名古屋市熱田区の白鳥庭園、清羽亭にある畳2畳ほどの広さの小間席
「澄蘆(ちょうろ)」です。
写真は昨年11月に撮影したものです。
1月11日・12の両日、来園者が茶の湯を体験できる「新春市民茶会」が開かれ、
本格的茶室「澄蘆(ちょうろ)」には、高さ・幅が60cmほどの小さな出入口が
あります。
これは躙口(にじりぐち)と呼ばれるもので、「にじる」というのは両拳をついて膝で
進むような動き方のことで、躙口を通る時には文字通りそういう格好になります。
茶室が外とは別の世界という考え方から、外のけがれを躙口を通ることで落とし、
地位・身分の高い人でも頭を下げさせる、という目的で作られたもので、武士の
時代には刀を差したままでは入りにくくなっているのです。
(1月11日・12日撮影)
亭主・裏千家 南原宗瑠門下の皆さんによるお点前が披露され。
未年の今年、お菓子とお茶碗にも未が。
畳2畳程に7人のお客さん、
亭主の茶をいただきながら、部屋に飾った掛け軸や茶器の解説を聞く。
狭い茶室で特別撮影するおいらも大変だぁ~。
そして躙口(にじりぐち)より退席します。
こうして皆さんが本格的な茶の湯を楽しみました。