでコートに入った。いずれも白と赤を基調としたカラーリングで、どこか日本国旗をイメージさせる。

複数メディアでその事実が報じられると、ネット上での反響はますます拡大した。
「バスケ愛に溢れてる!」
「長めのスカートにハイカットのバッシュ合わせるのイイ」
「ワンピースにバッシュとか流石」
「スニーカー女子かわいいよなあ」
「シンプルにカッコいい」
「チョイスが絶妙」
「ジャパンカラーだし好感しかない」

などなど、好意的な声は枚挙に暇がないほどだ。

広瀬さんはパリ五輪本大会も現地で応援する予定で、テレビ朝日がライブ中継する女子1次リーグの初戦・ドイツ戦(8月1日)に臨む。はたしてパリの地ではどんなバッシュを披露してくれるのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マイナビオールスターゲーム2024」(23日・エスコン、24日・神宮)の監督選抜選手30人が8日、発表され、巨人からは山崎伊織投手(25)、丸佳浩外野手(35)が新たに選出された。また、右太もも裏の筋損傷のためソフトバンク・柳田悠岐外野手(35)が出場を辞退し、補充選手としてソフトバンク・周東佑京内野手(28)の選出が決定。最後の1人を選ぶ「プラスワン投票」の結果が17日に発表され、出場全メンバーが出そろう。

 丸が監督選抜で球宴に選ばれた。22年(新型コロナウイルス感染のため辞退)以来8度目となる選出。出場すれば19年以来で、「久しぶりですし、次に出られるか出られないかイメージがつかなかったので、出させてもらうことができてうれしい」と声を弾ませた。今季は打率3割1分5厘、7本塁打、26打点と好調。1番打者としてチームをけん引しているベテランは「出場する選手の中ではおじさんの部類に入ると思うので、おじさんでも必死にやっている姿を見せられれば」と意気込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このままでいいのか。日本野球機構(NPB)は8日に「マイナビオールスターゲーム 2024」(23日=エスコン、24日=神宮)の監督選抜選手を発表。ロッテ・佐々木朗希投手(22)はファン投票、選手間投票に続いてまたも選出されなかった。右上肢コンディショニング不良で6月13日に登録抹消となり、現在も戦線離脱中。それでも「令和の怪物」には今オフのMLB移籍が濃厚視されている。そんな右腕にロッテOBで本紙評論家の得津高宏氏が、警鐘も鳴らした。

【得津高宏・快打一閃】ロッテが強い。8日現在、5連勝中でパ2位の座を堅持するとともに貯金も今季最多タイの9。その勢いもあってか、8日に発表された球宴の監督選抜選手には鈴木、メルセデス、佐藤、岡の4人が初めて選ばれた。すでに選手間投票ではポランコも初選出され、ロッテの球宴出場メンバーは計5人。OBとしては喜ばしいが、複雑な思いも抱いている。17日発表の「プラスワン投票」で選ばれる可能性がまだ残されているとはいえ、ここまで佐々木の名前が挙がっていないことだ。

彼はもう1か月も一軍のマウンドから遠ざかっている。登録抹消は早くも今季2度目。戦列復帰のメドすら立っていない。投げられないのだから、監督推薦に選出されないのは当然かもしれない。だが、我がロッテの若きスターがファン投票、選手間投票でも〝落選〟した事実は、やはり衝撃と受け止めざるを得ない。

単刀直入に言えば、ファン、さらに身内にも嫌われているのだろう。理由は明白だ。チームに貢献しているとは言い難いからである。ここまで今季9試合に登板し、5勝2敗、防御率1・96。確かに数字上では素晴らしい。他の先発陣に比べても勝率7割1分4厘、WHIP0・97、奪三振率10・56は抜きんでた数値だ。

だが、彼は1年間の先発ローテを守り切れない。ここまでプロ入りから課題を克服できておらず、今季も開幕前に公約として掲げていながら、クリアできなかった。これでは戦力として計算しづらく、他の先発陣にもしわ寄せがくる。そう考えれば「迷惑」をかけているとしか言えない。

吉井監督は佐々木が2度目の抹消となった際に「中6日で投げるのはきついということだった。投げる試合がない」と説明していた。こんなひ弱な体質では、彼自身が熱望しているMLB移籍がうまくいくわけがない。中4日ないし、中5日が主流のメジャーでどうやって戦力になれるのか。昨オフに続き、今オフにも彼はポスティングシステムを使ったMLB移籍を球団側に再び直訴するともっぱらだが、仮に認められても、先行きには暗雲が垂れ込めるだろう。

