こんにちは。
お元気でらっしゃいますか?


今回は、すっかりご無沙汰となってしまった
「不可解なエピソードシリーズ」をお送します。

では、今回もよろしく。





あれは、
二〇〇五年のことだった。


二月の下旬、母が風呂場で意識を失い、
私も同行の上、救急搬送したのである。 

診断の結果、母は脳出血を起こしていて、
既に出血は、命の中枢にまで及んでいて、
手術するにも危険な状態であった。

「経過観察するより他に手立てはなく、
もし仮に助かったとしても、寝たきり状態になりますし、お気の毒ですが、助かる可能性は、きわめて低いです」

……耳を疑いたくなるような 医師の宣告に、
待合室のベンチで、私は号泣した……

そして、その夜から病室に泊まり込み、
殆ど一日中、母の傍を離れなかった。

ちょうどその頃、  
下の娘が自閉症スペクトラムと診断され、
グループホームへの入所を検討していた。


しかし娘からは、頑なに拒まれ、
深刻な骨肉の葛藤に悩んでいた。
 
そんな最中に、支援センターの担当者さんが、
協力すると言ってくれたため、ご厚意にすがりつつ、支援センターまで娘を連れ出すことに成功。
 

そうして、
担当者さんの熱心な説得もあり、
   娘は渋々ながらも入所を決意した。


こうして、
娘の事が一段落した事への安堵感に、
思わず微笑んだのも束の間、


期せずして降り始めた大雨が、 
窓を叩きつける音を聞いている内に、
言い知れぬ 胸さわぎに 襲われたのである。

……娘を説得するために、
       九時間以上も病室を離れているのだ……

急いで車に乗り、病室に戻った頃には、
雨は細雪となり、とっぷりと日も暮れていた。


幸いにも母は、容態が急変する事もなく、
瞬きする事を やめてしまった両目を、
ガーゼで塞がれたまま、微動だにせず、
身を横たえていた。


かつて、
健勝であった頃の姿を、熟知すればこその悲しみが容赦なくこの胸を襲い、思わず泣きそうになるのを必死で堪えながら、私は母に報告したのである。

「◯◯(娘の名前)、
               グループホームへ入所させるよ。」

ーーすると突然……。
横たわる母の 遥か上の方から、
                     声が聞こえたのである。

「……そう? わかった。じゃ早速、実行するよ」

その瞬間……。  
考えるのも嫌な事だが、その瞬間に。

目の前が真っ暗になりながら、思わず嗚咽を漏らし、そして、忌まわしい予感が私を襲ったのである。

しかし、数秒後にはーー
「いつもの母さんらしいな……」と思った。

その、理路整然たる性質を……。

「あんたは頭は良いけど、冷たい女だ」と、
親戚に言わしめるほどに 博学・聡明な 母の人間性を、自分でも驚くほど冷静に、あたかも、
鑑を仰ぐかの気持ちで、眺めていたのである。


斯くして、
翌日の午前七時五十六分に、母は逝った。

そして。

何とも不可解なのは、この後に私も体験し、 
知人・友人の身にも起こった超常現象についてであろう。


先ず、驚愕したのは、
前述の支援センターの担当者さんであった。

私が、娘のグループホーム入所で悩んでいた当初、担当者さんは寧ろ、私達親子には不親切と言うか、事務的な対応であった。

それが、である。

母が亡くなる三日前の深夜、
一人住まいのはずの担当者さんが誰かに呼ばれ、
揺り起こされたのだと言う。

「孫の◯◯を説得してやってよ。
あれじゃあんまりにも哀れだから……」と……
その声は言ったそうである。

聞くところによれば、その声はまさに、
一度だけ面識のある私の母の声に似ていた……と、
言うのだが……。

それ以来、担当者さんは気持ちが切り替わり、
娘を説得する気になったのだとか……。


また、それ以外の友人や知人の数名も、
母が亡くなる三、四日前に、鏡の中で母が頭を下げるのを目撃したり、夢枕に現れたりしたそうだ。


そして何より私自身も、初七日の昼日中に、
お祀りした骨箱から、

「後二十年間、務め上がるんだぞ!」と、

ホロ酔いの時によく出す母の面白い声に、
(ドラえもん風の漫画チックな語り口と
音質って言うのかな。。🤔) 
私は思わず仰天してしまい、同時にその真意が
雷鳴の如く胸中に轟くのを感じて、震撼となったのであった。

二十年後とは即ち、二〇二五年を指す。
亡き人の予言は未だ、答えを見るには至っていない。
だが時折、何かの拍子に 「あの言葉」が実現する日が、そう遠くない事を実感している今日この頃ではある。

そして、その実現は私にとって、
  至福と  安らぎになると感じているのだ。

因みに、
母ほどのド変人は、非常に珍しいと思われるのだが、しかし。

不条理なことに、生前の母から私は、
「変なヤツ」とか「びょーいんに行け!」
なんぞと、物凄くヒドイ事を言われていたのである。


まあ、話が長くなったが、これが十八年前に体験した、不可解なエピソードのすべてである。


皆様は、どう思われますか?
信じるか信じないかは、あなた次第です。




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