以前訪問したヴェネチアのサン・マルコ聖堂の記事をコピーしています!
訪問時には
サン・マルコ聖堂は、修復中でした!
サン・マルコ聖堂の全景!
一番はじめは9世紀に聖マルコの遺骸を納める為に建設されて火災にあって消失!
1063年~1094年にかけて二番目の教会が再建されましたが
1807年にカステロの聖ピエトロ大聖堂の代わりにヴェネチアの大聖堂となるまでは
総督の私設礼拝堂として大祝日、教皇、王侯貴族、大使等の
訪問があった時に使われていました。
現在の聖堂は何度も付け加えられたりして3番目に建設されたもので
ギリシャ十字の敷地の形の上に
5個のクポールを備えたビザンチン様式の建物で
東正教と西カトリックの両方の影響を受けています。
修理中の一番高い所に見えるのは聖マルコの像で
15世紀に付け加えられたものです。
アーチ形のところには17世紀に作られた
美しい金地のモザイク画の装飾があります。
モザイク画の一つは、832年に、エジプトからどのようにして
聖マルコの遺骸を運んで来たのかの様子が描かれています!
聖マルコはエジプトのアレキサンドリアでキリスト教の伝道を行った人で
聖ピエールの伝道の時に通訳を務めた福音書作者の一人です。
ローマに比肩するキリスト教国であることを示したい為に
聖マルコの遺骸が必要と思われて、モスレム教徒の検査を逃れる為に
(モスレム教徒には、豚肉を食する事は禁止されています。)
豚肉の下に遺骸を隠して運んで来たそうです。
前記事に書きましたように
4福音書(聖書)作者の一人
聖マルコの象徴がライオンですので
ヴェネチア共和国の象徴もライオンで表されるようになりました!
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聖堂の右側に4世紀にエジプトで作られた分国王の像があります。
3世紀のローマ帝国を治めた
「デイオクレチアン」「マキシミリアン」「ヴァレリアン」「コンスタンチヌス」
この四名を表しているようです。
聖堂のバルコニーに登れるようになっていましたが、私は登りませんでした。
中央に馬が見えます。
上に聖マルコの像が見えています。
4頭の馬の像はブロンズに金メッキをほどこしたものです。
ここにあるものはコピーで本物は
空気汚染で像が痛む為に博物館に保管してあります。
この4頭の馬の像は、
1204年に第4回十字軍遠征の時に
コンスタンチノーブルの競馬場から盗んできたもので
紀元前4世紀のギリシャ人の彫刻家Lisippo の作品と言われています。
ナポレオンが1797年にパリに運んで凱旋門の上に飾っていたものが
1815年にヴェニスに返還されたものだそうです!