振り返ればMLBへポスティングシステムで移籍した日本人投手の先人たちは、多くが所属球団に貢献して海を渡った。2013年オフに楽天からヤンキースへ移籍した田中将大(現楽天)は同年にNPB記録の開幕24連勝を成し遂げ、チームも日本一になった。大谷翔平(現ドジャース)も二刀流でありながら2年連続で規定投球回に達した15年に投手3冠となり、エンゼルス移籍前年の16年にはパMVPに輝く活躍で、日本ハムを日本シリーズ優勝へと導いた。

昨オフにメジャーリーガーとなった前オリックス・山本由伸(ドジャース)も前DeNA・今永昇太(カブス)も、それぞれエースとして国内で責任を全うしている。入団以来、多額の契約金と年俸をもらい、球団からプロ選手として育成してもらったロッテに対し、佐々木も恩義で応えなければいけない。

完全試合こそ達成したものの主要タイトル獲得歴はほぼなく、ましてや規定投球回未到達。それで「ポスティングさせてくれ」と言うのは筋違いも甚だしい。今オフにポスティングで移籍するとなれば、MLBの「25歳ルール」によってマイナー契約しか許されないことになり、ロッテには譲渡金がほとんど入らない。サイドレターの存在があるのかどうかは知らないが、佐々木が自分の主張だけを押し通す流れだけは避けてもらいたい。

佐々木の周りにいる〝取り巻き〟も、彼を利用することばかり考えてはダメだ。総合的に考えて最低でもあと1、2年はロッテに残り、誰もが認める貢献をしてからメジャーに行く。そうすれば佐々木とロッテはウィンウィンの関係に落着するはずである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本バスケットボール協会は8日、パリ五輪に出場する男子日本代表12人を発表した。絶対的エースの八村塁(26)=レイカーズ=、NBAで6季プレーした渡辺雄太(29)ら、7人が2大会連続出場。若き司令塔で、NBAグリズリーズとの「エキシビット10」契約に合意した河村勇輝(23)=横浜BC=は初五輪となる。どこからでも3点シュートを放てる“史上最強ホーバス・ジャパン”が、不戦勝を除き五輪52年ぶり白星&史上初の8強入りに挑戦する。

 * * * *

 世界ランク26位の日本は、初戦で同3位のドイツと対戦する。シュレーダー、NBAでプレーするワグナー兄弟らを擁し、総合力の高さで昨夏のW杯では優勝。日本は63点しか奪えず、攻撃において苦しめられた。ホーバス監督は、3P成功率を鍵とし「30%なら勝てない。40%近くならチャンスがある」と考える。

 次は開催国フランス。会場は2万人以上収容可能で、経験のない大アウェーになると予想される。身長216センチのゴベール(ティンバーウルブズ)、そして昨季NBAの新人王・ウェンバンヤマ(スパーズ)がゴール下を支配してくる。

 最後はブラジル。世界最終予選では“大本命”で世界6位のラトビアを下し、3P成功率は驚異の54%。BリーグのA東京所属のメインデルや、元NBA選手のカボクロが得点源。世界ランク12位だが、昨夏のW杯では米国を苦しめるなど易しい相手ではない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

阪神は、ファン投票によりオールスターゲームの出場が決まった岩崎優投手、才木浩人投手、近本光司外野手の記念グッズを10日から発売すると発表した。

 商品は「2024オールスターファン投票選出記念フェイスタオル」、「2024オールスターファン投票選出記念Tシャツ」、「2024オールスターファン投票選出記念アクリルキーホルダー」

 公式オンラインショップ「T―SHOP」にて10日午前10時より受注販売を開始。チームショップアルプスでは10日午後1時から販売を開始する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

阪神は8日、8月1日の巨人戦前に開催する甲子園球場100周年記念式典の内容を発表した。国内外で多数のイベント演出を手がける山本寛斎事務所が総合演出を担い、熱烈な虎党として知られる俳優・渡辺謙(64)がスペシャルプレゼンターを務める。渡辺は「次の100年間、野球というゲームが愛され続けることを切に祈りながら、甲子園球場を皆で守っていく、そんな決意の一日になればと思っております」とコメントを寄せた。

 7月30日からの巨人3連戦はさまざまなゲストの来場、イベントが予定されており、100周年当日の8月1日は元巨人・堀内恒夫氏(76)=スポーツ報知評論家=、元阪神・吉田義男氏(90)が始球式を担当。歌手のAI(42)は式典のほか、5回終了後のスペシャルライブで聖地の生誕100年を祝う。その他、高校野球で甲子園に縁の深い荒木大輔氏、長島三奈さんのほか、指揮者の佐渡裕氏、フィギュアスケートの坂本花織、モデルのアンミカもゲストとして式典に花を添える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

