●悩んだあげくの決断 | 悲しみの歳月から生きる

悲しみの歳月から生きる

主人と死別して17年目に入りました。
永い歳月の中で悲しみから得た想い。
私の数々の病気や、67歳で先天性難病発覚した私の想い。
そして人生を振り返る想いも一緒に
今までの「日記」も紐解いていきたいです。

 

想い出が  いっぱいこもっている主人の木を、数日前に.....切ってもらいました。

 

 

 

いつもお世話になっていた造園業者さんには、いろいろと思うことが出てきてね、

 

この一人暮らしの小さな家は、見積もりだけで 1ヶ月待ちのことが多くてね、

 

何だかね、

 

お金持ちで、お屋敷を構えている家を優先しているのを感じるようになり

 

 

今回は、

その造園業者で修行をして、

独り立ちして事務所を構えて、トップになった人にお願いしました。

 

 

 

「〇〇さん、便利屋さんだと、いつも金額はどうでしたか?」

 

「そうですか」

 

「判りました」

 

「その金額でいいですよ」

 

 

 

 

それはダメよ。

 

だってね、

根元から切ってもらってそれを持って行ってくれるのだから、その金額では申し訳ないもの。

 

 

 

「〇〇さん、今まで僕が〇〇さんから、どれだけ応援をしてもらい、支えてもらって来たかを僕は分かっていますから」

 

「じゃぁ~、この値段でどうでしょう」

 

「恩を返したいんです」

 

 

 

ありがとう。

ありがとう。

本当に ありがとう。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

3本の木を、根元から切ってもらいました。

 

 

(1)主人と子供達が「明治神宮で拾ったどんぐりを植えた木」

 

子供達がまだ小学生の時です。

(今その子供達は, 2人共40代)

 

 

主人が存命の時は、鉢植えで育てていました。

 

そして・・・鉢植えだと私には管理ができなくなり、地植えにしてもらったら、

 

大きく大きくなってね。

 

枝切りが一年中大変で........もう私のこの全身痛の身体では限界になりました。

 

便利屋さんを頼んだり、造園業者さんに頼んだり、

 

そして、何より「樹木の消毒」が大変になったのです。

 

この......異常気象で、木々も大変な状況になりました。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

(2)主人の「白桃八重の花の木」も切ってもらいました。

 

こればかりは、切るに忍びない気持ちでした。

 

主人が鉢植えで育てて、癌の入院中に「咲いたか?」

 

と、何度も何度も聞いてきた「白桃八重の花の木」

 

 

主人亡き後、地植えにしてから管理が大変になり、消毒をしないと虫がつくし、

 

直ぐに病気にもなりました。

 

枝を切っても切っても、どんどん伸びて来て。

 

 

花を咲かせたくて頑張って来たのですが、もう私には限界になって。

 

 

17回忌を前に

 

 

ごめんなさい。 あなた。

 

あのね........、もう枝を切ったり管理をするのは無理になったみたい。

 

あなた・・・・ごめんなさい。

 

本当に あなた ごめんなさい。

 

 

そう言いながら決心した私です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*******

 

 

この、アンドレリュさんの「マイ・ウエイ」を聴くと

何故か、涙がいつもあふれる私です。

主人亡き後からの自分の人生や

困難を乗り越えてきた歴史を想い出してしまって。

毎日のように聴いて・・・

そして「涙」。

 

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(3)今回木を切りに来てくれた彼が「初めて設計した庭」我が家の花壇でした。

 

その彼が選んだ「シンボルツリー」の「エゴの木・ピンクチャーム」

 

それも切ってもらいました。

 

枝が、新しく引っ越して来た人の敷地に伸びてしまい

 

一年中、気が休まることがなくて

 

とてもきれいだったのですが、

人で一戸建てを管理していくのに、限界を感じきて。

 

彼が選んで植えた「エゴの木・ピンクチャーム」

 

どれだけ道行く人達が喜んでくれた事でしょう。

 

彼に申し訳なくて心が痛みました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

責任者の彼は、

 

朝一番に事務所の職人さん達に指示を与えてから

 

その方々と一緒に現場に出発して、彼だけが我が家に立ち寄ってくれて伐採をしてくれました。

 

15分で、3本の木を切ってくれたのには驚きました。

 

3本の木に、お酒をあげて、塩を気持ちだけ蒔いて大切に切ってくれました。

 

 

 

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16年間

 

 

17回忌を前にして、今私は、いろいろと家の中も整理をしています。

痛みに耐えて・耐えながら踏ん張って。

 

あまりの長い歳月を目の当たりする開かずの場所。

 

心が一瞬、止まります。

 

それから、心がしばらく「無」になる時間が続きます。

 

 

 

 

此処で....一人で生きてゆく覚悟は、悲しみの想い出も一緒。

 

 

 

一人で生きて暮らしていくのは、

何もかもを無理をしないと出来ない事を知りました。

 

死別の悲しみの中で..............。

 

 

 

 

自分だけが老いていく現実を味わいながら一人で生きてゆく。

 

私の人生の最愛の夫との永久の別れは、心も身体も苦しむことを。

 

それを.......また再び、今、突き付けられています。

 

 

 

 

悩んで・悩んで・悩んだあげく・・・・・

 

花壇の木を切る決心は、とても苦しかったです。

 

だって、その木には主人の想いが込められていたから。

 

 

 

疲れたね。

 

 

 

泣きたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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