コラボシリーズできちまったああああああ\(^ω^)/アアアアアアアアアアアアアアア
どうしても爆発したかったのでテーイッしてみる
(」・ω・)<おk?
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音が立つ程雨が降っていた。
道行く人は色とりどりの傘を翻し歩いていくが、姿勢の悪い男は1人、傘を差さずにズンズンと歩いていた。
ぐっちょりと濡れた赤いジャージが肌にへばりつき、もう同化してるんじゃないかと思う。
男が歩いていると、濡れた長めの髪が口元に来てとても不快だったので、そろそろ切ろうか、とか考えてみる。
初夏、現実に目を向けたくない男は洒落たカフェに慣れた様子で入っていった。
「ああ、やだやだ。 夏っていうと、もっと晴れなきゃいけないだろ」
男はカフェに入るなり大きい独り言を言い放った。
顔にへばりついた髪を右手ではがし、耳にかけたところで先客が喋る。
「夏は梅雨の季節なんだから、仕方ないと」
行儀悪く洒落たガラス貼りのテーブルにブーツを穿いたまま足を乗せた男は、
雨に濡れた男なんて一目も見ず言い放った。
「あれ、梅雨って夏だっけ・・・」
それと対照的に、行儀よく足を揃え、手は膝の上。
背筋が伸びた男はメガネの位置を直しながらおずおずと喋る。
「梅雨が終わって、本格的に夏、かな」
少し離れた位置に座る金髪の男は、少し声を張り3人に言い、
ずずずと音を立てながらコーヒーをすすり、ほぅと息を吐いた。
洒落たカフェは男4人しかおらず、
水滴が滑り落ちる窓ガラスから、道を通る人も見えない。
行儀悪く座る男の隣にある、赤い革張りのソファへ濡れた服のまま赤いジャージの男は腰を下ろした。
「うわあ、せめてタオルか何かで拭いて」
大げさに嫌そうな顔をして、メガネの男は店の奥へ消えていく。
先ほどの言葉から、タオルか何か、を取りに行ったのであろう。
「おい、ピンク、コーヒーおかわり」
「ピンクって呼ぶなとあれほど・・・」
「いいじゃん、ピンク。 ていうか、事実なんだからいい加減受け入れなよ」
遠くから金髪が片手でマグカップを持った手を高く上げ、フラフラと揺らしておかわりを注文している。
ピンクと呼ばれた、行儀悪く座った男は顔をしかめ強気に言い返すが、
ソファから腰を上げ金髪へと近づき、マグカップを奪うように取り、カウンター席の横からキッチンへ入っていった。
「レッドさーん、今日はどうでしたー」
金髪が今までで一番大きい声を上げ、質問をする。
マグカップは取られたというのに、腕がまだフラフラと揺れている。
「最悪だよ。 見てわかるだろ、傘持ってないのに雨が降ったせいで服はびちゃびちゃだわ、通行人にジロジロ見られるわ、いつもどおりだよ」
レッドと呼ばれた赤ジャージの男は不機嫌そうな声で早口に喋る。
髪の毛からぽたぽたと雫が落ち、床やソファを濡らす。
「ああ、もうやめて。 とりあえず髪の毛を拭いて」
いつの間にか帰ってきたメガネの男がタオルをレッドに軽く投げつけ、
自分はしゃがみこみ、もう一つ予備にと持ってきたタオルでレッドの髪濡らした床を拭き始めた。
「いっそのこと、風呂入ったならば? 髪の毛も伸びてるし、切ればいい」
ゆらゆらと湯気の立つマグカップを両手にキッチンから出てきたピンクが、ちらりとその様子を見ていう。
「俺が切ってやろうかー?」
金髪は座る体制を変えており、背もたれの上に顎を乗せてレッド達を見ていた。
手にはどこから出したのか鉸。
「イエローさんは不器用なんだからやめておいた方がいいと思います」
湯気のたち、見るからに熱そうなマグカップをピンクはイエローと呼ばれた金髪の頭の上に乗せる。
「あちちっ! こら、ピンク、生意気だぞ」
「コーヒー入れてきたんですからこれくらい許してくださいよ」
大げさにイエローは反応するが、レッドから見るとただの戯れあいで、いつもどおりの光景なので、
何も気にせず頭に乗ったタオルでわしわしと頭をかく。
「ちゃんと拭いて」
床を拭き終わったメガネの男は床を拭いたせいで少し汚れてしまったタオルをテーブルに置き、
レッドの手を払い除け、タオルでレッドの髪を丁寧に拭き始めた。
レッドは抵抗をするでもなく、背もたれに体重を預けて寛ぎだした。
「風呂入ったら関係ないんじゃん?」
またコーヒーを啜りだしたイエローが口出しをする。
イエローの隣の席にはピンクが行儀悪く座っており、マグカップを傾けている。
「ブルー、だって」
シンプルに、簡潔にレッドは小さく言う。
近くにいるものだから、キチンとブルーと呼ばれたメガネの男にも聞こえた。
「・・・、入る?」
「入らないけど」
「じゃあこのままで良い」
これまたシンプルで、簡潔な会話はすぐに終わった。
「あ、けど」
思い出したと言うようにレッドは声を上げる。
ぴくりとブルーの手も止まる。
「さすがにこの服のまんまじゃ、意味ないよな。 服は着替えてくらあ」
「ああ、そう・・・」
へばりついた服は気持ちの悪いものかと思えばそこまででもなく、
別にこのままでも良いかと思っていたが、このままではソファを濡らしていることに気づき、急いで訂正した。
「じゃあ、先に着替えて」
タオルをレッドの頭から離し、早く行けというようにブルーは動きを止めた。