阪神は7月1日、甲子園球場の開場100周年を記念して、30日から8月1日の巨人3連戦(甲子園)を「KOSHIEN CLASSIC SERIES」として開催すると発表した。アルプススタンドの座席を通常の公式戦仕様から変更し、通常より約5000人多い4万7000人規模の座席を用意する「超満員プロジェクト」を実施。3日間にそれぞれのテーマを設け、プレゼントやイベントを行う。

 初日の30日はデイリースポーツなど在阪スポーツ5紙が共同で製作した「甲子園100周年記念タブロイド」を入場者全員にプレゼントする。試合前には「レジェンド打者記念打席」として、阪神OBの掛布雅之氏と巨人OBの原辰徳氏がユニホームを着て甲子園の打席に立つ。五回裏終了後にはTUBEのスペシャルライブが開催される。

 31日には岡田監督、近本、大山、中野、岩崎からのメッセージが印字された「甲子園100周年記念ボール」を小学生以下限定でプレゼント(監督または4選手のうち一つ)。試合前には100組200人の子どもたちによる「少年少女 100球ファーストピッチ」を実施。五回裏終了後にはベリーグッドマンが登場し、スペシャルライブを開催する。

 開場記念日となる1日は入場者全員に「観戦証明書」と「甲子園100周年記念キャップ」がプレゼントされる。試合前のスペシャルセレモニーやスペシャルライブの詳細や出演者は後日発表される。また、3連戦全てで「100周年記念ロゴ」を刻印した特別仕様の試合球を使用する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

阪神は7月8日、開場100周年を迎える8月1日の巨人戦の試合開始前(午後5時30分頃)に、「4万7000人の皆さまとの特別な瞬間・祝祭感の共有」をコンセプトとして、「阪神甲子園球場100周年記念式典KOSHIEN CLASSIC~1924.8.1―2024.8.1~」を開催すると発表した。

 総合演出は世界的なデザイン&イベントプロデュースチームの山本寛斎事務所。スペシャルプレゼンターは、世界を舞台に活躍する俳優の渡辺謙氏が務める。さらに甲子園と縁が深く、野球界、スポーツ界、文化・芸能界を代表する多くのスペシャルゲストが共演する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5日連続となる「熱中症警戒アラート」が出て、気温35度以上の猛暑日地点が続出した8日の千葉県内は、県の午後4時までの集計によると、67人が熱中症とみられる症状で救急搬送された。このうち、それぞれ屋外にいた70代男性2人と屋内にいた70代女性の計3人が重症。

 熱中症疑いで、千葉県内では6日に24時間集計で今夏最多の101人が搬送。7日は24時間集計で94人が搬送されたことも分かった。6~8日の3日間の合計で搬送者が262人に上り、重症者は計8人生じた。

 県は休日だった6、7日分の搬送者数を8日にまとめて発表した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 岡山県井原市学校給食センターは8日、調理員21人のうち6人が、新型コロナウイルスに感染し、週内は通常の給食を提供できなくなったと発表した。

 8、9日は学校給食用非常食のカレーとパン、牛乳で対応し、10~12日は保護者に弁当を要請する。

 同センターは市内8幼稚園、9小学校、4中学校に1日約2500食を提供している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

甲賀広域行政組合消防本部(甲賀消防、滋賀県甲賀市)が新型コロナワクチン未接種を理由に職員を業務区分した問題を巡り、同組合は8日、消防本部勤務の50代男性消防司令長を同日付で戒告の懲戒処分にしたと発表した。

 同組合によると、司令長は、2021年4月、ワクチン接種を拒否した職員に対し、「受けた方がいい」と数度にわたり面談し要請。同5月から8月にかけ、同職員を隔離した場所で勤務させる業務区分案を提案し、全職員へ周知して精神的な苦痛を与えた。職員はその後退職した。

 このほか、司令長が接種要請を行っていたことを把握していなかったとして、上司だった50代の男性消防監を訓告処分とした。

 会見で川島辰道消防長は「一部職員の処分をもって全ての問題が払拭(ふっしょく)できたとは考えられず、誰もが働きやすい風通しの良い職場環境の醸成に向け組織一丸となって取り組んでいく」と謝罪した。

 甲賀消防のハラスメントの問題を巡っては今年3月、当時の消防長と消防次長が停職の懲戒処分を受けている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


※一部勝手にコピペ&割愛いたしました🙇💦



※また、敬称を省略させていただきました🙇💦💦