我が人生に、
多大な影響を与えて下さった恩師が、
三年前にご逝去なさっていたことを
知らされたのは、つい最近のことです。
先生とは、ずい分と長いこと
お会いできずじまいであったことが
無念でなりません。
つい七年ほど前に
先生がブログを
なさっていると知り、
時折は、熟読したものです。
ブログには、
いにしえの女流詩人の名言や
海外の小説家の、
深く心に刻まれる言葉の数々が
紹介されておりまして、読むにつけ
今更ながらに、自分が今、
生きていると言うことの意義を
深く考え込んだこともありました。
たとえば――
ある日、街角で出会った
幼い子供の背負うランドセルの色を題材に、
“個性”と言うものに対する先生の思想を
行間に読み取りながら、
私もまた、日ごろ当たり前の如く
抱き続けていた価値観を、
改めて振り返ってみたりもしたものです。
それこそ、鮮烈と言っても言い過ぎではない
わくわくするようなカルチャーショックと、
ほんのりと安らかな声を
耳許て聞いているような思いがして、
懐かしくも、気づけば数多の学びに与る文章の数々。
亡くなられて、
数年が経とうとしている今。
しかし先生のブログは
未だ、静寂として常に生ける心を
発信し続けているのです。
そして今、
この不穏なる時の狭間において、
心から祈りを捧げます。
先生、どうか安らかなる永眠を……
ご冥福をお祈りします。
と――