「ほーい」
まだ湿ったままの髪をぼりぼりとかき、テーブルに手を付きながら立ち上がった。
「あ、ならレッドさん、俺、髪の毛切りますよ」
「お、マジか。 切りたいと思ってたところなんだよな、ピンク、頼むわ」
「レッドさんまで・・・」
「今更だろ」
ピンクは顔を下へ向け、落ち込んでますアピールをしてみたが、レッドに軽く流され、本気で落ち込みだした。
「へいへい、ピンクちゃん。 俺は器用ですアピールかい?」
そこにイエローが突っかかる。
「何言ってるんですか、その髪も俺がやったのに・・・」
顔は下げたままイエローの言葉に応える。
イエローは綺麗な金色に染まった自分の髪を見つめ、あれそーだっけーと笑った。
「どうでもいいけれど、ピンクもイエローも雨、気をつけて」
タオルを手に持ったまま立ったブルーの言葉にピンクとイエローは「わかってます」「うぃー」と返事を返す。
「あと足上げるのやめて」
「うっわ、すいません」
やっちまったと言うように慌ててピンクがテーブルから足を下ろす。
「ピンクちゃん行儀悪いー」
それをイエローが茶化す。
「うー・・・、直したいんすけど・・・」
「なんでそんな癖ついた?」
ブルーが首をかしげながら聞く。
「聞いちゃいます? ただたんに行儀悪いのが格好良いと思ってただけですよ」
ピンクは少し顔を赤くして早口にしゃべる。
「なにそれピンクちゃんマジ受ける」
そこに「やだー」などと言いながらイエローが右手を口元へ当て、バシバシとピンクの背中を叩く。
「もう、イエローさんやめてください」
少し頬を膨らませて拗ねたようにピンクがイエローと反対の方向を向いた。
そこへブルーがツカツカとローファーの音を立てながら近づく。
それにピンクが気づいた頃にはもう目の前に来ており、「なんだろう」と思っていると人差し指で思い切り頬をつつかれた。
「な、何するんですか!」
「うっわ、うっわ、ブルーちゃんやるぅ! 尊敬するわ!」
慌てるピンクに腹を抱えて大笑いするイエロー。
「だって、するしかないかなって」
「意味わかりませんよ!」
ブルーは普通の顔で答えるものだから、またイエローの笑いを誘う。
「なんだなんだ、楽しそうだな」
そこへ濡れた赤ジャージを脱ぎ、また同じようなデザインの赤ジャージを着たレッドが現れた。
「あー、レッドさん、助けてくださいよ。 この人たちが苛めてくるんです」
ピンクはソファから立ち上がり、レッドに駆け寄る。
「後輩はいじられるもんだろ、喜んどけ」
「俺がMみたいじゃないですか!」
「ピンクちゃんが一番年下なのがいけないんだなー」
「うぅ・・・、どうしようもないじゃないっすかー・・・」
ピンクは反論を出すが、イエローの笑いをこらえた声で黙らされた。
「レッド、髪」
ブルーは手をレッドが店の奥に消えてからまったく動かしていなかったため、タオルを持ったままレッドに歩いて近寄る。
「あー、頼むわ」
そう言い、近くにあった椅子に座った。
「ピンクも。 髪、頼むわな」
「あ、了解っす。 ブルーさん終わったら言ってください」
「わかった」
3人の中だけで交わされる会話にイエローの笑顔が曇っていく。
「・・・、仲間はずれだー。 俺もなんかやるー!!」
急に大声を出し、ジタバタと手足を動かしている。
「じゃあピンクの相手でもしとけ」
「え、なんで俺なんですか!ひどいですよ、レッドさん!」
嫌がるピンクを他所に、イエローはそうか、そうかと勝手に頭の中でピンクを先輩に構って欲しい後輩に仕立てあげ、ニヤニヤとしながらピンクに近寄った。
「よーし、イエロー先輩が構ってやろう!」
飛び込んでこい!と言わんばかりに両手を広げたイエローにピンクは眉をしかめた。
「え・・・、ええと・・・」
きっとピンクはどう断ろうかとでも考えているのだろう。
そんなことはわかっているが、ブルーもレッドも助け舟を出そうとしない。
「イエローはピンクが初めての後輩だからね。 可愛がりたいんだよ、だから可愛がられておいで」
「え、えと・・・」
ブルーがさらに言葉でピンクを責め立てていく。
イエローの眩しい笑顔に心を痛めながらピンクがいやだ、と言おうとすると店の奥へつながる扉が開いた。
「よお、お前ら、店開店すんぞ」
緑の着物が乱れきってる男が煙草をふかしながら出てきた。
「店長、おはようございまーす」
「おお、おはよう」
「店長、イエローがまた勝手にコーヒー飲んでます」
「別にいいじゃねーか」
「やーん、グリーンちゃん太っ腹」
「イエローさん気持ち悪いです・・・」
各自好き勝手に話す。
グリーン、店長、と呼ばれた彼はこの洒落たカフェの店長。
「おー、おー。 ざーざー降りじゃねーか」
グリーンが窓の外を見ていう。
「おかげでこのザマっすよ」
「レッドが濡れてるのはそのせいだったか」
レッドがブルーにタオルを乗せられたままの頭を指差してぶーぶーと文句を言う。
「いいからとっとと働けぃ」
「へーい」
店長の一声に、4人はバラバラと歩き出し、各自仕事らしきものを始めた。
グリーンはというと、煙草を灰皿に押し付け、火を消したところでキッチンの椅子に座りくつろぎ始めていた。
初夏、雨がざあざあ音を立てて降る中、カフェ・heroは開店したのだった。