数年前まで、とある「地方都市」に住んでいた。
かれこれ十二年も住んだであろうか…。
正確な年月は、すぐに口から出てこない。
これにはちょいとばかし、理由がある。
そしてその場合…深い理由があるんだよとでも言いそうなものだが、しかし実情は、意外と底が浅い。
薄っぺらいと言うのが適切かも知れない。
多くの人がそうであるように私もまた、
あの街に憧れていた。
憧れていたからこそ、移転先に選んだ。
そして、筆者も筆者で実に軽薄なことに、
生まれ育った「工場と排気ガスに汚染された街」には、複雑な思いを抱いていた。人様に「あそこが私の生まれた街なんですよ」なんぞとは、口が裂けても言いたくなかった。
そんな、ある年のこと。
人生の転換期の鳥羽口に、「お洒落でモダンな街」の住人になれて、物凄く誇らしく思えたのである。
しかし実情はーー何のことはない。
目の前に、無駄に広がる光景は、
「お決まりのステレオタイプ」という名の幻術をかけられた人々からの、余所者を「品定めする視線」と、
豪奢なタワーマンションの裏手に現存する、古びたモルタルの、いつも閉ざされたままのシャッター商店街。そしてその脇に無秩序に捨てられた生ゴミの山。
県道の向こうに延々と広がるは、古びた市営団地。
当然、「花の余所者」である筆者にも、
イバラのラブコールは、枚挙に遑のないほどに、
このダンボの両耳を、甚く刺激したものでした。
……あの街の『舶来人』の皆さんは、身だしなみやステータスには人一倍うるさい。
ダイエットでさえゼニカルは飲まず、
Cynical(シニカル)でお手軽に済ませる。
まさに・余所者を冷ややかに見下すことで、
お尻と心の贅肉を削ぎ落としていた!
(な、なんて人間バナレした思考回路なんだ・・!!)
そうなのだ!まさにその、
四に沈む(シニシズム)の見本の如き笑顔の影で……😱
が、それに気圧され立ち竦むような
無粋なウブねんねとは根っから違う鉄面皮。
あれはまさに、ガラケー最後のFINAL ATTACK。
燃えるような赤いおリボン❤️激写の構えで
一網打尽のシャッターチャンスで💢
はい、チーズ🤳パシャ!
愛を込めてきらめくレンズ👀
恐れなすのはボーイ&レディース😨😱🤫
盗撮魔でしょと、ジト目で濡れ衣、店長補
次の週にはバッチリ解雇でオラ知らねー😅
挙句に集合郵便受けに投げ入れられた
「3億円、よこせ」と書かれた怪文書。
もー、呆れ果ててね。
「金持ち喧嘩せず」
こういう時こそ、神対応でやり過ごすのが、最善の策であると悟った。
因みに2011年、この街の年の方位は四緑の木星。おまけに引越し予定日の月方位までもが四緑の木星。
七赤金星の、刃の頭脳を苛立たせるに十分な方角。
そして・・さらに悪いことに。
Yahoo!不動産で物件を見つけたのが前年11月。
つまり八白土星の暗剣殺で。。アラマー。。
それが即座に判明し、最初は諦めようと思ったのに、
あの、ヤバいことやらかし、夜逃げしちゃった不動産屋にトークで乗せられ、なぜか即決したという・・
まぁ、これも運命ですな。
悪魔に魅入られたというか、、どツボにハマったというか、何というか・・
こうして「オトナの対応」で、あの街を出た筆者だけれども。
でも、今でも私は・・
立ち去った今でも愛しています……ラブ……舶来人。
なぜだかみんな、シの字がつくのぉ〜♪
などと大絶唱したくなってしまう。
思い出したくないけど思い出す度に、飲んでたビールをブーッと吹き出す、何とも奇妙奇天烈・奇々怪々なる思い出ではある。
※この物語は、四緑木星と暗剣殺が織りなした、ある「シー級」な街での幻術(フィクション)のような思い出であり、実在の地域や人物、怪文書とは一切関係ございません。たぶん。